旅立ち 固有・空間支配・3
ユミル:
「ナオキ様、どうでしょか?」
直樹:
「問題点がわかった。
少し冒険の書を調べる」
ユミル:
「はい」
<質問と回答>
質問の○ボタンを押す。
直樹:
「おっさんの倉庫の範囲入出。
入庫時の消費使用ポイント変化について知りたい」
ポイントで、即回答させる。
A:取り込む範囲の体積 1立方メートルあたり10
購入ポイント 残り1446。
体積か。
使用ポイントは、200だから20立方メートル。
高さを1mとした場合 2×2×5で。
4m・5m・1mのサイズ。
困ったな……
ウーーーーン。
と座り込んで悩んでいると、ユミルが声をかけてきた。
ユミル:
「どうかしましたか?」
直樹:
「ユミル。
その木箱の1辺の長さはいくらだ?」
ユミル:
「50㎝ぐらいですね」
直樹:
「それは木箱の内径か?
外径か?」
ユミル:
「そこまでは、さすがに。
木箱自体、大きさがバラバラで……
正直、分かりません」
直樹:
「木箱の外径が1辺50㎝で立方体としよう。
その場合、4つで1辺1mになる。
これを2段に積めば1立方メートルだ。
俺の今の力では、20立方メートルしか取り込めない。
木箱160個の輸送しかできないんだ」
ユミル:
「結構な数だと思いますが……」
直樹:
「個人で使うのならば申し分ない。
しかし、軍隊での利用だそ。
少なすぎる。
物資として何人分なんだ?
1人1箱としても、たったの160人分に過ぎない。
これはまずいぞ……」
ユミル:
「何日か時間をかければ、もっと持てませんか?」
直樹:
「可能かもしれないが……
現状1日に20立方が最大だ。
これを20個持つと、3200だが。
しかし、積み込みだけで20日掛かる。
これで役に立つのか?
通常の方法で輸送した方が、早いんじゃないか?」
汗がダラダラと流れ始める。
目に汗が入って、目を開けるのが辛い
気分も悪い。
自分に存在価値がない。
ユミル:
「ナオキ様……」
直樹:
「ユミル!
待ってくれ。
いや、待ってください。
まだ、まだだ!
冒険の書にはまだ伸びしろがある。
俺には、まだ利用価値はあるんだ!!」
ユミル:
「……」
直樹:
「しばらく、ひとりにして欲しい……」
ユミル:
「大丈夫ですか?」
直樹:
「あぁ。
大丈夫だ」
ユミル:
「わかりました」
ユミルとフリストがテントから出ていった。
直樹:
「まずい!
まずいぞ……」
身体がガタガタと震えだす。
折角の、折角の小さな希望が消えてしまう。
何とかしなくては……
直樹:
「冒険の書」
<質問と回答>
質問の○ボタンを押す。
直樹:
「使用ポイントの上限をさらに増やせるか?」
ポイントで、即回答させる。
A:強化が必要ですが、可能です
購入ポイント 残り1445。
<強化と設定>
『冒険の書 使用ポイント上限 100追加』
通常構築 残り時間 12時間 購入ポイント 200
高速構築 残り時間 1時間 購入ポイント 400
ポイント数が増えている……
クソ!
<質問と回答>
質問の○ボタンを押す。
直樹:
「おっさんの倉庫の範囲入庫。
入庫時の使用ポイントを減らせるか?」
ポイントで、即回答させる。
A:強化が必要ですが、可能です 10->5
購入ポイント 残り1444。
<強化と設定>
『おっさんの倉庫 範囲入庫 使用ポイント 10->5』
通常構築 残り時間 24時間 購入ポイント 1000
高速構築 残り時間 12時間 購入ポイント 2000
半減か……
2つを強化した場合どうなる?
使用ポイント、100で木箱80個。
300になれば、木箱240個。
消費が半分で木箱480個。
20日かけて9600個。
どうだ?
どうなんだ?
俺は、本当に役に立つのか?
しかし、今はやるしか……
『使用ポイント上限』
『おっさんの倉庫 範囲入庫 使用ポイント 10->5』
を通常強化する。
購入ポイント 残り244。
どうなんだ?
どうなんだ?、どうなんだ?、どうなんだ?、どうなんだ?、どうなんだ?
クッソ!、クッソ!、クッソ!
考えがグルグルと回り続ける。
額の汗は更に酷くなり、悪寒が走た。
ウォェーーー。
胃の中身を吐き出した。
床に寝ころび横になる。
直樹:
「助けて……
誰か…助けて……
いや、違う、俺が。
俺が助けるんだ」
嘔吐を何度も繰り返す。
ブツブツと言っていると、いつの間にか寝てしまった。
テントの入り口が静かに開き、誰かが入ってくる。
フリスト:
「ナオキちゃん……」
フリストか静かにナオキに近づく。
ユミル:
「ナオキ様は?」
フリスト:
「今は、寝ているみたい」
ユミル:
「そうか……」
フリスト:
「ユミル。
変な報告したら、殺すよ!」
ユミル:
「わかっている。
僕も、彼がここで失敗するのは困るんだ。
妹のためにもね……
何か飲み物を持ってこよう。
飲ませられるか?」
フリスト:
「大丈夫だと思う」
ユミル:
「僕は飲み物を取りに行ってくる。
フリストは出入り口を見張ってくれ」
フリスト:
「わかった」
PVの数に、一喜一憂する。
感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。
おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。
よろしくお願いします。




