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ドラゴンの国と深淵へのクエスト ~異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う~  作者: 社畜とキメラ
第一章 異世界転移したおっさんが、壊れた魔導書と旅に出る。
29/124

旅立ち 固有・空間支配・2

直樹:

「フリスト、散歩に出かけるぞ」


フリスト:

「何?、奢ってくれるの?」


直樹:

「金は、持っていない」


フリスト:

「私は、奢らないよ!」


直樹:

「別に、いらない」


フリスト:

「何しに行くの?」


直樹:

「フリストと……

 素敵な思い出を作りたいんだ」


フリスト:

「そう?

 仕方ないな。

 私、可愛いから。

 じゃあ、行ってやろう」



フリストと散歩に出かけた。

ゆっくりと近くの店を見て回る。


酒、肉、魚、果物、青果、花屋、衣類、靴、刃物、パン、菓子、飲食い処、家具、大工、薪釜戸、薪

色々な店があったが想像の範囲内だ。



直樹:

「本屋が見当たらないな……」


フリスト:

「何言ってるの?

 本屋ならさっきあったじゃん」


直樹:

「え?

 あったか?」


フリスト:

「紙が丸まったのが、置いて在るところ!」


直樹:

「あーーー

 巻物ってやつか。

 本てないの?

 これぐらいのやつ」


ハードカバー製本の大きさを、身振り手振りで伝える。


フリスト:

「あるけど。

 そうだね……

 安くても1冊、20万くらいするよ」


直樹:

「高いな!

 紙は、どれくらい?」


A4ぐらいの大きさを伝える。


フリスト:

「1枚50ぐらい」


直樹:

「そっちは安い……のか?」


金額は、どうなっているんだ?

1冊、20万であれば。

紙は1枚3000ぐらいだと思うが。




直樹:

「なんで本は高くて、紙は安いんだ?」


フリスト:

「紙は魔法で作るでしょ?

 本は手で書き写す訳だし」


直樹:

「なんで魔法で複製しないんだ?」


フリスト:

「何言ってるの?

 そんな複雑なことできるわけないでしょ?

 紙の作り方はいつも同じだから、

 専用の魔法で、できるじゃんか」


直樹:

「そうか?

 凸印刷・ガリ版・版画だってあるだろ?」


フリスト:

「なにそれ?

 初めて聞く言葉」


直樹:

「普及してないのか?」


フリスト:

「私は知らない」



本が高いんだから印刷技術はない。

という事は未知の知識なのか?

いままでの異世界人は何をしていたんだろう?

秘匿されているのか?


そういえば、俺はこの世界の字が読めたな。

書いたことはないが。



直樹:

「そうそう、写本だね。

 写本、写本」


フリスト:

「?」


直樹:

「本や巻物を読める場所はないのか?」


フリスト:

「原典は、軍の書庫か図書館かな?

 ナオキちゃん。


 初めに言っとくけど、盗めないよ。

 監視が付くし本や巻物は鎖で繋がっているから。

 魔法のアラームもあるしね」


直樹:

「俺は、盗まないし!」


フリスト:

「ふーん。

 図書館は、お金がかかるよ」


直樹:

「そういえば。

 さっき変なこと言わなかったか?

 原典とか」


フリスト:

「原典?

 原典は、原典だよ」


直樹:

「原典ではない……本があるのか?」


フリスト:

「それなら、あっち。

 魔法屋。

 内容を知りたいなら投影する魔法がある」


直樹:

「何が違うんだ?」


フリスト:

「原典はそのまま、文章も完全。

 投影本はピンからキリまであるよ。


 紙に映し出すものは間違っているやつが多い。

 それでも大まかな内容は分かるんだ。

 原典は魔力が宿ることが多いから、魔法で正しく記録するのは難しい。

 強力な魔法であれば記録できるけど、そのぶん値段は高くなるよ。

 朗読するものもあるけど、上手い下手があるから。

 100くらいの、安いやつでも十分かな?


 でも私は、投影本を買う気にはならないよ。

 何年かすると壊れるから。

 熱狂的な奴は、図書館に行って、自身ですべてを書き写す。

 必要な部分だけを写すのが一般的かな。

 本なんか1回読めばそれで終わりでしょ?

 明日生きるか死ぬか、こんな時代に本にこだわる奴はいないと思うよ」


100円から売ってるのか。

本の複製技術は必要ないな。

あまり需要がない。



直樹:

「そうだな。

 帰るとするか……」



イベント目当てに散歩へと出かけたが。

特に何も起きなかった。


宿舎へ戻り、明日に備え眠りにつき。

そして朝を迎えた。



直樹:

「ユミル、案内を頼む」


ユミル:

「わかりました。

 付いて来てください」


朝食を済ますと昨日頼んだ実験会場へ向かう為。

ユミルの後を付いていく。

10分ほど歩くと、大きめのテントへと案内された。


ユミル:

「ナオキ様、こちらです」


中に入ると、中心に木箱が乱雑に置かれていた。

ボロボロになった防具のような物。

手袋、紙の束、拳大の古びた木片。



直樹:

「これは、ゴミか?」


ユミル:

「はい。

 不要なものを集めました」


持ってみると結構重い。

テスト用の物資としては合格だ。

まだ新しい巻物が、在ったので広げて中身を確認する。



<兵士心得>


1 作戦目標を理解し、任務を遂行せよ

2 上官の指示に従い、規律を順守せよ

3 常に冷静を保ち、効率的に行動せよ

4 互いに連携し、攻撃せよ

5 敵に変化があれば、速やかに報告せよ

6 自らの役割に責任を持ち、実行せよ

7 戦闘継続に、尽力せ

8 常に装備に、気を配れ



直樹:

「へぇー。

 軍隊ってこんなのやるんだ」


ユミル:

「あぁ。

 すみません。

 不用品でも軍の物なので、中身を触るのはご遠慮ください」


直樹:

「そうか、すまない」


巻物を、元の場所へと戻す。


直樹:

「では、始めよう。

 冒険の書」


<おっさんの倉庫>

使用可


おっさんの倉庫を押すと下へ文字が現れる


入庫 出庫 使用ポイント 1

『入庫』を押す。

使用ポイント 残り199


何も起きなかった。

あれ?

特に変化がない。

使用ポイントは200に増えたようだが。

範囲入出機能は、どうなった?

困ったときは、ヘルプだな。



<質問と回答>

質問の○ボタンを押す。


直樹:

「おっさんの倉庫で、範囲入出の使い方を知りたい」

ポイントで、即回答させる。


A:入庫を長押しする その後、底面4点と高さを指定する

購入ポイント 残り1447。


なるほど……


<おっさんの倉庫>

入庫を長押しすると、押している指先が青く光りだした。



ユミル:

「オーーーーー!!」



まずは、端の方に置かれている3つの木箱で試すとする。

木箱を囲むように、4点地面を指で触った。

しばらくすると指の高さまで、青い立体が現れる。

指を上下すると、立体の上面も上下するが。


どうやって、高さを確定するんだ?

指の上下で高さだから、左右か?


適当な高さで、指を左右に振ると指の光が消える。

青い立体は残ったままだ。

『入庫』を押すと青い立体共に木箱が霧散する。

使用ポイント 残り173。


アイテムボックスの一つの四角に、青い立体が表示されている。


ユミル:

「ナオキ様!

 消えましたね!」


直樹:

「あぁ。

 冒険の書に取り込まれたんだろう」


ユミル:

「重くは……ないんですか?」


直樹:

「俺に重さは伝わらないようだ」


ユミル:

「これで取り出せれば、沢山運べますね!」


直樹:

「うーーん。

 どうだろう?

 喜ぶのは色々試してからだ」


使用ポイントが26もとられた……

まずは取り出しだ。


アイテムボックスから選択し、出庫を押すと。

緑の立体が現れ、底辺の1点が指に張り付いている。


直樹:

「何処に置こうかな……」



立体を置くために、うろついていると。

緑の立体に木箱が接触する、色が赤に変わった。

離れると緑色に戻る。

便利だな。

設置できない場所は、赤に変わるんだろう。



適当な地面に指を付けると3つの木箱が現れた。

使用ポイント 残り172。

取り出すのは、1ポイント。

問題になるのは、入庫作業か……

感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。

おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。

よろしくお願いします。

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都市名があるのですが地図がないと、把握が難しいので。 地図
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