旅立ち 代償・2
何故だ、どうなっているんだ……
なぜ?
ユミルとフリストがここに?
気づくとフリストに抱きしめられていた。
フリスト:
「ナオキちゃん、大丈夫?
私があなたを守るから……」
何なんだ!、コレは!
どういう状況だ!
いかん、まずは落ち着け……
ゆっくりと深呼吸する。
スーーーハーーーァ、スーーーハーーーハァ。
そうだ、何度も何度、落ち着くまで。
直樹:
「冒険の書」
バシンッと本が現れた。
<質問と回答>
質問の○ボタンを押す。
直樹:
「魔導書ドラクエ、どうなっている?
拡張機能に書いてあることを読んだ」
A:でっ どうだった?
直樹:
「仲間に見られたぞ!
何だ!、あれは!」
A:無事に魔術は、発動したでしょ?
直樹:
「だからどうなっている!
あれは魔術なのか?」
A:え!、動き回れるし、超回復も起きてるでしょ?
直樹:
「何だあの醜態は!」
A:ナオキ、落ち着け。被膜と魔術のページを確認!、発動中でしょ?
ペラペラと確認する。
被膜スキル・超絶操作マッスルマリオネットと、
魔術スキル・超回復ラブリービューティーのページには、発動中と書いてあった。
直樹:
「発動中だが……」
A:もう……、ナオキ困るよ
A:他人に見せないと発動しないってかいてあるでしょ?
A:<拡張機能>しっかり読んだ?
直樹:
「説明をしてくれ」
A<拡張機能>
直樹:
「説明を!、魔導書ドラクエ!」
A担当者は、出掛けております
直樹:
「魔導書ドラクエ!」
A担当者は、死にました
直樹:
「ドラクエ!」
A担当者は、死にました! <拡張機能>
直樹:
「ドラクエ!」
A返事がない、ただの魔導書のようだ
直樹:
「ドラクエ!」
A:……
直樹:
「クッソーーーー!」
<拡張機能>
何とか約束は果たせたようだ
まずは騙されたと思って
超回復ラブリービューティー
超絶操作マッスルマリオネット
と詠唱せよ
ハハハ、ちゃんと冷静に読んでくれよ!
重要な事が書いてある
大魔術書ドラクエより、我が親愛なる下僕ナオキへ
まずは、謝っておこう
すまんじゅう
しばらくの間、被膜スキルと魔術スキルの使用ポイントは100倍だ
どうやら変にイジったらしい
怒っていたのでよく覚えていない
でも大丈夫、心配するな
1・2ヶ月で治るはずだ、こちらも努力はする
僕にも自然治癒力くらい付いている
治ったら、こちらから連絡するから、安心しろ
君の作った超回復、肉体操作は僕が強化しておいた
500->2000へ
2500->6000へ
と変更した
どちらも3日間使えるようにしておいた
痛みも、それほど感じないはずだ、喜べ走れるぞ
ここからが本題だ
この魔術書を使用した、スキルの消費使用ポイントには特徴がある
使用条件を詳細に、限定的にしていけば、使用ポイント下げられる
君も知っての通りだ
他にも方法がある
これが<拡張機能>から始まる魔導書・冒険の書の拡張スキルのひとつだ
この拡張機能を使えなければ、そのへんの魔導書と大差ない
冒険の書の真価を発揮するレアスキルだ
多くの異世界人が手に入れることができない、という大変貴重なものだ
このページは既に発現している
発現条件は、お互いが名前を知っている
そして、この魔術書ドラクエが、本の所有者ナオキに力を貸す意思がある事だ
この魔術書ドラクエは、ある力をナオキに貸すことをここに宣言する!!
ナオキへ
魔術書ドラクエは、ナオキに対し、
使用ポイントの『超省力化の力』を解放すると宣言する
通常の省力化は、スキル作成時に決定される
しかし、超省力化はスキル発現時に行われるのだ
な!な!ナント!!
今なら! 使用ポイントを100分の1にできる
マジでー 驚きー 大魔術書ドラクエ様、カッコイイ!!
今回調整した
超回復ラブリービューティー
超絶操作マッスルマリオネット
は、他人へ見せる事で発現される
その威力は絶大だ
ひとりで隠れて、唱えても意味ないぞ!
複雑な術式を展開する必要があるが、自動で処理してくれる
その点は安心してほしい
僕の自信作だ
気をしっかりと持って、勇気を出して唱えよ!
この大魔術書ドラクエに、身をゆだねるがいい
超省力化の作り方は、またいつか教よう
あと購入ポイントの残りは
現時点で、1982だ!
怒るなよ!
この能力は超が付くほど便利だ
しばらくの間、僕は旅に出る
では、幸運を祈る!
スキルの使用ポイントが、5と25に戻っていると思っていた。
しかし、2000、6000に変更されていたので。
<質問と回答>で魔導書ドラクエに連絡を取り。
<拡張機能>を読めと言われ。
嫌な予感がしたので、ユミルとフリストを追い出したのだ。
まさか、覗いていたとはな……
こんなところで、生き恥をさらす事になるとは。
購入ポイントを使われたのにも腹が立つ。
直樹:
「しばらく、ひとりにしてくれ。
フリスト、自分で歩ける。
大丈夫だ。
ユミル、フリスト。
早く出ていけ!
少し横になる」
ベッドに入って、眠ることにした。
もちろん寝れるわけがない。
目を瞑って、悶々と今日の痴態について考える。
何一つ解決策など、出てこない。
クソ! クソ!
記憶を消す魔術はないのか?
恥ずかしい、恥ずかしい。
ユミルとフリストの頭を記憶が飛ぶほど殴れば……
ふっふっふっ
ハハハハハハッハハ
俺はもう駄目だ……
バッ、とベッドから飛び起きた。
そういえば……
俺!
普通に歩けるんじゃないか?
時間が勿体ない。
肩を回し、その場で足踏み、軽くジャンプしてみる。
直樹:
「痛いが動けるぞ!
ユミル、居るか!」
ユミル:
「はい。
どうかなされましたか?」
直樹:
「この辺りを、案内してくれ
フリストも居るな?
よし、出るぞ!」
フリスト:
「ナオキちゃん。
何で、自分で歩けるの?」
直樹:
「冒険の書の魔術だ
詳しい話は、また今度な」
フリスト:
「あーーー、あのキラキラ……」
直樹:
「フリスト。
黙れ!
というか忘れてくれ……
もう触れないでくれ、すまない。
ユミルも頼む」
フリスト:
「はい……」
直樹:
「ユミル、フリスト行くぞ!」
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