壊れた異世界人 辞令・2
不明:
「おい、起きろ!」
痛い、痛い。
バチバチと叩かれる。
目を開けると、フリストがニヤついていた。
ユミル:
「なんで、お前がここに居る?」
フリスト:
「何いってんだ!
ユミルと俺様は、ノルナゲスト少将の元に来るよう言われている。
サッサと行くぞ」
ユミル:
「こんな朝早くからか?」
フリスト:
「もちろんだ」
ユミル:
「行くから。
その前に。
僕は報告書を提出しなくてはいけない。
待ってくれ」
フリスト:
「早くしろ」
陸軍棟の受付は、9時からだ。
フリストをナダメながら、食事をとり報告書の提出を済ます。
ノルナゲスト少将を訪ねて、陸軍棟へと向かった。
不在だったので、待合室で待たせてもらう事にする。
フリストは、ずっとニヤニヤしたままだった。
水分の摂りすぎなのか頻回にトイレに行く。
2時間以上も待たされるているが。
ユミル:
「フリスト
一つ確認したいんだが……
面会の時間を指定されてはいなかったか?」
フリスト:
「えっ!?
そんなことは無いよ!」
ノルナゲスト少将の部屋に呼ばれ、僕もフリスト緊張して立っていた。
少将も中佐も心なしか忙しそうだ。
別室に案内された。
ヴァンランディ:
「ユミル軍曹、勤勉で何よりだ。
予定の時間より1時間早いが始めるとしよう」
こいつ……
フリストを横目でにらむと、笑顔を返してくる。
2人に紙が配られた。
ヴァンランディ:
「辞令だ。
ユミル軍曹、フリスト上等兵。
異世界人の従者として付き従え。
常に国家の利益を最優先で考えろ。
むろん定期的な連絡も忘れるな。
ユミル軍曹、従者として従事している間は、君は特別軍曹となり将校待遇だ。
異世界字人の従者が下士官では何かと不都合だろう。
対面もあるしな。
おまけだ。
君には私用で飛竜の使用を許可する。
妹さんが心配な時は使うといい。
費用は貰うぞ20万だ、格安だろ?
2人共、わかったか?」
一斉に答える。
ユミル・フリスト:
「はい」
ヴァンランディ:
「何時から行動を開始する?」
フリストが、元気よく答えた。
フリスト:
「はい。
今すぐにで……
痛ったっ」
とっさに、足を踏みつける。
ユミル:
「異世界人も準備があるでしょうから、
明後日からでどうでしょうか?」
ヴァンランディ:
「妥当なところだな。
以後の運用はどうなる?
腹案があるのなら聞いておこう」
ユミル:
「はい。
まずは、首都の案内と能力の確認。
近い施設への輸送を開始し、遠い施設へと範囲を拡大させます。
この間に戦闘訓練及び小規模の実践経験をつませ、戦地への物資輸送へと移行する。
これを半年以内には、実現させたいと思います」
ヴァンランディ:
「では、よろしく頼む」
ユミル:
「はい」
ヴァンランディ:
「下がっていいぞ」
ユミル:
「失礼します」
辞令書を貰って、扉の外へ出ると一息つく。
フリスト:
「おい、ユミル。
酷いだろ。
足を踏むなんて!」
ユミル:
「お前がアホな事を言うからだ。
ナオキ様だって準備はあるだろうが!
僕も時間が欲しい」
フリスト:
「いいじゃんか!
善は急げだ!
フーーー。
私もこれで……
いや、俺様もついに!
勇者様の従者だ!
世界を切り従えて!
俺様は……伝説になる!」
ユミル:
「なれるわけないだろ?
ナオキ様は輸送特化の能力らしい。
単騎攻撃型や超級魔法型とはわけが違う。
無理だ」
辞令書を胸に抱きしめて、聞いていない。
フリスト:
「ユミルのバーカ。
ベロベロ、バーーーカ」
ニヤケながらも悪口を言うと、彼女は走り去っていった。
ユミル:
「あいつも、普通にすれば……」
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