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ドラゴンの国と深淵へのクエスト ~異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う~  作者: 社畜とキメラ
第三章 異世界転移したおっさんが、戦場を彷徨う。
111/124

貰い火 嘆き・18

直樹:

「魔導書ドラクエ!

 お前にどうしても、聞きたいことがある」


魔導書ドラクエ:

「なんだ?」


直樹:

「お前、鑑定魔法で。

 好みの女が探せるって言ったな?」


魔導書ドラクエ:

「言ったぞ、今から探すのか?

 戦闘の前だろ?

 いい根性だ!」


直樹:

「もしかして。

 敵兵とか探せないか?」


魔導書ドラクエ:

「無理だぞ、ナオキ」


直樹:

「は?

 じゃあ、どうやって。

 好みの女を探すんだ?」


魔導書ドラクエ:

「は?

 ナオキのイメージを使うに決まっているだろ?

 お前は敵兵の特徴とか、知らないだろ?」


直樹:

「ん?

 つまり俺が。

 正しい敵をイメージできないから、役に立たないのか?」


魔導書ドラクエ:

「そうだ。

 正しいイメージがないと認識しない。

 近くにいても反応しない。

 そんなモノに頼るのか?

 逆に危ないぞ」



直樹:

「じゃあ。

 すべての人間のようなモノを、探知することは可能か?」


魔導書ドラクエ:

「それは可能だ。

 可能だが……

 敵味方の区別ができないぞ」


直樹:

「それでいい。

 やり方を教えろ」


魔導書ドラクエ:

「別に構わないがな。


 追加、七色迷探偵、人間の姿を常時検索。

 あと、時間と範囲だ」


直樹:

「購入ポイントが使えるといったな?」


魔導書ドラクエ:

「あぁ。

 ポイントを使うと宣言すればいい」


直樹:

「適正な購入ポイントいくつなのか?

 見当がつかない。

 いい方法は無いか?」


魔導書ドラクエ:

「ポイント数を指定しなければ、自動でいける」




日が落ちた。

真っ暗だ。

伝令兵から作戦開始の連絡が来る。

ユミルとフリストには、隠蔽と消音の加護を与えたが。

2人には、隠れ家で待機してもらう。

人数は少なければ、少ないほどいい。

行動開始だ。




直樹:

「冒険の書。

 七色迷探偵」


虫眼鏡とマント、ワトソン君が現れた。



直樹:

「追加、七色迷探偵。

 購入ポイントを使え。

 人間の姿を常時検索、時間は1時間。

 範囲は球体、半径500mだ。


 追加、超絶操作マッスルマリオネット。

 姿を隠蔽せよ、音を立てるな。

 速度を1.5倍に加速、時間は10分だ」




静かに走り出した。

後ろを振り返ると、大量の情報画面が見える。

虫眼鏡のスイッチで、オン、オフが可能だ。

距離によって大きさが違う。


こういう事か……



この状況は俺にしか見えない。

単独行動で正解だ。

進行方向に情報画面の表示がないか?

確認しながら進んで行く。

数分ごとに出入口を地面に設置し、隠れ家に逃げ込む。

短時間、ユミルがこちらへと転移し、現在地と進行方向を確認した。

地面に進行方向を書いてもらう。

安全な隠れ家で、呼吸を整えて外へと戻った。


肉体的には大したことはない。

精神的な負担が大きい。

出口を回収。

魔術を使用して再スタートだ。


小さな情報画面を発見しては後退した。

アレが本当に敵なのか?

確証が持てない。

隠れ家に逃げ込み、進路修正した。

何度も、何度も、繰り返す。


空には雲が多く。

星が少しだけ見えて、辺りは真っ暗。

音もほとんど聞こえない。

単独での行動は、心細いな。

なんとか敵陣地の後ろに回り込むことが出来た。


ユミルとフリストもこちらへと呼ぶ。

穴を掘って、隠れる場所を作った。

出入口も設置する。


敵陣地は、浅い堀と木の柵の2重構造。

柵の高さは2m弱。

物見櫓が一つ見える。


これなら大丈夫だ。

首都の軍事施設の方が、障害も警備も上だった。

中将の攻撃に合わせて侵入する。

魔術を使えば、見つからずに中へと入れるはずだ。



周囲を警戒しながら、合図を待つ。

俺の体感では、3時間を超える時間が、経過したような気がする。

迂回しても5km程度の距離、実際の時間はもっと短いはずだ。

ユミルとフリストは一旦、隠れ家へと戻り戦闘の準備させた。


もうすぐ、殺し合いが始まる。

そうだ、殺すんだ。

誰かの命を、俺が奪う。



前方にあるの敵陣地で、爆音が響く。

燃え上がった。

色々な場所が燃えている。


俺は奇麗だと思った。

そして安堵する。

自分の姿は、敵から見えづらくなっているはずだ。

明順応。

明るい方から、暗い場所は見ることが出来ない。


始まった。

殺し合いが、始まった。




中将のロングボウの4中隊が、発火魔法を付けた弓矢を放つ。

閃光爆音魔法を付けた弓矢も混じっていた。


唐突な爆音は敵の耳を奪う。

閃光を目にすれば、視力を奪う。

どちらも時間がたてば元に戻るが、戦闘では致命的な結果になる。

視覚と聴覚で、情報の9割を得ているためだ。

方向感覚を失い、正常な判断が出来なくなる。


その間にも次々と矢が放たれ、敵を殺していく。

時々、放たれる魔法が。

敵へと向かっていき、確実に命を奪った。

意識は中将の方へと集中し、俺の存在を隠す。



敵もすぐに行動に移った。

良く訓練されている。

上空へと光の魔法が放たれ、弓矢の軌道が確認できるようになる。

魔法の盾が空に展開されて、弓矢を弾く。

だがすべてを防げるわけではない。


敵陣地前方よりさらに奥の方に、光の線が数本現れた。

敵が閃光魔法を放ったのだ。

中将の兵士が一部、捕捉される。


捕捉箇所から横方向、垂直に光が放たれた。

そのまま前後へと光がさらに広がる。

光は面上に展開し、中将の部隊が闇夜に映し出された。

敵軍から弓矢と魔法が、中将の部隊へと放たれる。


始まったな。

七色迷探偵で、敵の数を確認する。

敵が減った。

出入口を回収して、魔術を行使する。

陣地へと侵入した。

周囲を確認するが近くに人間はいない。

出入口を張り付けた。

すぐに隠れ家に戻る。



全身プレートメイルで、はしゃぐ馬鹿がいた。

戦斧と大盾を持ち、背中に武器をいくつか背負っている。



直樹:

「お前。

 フリストなのか?」


フリスト:

「ナオキちゃん。

 始まった?」


直樹:

「あぁ。

 始まったぞ」


フリスト:

「ちょっと。

 行ってくるね!」


フリストが、一人で出入口から出ていった。



直樹:

「おい、待て!」


ユミル:

「ナオキ様、早く!

 武装を!」



急いで防具を着せてもらう。

冒険の書で、映像を確認した。

出入口の安全を確認して外へと出る。

ユミルと2人で、外に看板の様な大きな盾を設置した。

フリストが単独、敵陣地で暴れている。

彼女の周りだけ、空白地帯ができていく。

突撃しては、なぎ倒す。



直樹:

「なんで……

 あんなに動けるんだ?」


魔導書ドラクエ:

「あれか?

 ナオキの加護を受けてるのと。

 自分で魔術を追加してるんだろう」


直樹:

「馬鹿猫。

 お前、なんでいる?

 それに。

 筋力強化の加護を与えた覚えはないが?」


魔導書ドラクエ:

「命の絆の力は、その程度のモノではない。

 今、必要な力を彼女に与える。


 それよりも。

 兵を出さなくていいのか?」


直樹:

「出す!

 冒険の書」

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都市名があるのですが地図がないと、把握が難しいので。 地図
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