貰い火 嘆き・12
直樹:
「1番、34番、888番。
賢人族と協力して情報を整理しろ。
1833番、賢人族たち、情報提供を頼む。
俺のために働いてくれ。
行動予測ができるのなら、それも頼む。
俺たちは陣地に戻る。
結果は、明日の朝に聞きたい。
時間が掛かりそうなら畑を利用しろ。
何か必要なものはあるか?」
1番:
「はい、紙と筆記用具が必要です」
直樹:
「すぐに用意する」
首都に行き、筆記用具と紙。
机も必要だと思ったので、買うことにした。
戦闘は今後も続くのだろう。
多めに買い込んで、隠れ家へと届けた。
30万だ。
陣地に戻り明日の午前中に中将に会いたいと、監視の兵に伝える。
首都の宿舎で夕食をすませて、購入ポイントを確認した。
8149だ。
相当メンドクサイ状況に、なっているのだろう。
まずは、使用ポイントを900に増やす。
おっさんの庭を購入した。
購入ポイント5627。
冒険の書を床で殴り、デブ猫を召喚する。
ガン、ガン、ガン、ガン。
直樹:
「出でよデブ猫!
我が召喚に答えよ。
お!
出た、出た!」
魔導書ドラクエ:
「ナオキ。
扱いが酷いぞ!」
直樹:
「話がしたくってさ」
魔導書ドラクエ:
「<質問と回答>で、僕と話ができるだろ?」
直樹:
「顔を見て話をしたい」
魔導書ドラクエ:
「僕の可愛らしさに、惚れたのか?」
直樹:
「本と会話するのが、恥ずかしいだけだ」
魔導書ドラクエ:
「ふん。
何か用か?」
直樹:
「従者ってあるだろ?」
魔導書ドラクエ:
「あるな」
直樹:
「あそこに、加護を受けるとか。
されるって、あるだろ?」
魔導書ドラクエ:
「あるな」
直樹:
「あれ、何だ?」
魔導書ドラクエ:
「ナオキの加護をうけるんだ」
直樹:
「意味がわからん」
魔導書ドラクエ:
「ようするに、ナオキの恵みを受けられる」
直樹:
「ますます、わからん」
魔導書ドラクエ:
「ナオキが自分に回復魔法かけると、似たような効果が従者たちにも現れる。
加護される訳だ。
加護される者たちは、程度の差はあるが回復していく」
直樹:
「お、すごいなソレ!
されると、受けるの違いは?」
魔導書ドラクエ:
「受ける者は加護が強く、される者は小さい」
直樹:
「隷属者たちはどうなんだ?
加護を与える事はできるのか?」
魔導書ドラクエ:
「可能だな。
色々と条件があるが」
直樹:
「条件を教えてくれ」
魔導書ドラクエ:
「まず。
ナオキが、加護を宣言して魔術を使う。
もちろん、全員の前で痴態を演じてもらう必要がある。
対象、条件を指定。
それと10人当り購入ポイント1が必要だ」
直樹:
「加護は、強くできたりするのか?」
魔導書ドラクエ:
「あぁ。
条件で購入ポイントを指定すればな。
強弱が可能だ」
直樹:
「どんな感じで?
効果の指定とかも出来るのか?
対象指定は?」
魔導書ドラクエ:
「全面の兵士に加護を与える。
超絶操作マッスルマリオネット。
筋力強化。
購入ポイントは、10人当り2使う。
とか、全体で100使う。
みたいな感じで。
違っても構わない。
君自身がきちんとイメージできればいい。
あとは、冒険の書が勝手にやってくれる」
直樹:
「従者たちにも加護は与えられるのか?」
魔導書ドラクエ:
「もちろんだ」
直樹:
「そうか。
お前に、購入ポイント3000を預ける。
回復魔術の構築を頼みたい」
魔導書ドラクエ:
「3000だけでは無理だ。
まったく足りない。
僕も何度も検討したんだが、超回復の転用だけでは難しい。
状態回復、傷回復の専用魔術に分割した方がポイントを減らせる」
直樹:
「それでいい。
お前に任せる。
自由にやってくれ。
でも急いでくれよ」
魔導書ドラクエ:
「まずは、鑑定魔術の構築を始める。
回復魔術はポイントが足りない。
その後だ」
直樹:
「では、鑑定魔術を頼む」
魔導書ドラクエ:
「わかった」
購入ポイント2627。
加護、加護ね。
戦闘には使えそうだ。
素人の俺でも魔術を使えばある程度は戦えるからな。
どこまで戦力を底上げできるんだ?
できれば小規模の戦闘で効果を見たいところなんだが。
現時点で、自分できると思う事はやったと思う。
考えるべきことは山ほどあるが。
情報が足りない。
明日以降か。
早く寝るに限る。
朝起て食事を取ると、隠れ家に報告を聞きに行く。
直樹:
「報告を頼む」
1番:
「はい」
スヴァルトアルフヘイムの大まかな地図に、味方と敵軍の勢力圏が書かれていた。
海から50kmぐらいの位置に、スオラという都市がある。
前にユミルから聞いた都市だな。
たしか、敵に奪われたという噂があったヤツだ。
敵の勢力圏の内部にあった。
俺が輸送しないわけだ。
スオラから海側を支配していて、勢力圏は鍛冶屋の街キンックの方へと延びている。
キンック方面の海の方に、敵勢力は広がっていた。
海から内陸部へ100kmに、敵との境界線がある。
境界線を囲むように味方の拠点が配置されていた。
敵を包囲している形だ。
直樹:
「聞きたいんだが。
敵味方の兵力はどうなんだ?」
1番:
「我が国の兵士。
およそですが、正規兵20万人、準兵士が40万人です。
敵兵士が、50万人と予想されます」
直樹:
「敵の兵士50万人は、正規兵か?」
1番:
「わかりません」
直樹:
「味方が攻めで、敵が守りでいいんだよな?
守る方が有利なんだろ?
正規兵と準兵士では、戦力としての質も違うよな。
仮に。
敵兵士が正規兵で50万人なら、もう負けているんじゃないのか?
勝てないだろ」
1番:
「自分では何とも。
もしかしたら、情報が古いかもしれません。
味方の増援があるのかも……」
直樹:
「上から2番目の陣地。
キンックに近いヤツが中将の陣地か?
俺たちが今いる場所でいいのか?」
1番:
「はい」
直樹:
「では、その周囲にある4カ所のバツ印は何だ?」
17番:
「賢人によると、隠蔽されている拠点だそうです」
直樹:
「敵陣地の両側にある印はいい。
だが中将の背後、両側にある2つの印はどうなんだ?
まずくないか?
背後、側面から攻撃を受けるぞ」
17番:
「事実であれば、忌々しき事態です」
直樹:
「もしかして、補給線が圧迫されているのは……
これか?」
17番:
「そうかもしれません」
直樹:
「仮に中将が、撤退を余儀なくされた場合。
キンックが支配される可能性が出てくる。
確かあそこは、武器の修理、生産を担ってなかったか?
奪われた場合、今後の武器生産はどうなるんだ?
それに隣にある、味方の陣地。
側面、背後から攻撃を受けるよな。
いいのか?」
17番:
「自分たちには、何も……」
直樹:
「すまない。
責めるつもりはないんだ。
興奮してしまった。
はぁ……
これで、援軍が来たら絶望的だな。
2年も持つのか?」
1番、17番:
「……」
直樹:
「俺たちだけで、どうにかできるものではない。
軍属じゃないしな。
まとめてくれて、ありがとう。
戦闘に参加できる兵士は何名だ?」
17番:
「こちらの世界にいる兵士では、3千人強です」
直樹:
「中将に貸してる兵士が千人居る。
合わせても4千人。
味方と敵との差は、6万人。
俺たちだけで何ができる……
訓練だけは続けてくれ。
それでは、行ってくる」
1番:
「はい、力及ばす」
17番:
「はい、申し訳ありません」
直樹:
「別に、お前たちのせいではない。
ここなら、食料も自給できる。
大丈夫だ。
心配するな。
きっと逃げ切れる。
地図は貰っていくがいいか?」
1番、17番:
「はい」
感想、レビュー、ブクマ、評価、お待ちしております。
おかしい部分や修正点、加筆部分なんかを知りたいです。
よろしくお願いします。
地図はランキング?の所に、リンクを貼ってあります。




