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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第733話 カウルとスインの冒険?

「のどかでやんすねぇ?」

『……ね』



 ケント兄さんとエリーはんのデートのお邪魔をしてはいかんでやんすから。あっしは、スインとお風呂を堪能しているでやんす。家のお風呂もなかなかに大きいでやんすが、ここの温泉はそれ以上でやんす。


 何人どころか何十人入っても問題ないくらいの広さ。あっしはスインとそれぞれぷかぷか浮きながらぼんやり温かさを楽しんでいるでやんす!!


 スインの『核』というのは今里に帰省している竜をベースにしているらしく……難しい知識でやんすが、あっしの後輩には変わりないでやんすよ!! 女の子だというのは不思議でやんすが、関係ないでやんす!!



「スイン、泳ぎやせんか?」

『……う、ん』



 あっしらのように手足が基本ない生き物(?)はちゃぷちゃぷしてもそこまで波を立たせないでやんす。周りにほかの人たちも居やせんし、お風呂で泳ぐなんてめったにない機会。触手を使わずに、すいーっと前へ動くと横にスインが並んでくれた。


 ちっちゃな目が可愛いあっしの後輩。……魔導具とは言え、愛くるしいでやんす~。



「……カウルたちか」



 だいぶ進んだと思ったら、ラティスト兄さんがいたでやんす。ルカリア姉さんは?と探してみたら、リリア姉さんと少し離れたところで話していやした。親友……らしいので、仲が良いですねぇ。



「お邪魔でないでやんすか?」

『……き、た』

「構わない。ルカリアがリリアに構いっぱなしだからな……」



 ほんの少し。


 多分、ほんの少しでやんすが、兄さんはリリア姉さんが羨ましいと思っているでやんす。ルカリア姉さんと色々ありやしたが……ケント兄さんが言うには、砂糖を吐くくらい甘々な生活を送っていやすのに、ね?


 とは言え、構ってもらえずなのは寂しいでやんす。すると、横からひょいっと顔を出してきたのは……ジェイド兄さんでやんした。



「毎日会えるわけじゃないのにいいじゃん?とか、僕は言っているのにさ~」

「……頭では、わかっている」

「兄さん、態度に出過ぎ。ね、カウル?」

「……へぇ」

『……さみ、し?』

「……大丈夫だ。ジェイドが余計なことを言わない以外はな」

「あははは。そこ、素直~」



 ところで、ジェイド兄さんは一応お師匠はんの契約精霊。守護の必要はなくとも、近くに居る必要があるのでは?と聞いてみれば……奥の方で、ご夫婦のんびり温泉タイムとやらでやんしたので……お邪魔出来やせんわ、あれは。



「スイン。もう少し移動するでやんすよ~」

『は、い』

「どっか行くの~?」

「コーヒー牛乳を作ってくるでやんす~。ここにいる人数分だけでも」

「ありゃ、気使わずでいいのに」

「作りたいでやんすから~」



 スインのキンキンに冷える魔力とあっしがお師匠はんから学んだ調合技術。それを使って、最高に美味しいコーヒー牛乳を作るでやんす!! ケント兄さんからのお墨付きでやんすよ!!


 厨房に突撃すれば、あっしらの事情を知っている調理人はんらがにこにこで出迎えてくださったんで。お礼にと、こちらにもコーヒー牛乳のプレゼントをさせていただきやした。レシピについては、さすがに兄さんたちに許可とか聞かないといかんですからねぃ?



次回は月曜日〜

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