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スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜  作者: 櫛田こころ


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第725話 温泉に到着

 結構長く移動していた気がしたけど。会話してたり、お茶休憩してたりしたら……あっという間に半日近くが経ち、温泉施設に到着したみたい。


 馬車から出ると、軽いめまいに近いふらつきがあったけど。そこは、長時間の姿勢固定のせいもあったからラティストにはちゃんと説明してあげた。わざわざ、魔法やポーションパンを使うまでもないからね?



「よーっし!! まずは部屋割りな!!」



 全員が馬車から降りたと同時に、エディが温泉施設横にある宿泊施設のことについて説明を始めた。大部屋はなくもないが、そこは一応エディとか王族専用らしいので今回はパス。


 なので、男女の組み合わせをどうするかにはなったが……ほとんどカップルとはいえ、節度は守ろうということになって……。



「……エディと僕とでいいの?」

「リリアはルカリアとがいいだろ?」



 いやそれなら、なんでお師匠さんもレイアさんと同室じゃないの?? サーラさんがあまっちゃうから、組み合わせをそっちにしたからって!!?



「……まあ、ケント。騒いでいても意味がない」

「……お師匠さん。なんか諦め早くないです?」

「私は君と違って、レイアとは夫婦だしな?」

「……大人の余裕」

「既に君も大人じゃないか?」



 成人はしてることになってたし、もうすぐ二十歳だけど!! なんかその余裕が悔しい!!? かといって、エリーと同室だんなんて度胸はとてもじゃないが持てません!!



 荷物はほとんど亜空間収納に皆入れているので、部屋の位置がわかってからまずは移動。建物は石造りじゃなくて木材使用っていうのが温泉施設らしい雰囲気だ。ご飯は豪華にしているから楽しみにしてろー、って、エディが言うとお酒も飲めるからだろうとレイザーさんとかがはしゃいでいた。



「俺とケントの部屋はここなー?」



 こじんまりとした……ではなく、余裕で生活できるふたり部屋って感じ。ベッドは二段ベッドが真ん中で区切るように設置されているからちょっと面白かった。



「僕と兄さんは一応隣だから~」

「……あとでな」



 と、創始の大精霊組は、今回警護対象を僕以上にエディを中心にしてくれた。と言っても、僕やサーラさん以外は皆武闘派だから強いんだけどね? 僕は僕で、スインがいるから万が一の武器は準備万端。


 そんなことがないように願うけど、温泉は温泉で楽しまなくちゃ。


 人数分のコーヒー牛乳を入れたケースは亜空間収納にちゃんとあるし、あとは湯着とやらに着替えるだけ。ここじゃなくて、男女別の更衣室があるからそこでなんだって。



「お? 来たか」



 レイザーさんたちはもう準備万端なのか、僕らが来る頃には着替えが終わっていた。お師匠さん以外の男性メンバーは精霊ふたりだけど……キリアさん、来なくてよかったのかなと今更思う。滅多にない長期休暇をゆっくりしたいと言ってたけど、それでいいのかな? あんまり、社交性のある性格じゃないのはわかっているけど、個人的にもったいない気分。



(まあ、無理強いはよくないよくない)



 上司と部下の垣根を超え過ぎて、パワハラ上司だと思われるのは嫌だからね。僕の悪いところかもと自重することにした。



「ケント~。奥の湯気凄いよ! 行こう!!」



 それに、ここでは気兼ねなく話せる友だちとかたくさんいるし……今回はパン屋の店長って肩書は半分忘れて慰安旅行を楽しもうと決めた。


 トラヴィスについていくと、普通の湯舟もあれば、百人浸かっても問題ないくらいの広さがあるお風呂とかが見えてくる。階段もしっかり設置されているし、かなり使い古しているはずなのに、手入れが行き届いていてきれいに見えた。



「ケント~」



 そして、女の子たちもそれぞれ湯着をみにつけてから来たんだけど……同じように、シャツとズボンの色違い以外にエチケットを守ったようなぶかぶか着なのにはほっと出来た。


 奥手の僕には、エリーの見たことない水着姿とかが想像できないから!! まずは、ここからね!としか自分を律せないです!! 混浴って、異世界の温泉だと普通らしいから……温水プールと思うしかないと納得させたが難しい……。

次回は水曜日〜

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