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樹の試練(8)

霧花の言う『樹技の仙玉』であろう緑色の輝く玉をもらい桜太は「ありがとうございます」と感謝を述べたあと「霧花先生、聞きたいことがあるのですが」と言う


「えぇ わかっていますよ『題』と『仙玉』の事ですよね」


桜太は霧花に心を読まれたのかと思いながら「そうです」と答える


「『題』とは試練それぞれにある題材です この樹の試練の場合は「樹のように時に急速であり時に緩速に時間、年月がどれだけ掛かろうとどんなに傷を負おうともどんなに煽られようとも折れずに真っ直ぐ立派に成長する」という題材であり省略したものが『題』でありこの樹の試練の題が【成長】という訳です まぁ短くいえば「長いんで略しました」って事です」


(えぇ なんだそりゃ… )


「それで『樹技の仙玉』というのは?」


「そうですね そもそも『仙玉』というのは 言わば記憶の玉、仙玉には種類があり『技の仙玉(ぎのせんぎょく)』『術の仙玉(じゅつのせんぎょく)』『獣の仙玉(じゅうのせんぎょく)』などがあり、仙玉を体内に入れることで記憶が仙気に浸透し身体全体を巡り記憶の力を使えるようになります。」


「なるほど…つまり この玉を体内に入れると『仙樹流(せんじゅりゅう)』を取得出来るって事ですね」


「そういう事になります」


「一応聞きますが 体内に入れるってどうやって?」


「丸呑みしてください」


桜太は(これ結構 でかいぞ…)と思い少し息を飲む

そしてふと霧花の方を見る


(ん? うわぁ 霧花が飲まないんですか?って顔してる…)


「飲まないんですか?」


(言ったよ 本当に「飲まないんですか?」の顔だったよ…)


桜太は覚悟を決め(ええい ままよ!)と勢いで口の中に樹技の仙玉を放り込み飲み込んだ。


すると次第に身体の中の仙気の流れが加速し脳に大量の情報が流れ込む

その反動なのか痛みが感じるはずの無い空間なのに激しい頭痛が桜太を襲う


桜太は「う、うあぁぁぁ」と苦しみあまりの痛さに気絶する


霧花はこうなる事がわかっていたのか桜太に近づき「よく頑張りましたね これにて試練終了になります お疲れ様でした」と気絶してる桜太に伝え 上を見上げ「ユグドリア様 終わりました」とユグドリアへ告げた


「うむ よく頑張ってたのぉ」


「そうですね 見違えるほどに成長しましたよ」


「そうじゃな お主も頑張ったのぉ 」


「いえいえ 教えてて楽しかったですよ」


「そうか そうか それは良かったのぉ それではまた頼むとするかのぉ」


「そうですね、あの仙玉の中にあれは入ってませんからね 成長した桜太様に会えるのを楽しみに待ってますよ」


(フフ こやつ あのお方に生み出された時は少し無愛想じゃと感じたのじゃが 今はとても楽しそうな顔をしておる)


数日後


「う、うぅ」と唸り桜太は目を覚まし辺りを見渡すと見覚えのある木々に囲まれた場所だった

その時「よぉく 眠っておったのぉ 」とユグドリアの声が聞こえ(戻ってきたのか)と思い桜太は「そういえば霧花先生は?」とユグドリアに聞く


「あやつは 試練のために神様が生み出した存在じゃ あの空間でしか存在が出来んのじゃよ」


その言葉を聞くと桜太は「感謝の言葉くらい伝えたかったなぁ」とつぶやき少し寂しそうな顔をする


するとユグドリアが桜太に「何を言っておるんじゃ まだまだ霧花に教えて貰うべき技があるんじゃからまた会えるぞ まぁまだまだ先じゃがな」と伝える


桜太はその言葉を聞いてホッとする


(良かった また会えるんだ 何も伝えられないのは辛いからな)




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