第?話 ~真実~
なんだか体がふわふわする……。
目を開けると、色があるような無いような、何か映像が流れているような何も無いような……そんな空間に漂っていた。
「おはよう」
いつの間にかリーリアがそこにいた。
「立ってみなさい。あなたならもう立ち上がれる」
足を地……と言っていいのかわからないけど、空間につける。ぴたりと立てた。
「真実を話そう」
私が立ったのを見届けてリーリアは言う。
「季行、あなたは特異点なんだ」
「特異点……?」
リーリアが空間を指差すと、映像がはっきりと見えた。四つの映像が映し出される。星月さん、ちおちゃん、真央さん、一荷、と私がいる。
「ブランシェは一発逆転の呪いをかけた。でも私がいるから保険をかけたかったんだね。様々な時空にいる男達を呪った」
リーリアは映像を一つずつ指差す。
「男なのは……」
知ってる。
「ブランシェが特に嫌いなのが男だから」
「そう」
「あなたが見せたんでしょう?」
リーリアは笑う。
「男に不幸になってほしかった。そして世界を壊したかった」
リーリアが上を指差すと、幼い彼女達が映し出された。
「私はなんとしてもブランシェを止めたかった。世界を救いたかった。けれど、私にはブランシェほどの力なんて残っていなくて。だから、四つの世界線のどれにもいる君に望みを託した」
「それが特異点……」
じゃあ……なんだっていうの……そんなんじゃまるで……。
「私が特別だったから幸せになれたっていうの……?」
「それは違う」
リーリアははっきり言う。
「確かにきっかけはそれだ。でも幸せを掴んだのは間違いなく君達なんだ」
リーリアは微笑む。
「失敗……いや、この言い方は失礼だな。上手くいかない可能性なんて山ほどあった。けれど、君は、君達は四つの世界線全てで幸せを、愛を手にした」
私は……私達は……自分の力で……。
「まあ、君達が出会える様にはちょいちょいと力を働かせたけどね」
リーリアは映像を全て消す。
「君達には、最後に手伝ってほしい事がある」
「それって……」
「世界を救ってくれ」




