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魔法学校生、ルークはダンジョン研究家を目指す!  作者: SilkHat4177
第二章 探求と動き出す悪夢
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第25話(イリア視点)

「…で?研究に研究を重ねた結果…これは何かしら?」


「えーっと、その…。」


「何なの?この部屋の半分は占領してる『武器』とやらは?」


「機関砲デス…」


「どうやったら機関銃にそんなサイズが必要なものが完成するのかしら?」


「……えっと、これが『16cm連装機関砲』です!」


「…どうやったら、機関…砲?に、そんな、大きさが、必要なのか、と聞いてるんだけど?誤魔化《ごまか》さないでくれる?」


「砲弾を入れるのに場所がなくて…。」


「…じゃあ、あんたはさぁ、これをどうやって使おうとしているワケ?」


「背負って…」


「あんなの背負うなんて鬼人族でもできないわよ!」


「じゃあ、それを乗せる乗り物を作らないと!」


「あぁ…だめだわ、もう。」


私は、ルークを説得することを諦め、そのまま彼は別の研究に没頭し始めてしまいました。


◇


数ヶ月後…


「ねぇ、イリア。」


寮に帰る途中の道で、ティアちゃんが話しかけてきました。


「何かしら?」


「最近ルークがさ、授業終わった瞬間に気づいたら教室から消えてるんだけどさ、どこに行ってると思う?」


「…あー、多分倉庫群の、あいつの割り当てのところだと思うわよ…。」


「そっか!じゃあ行ってみる!」


「多分行かない方がいいと思…」


ガシャーン!ズドンッ!


私がそこまで言いかけたとき、倉庫群の方から、派手な破砕音がしました。


「…あーあ。」


その後、しばらく経つと、両側に8個ずつ車輪をつけたようなよくわからない何かが、何か弦楽器を連想させる、不思議な音を立てながら、恐ろしい速度で私たちに向かって襲いかかってきました。

私は咄嗟に防御結界を張りましたが、ソレが結界に触れた瞬間、大抵の魔法や物理攻撃を弾けるはずの結界が、何の抵抗もなく砕けて弾け飛んでしまいました。


「えっ!?」


ぐっと引っ張られる感じがしたと思うと、私はソレの進行方向から外れたところに投げ出されていました。


「ふー、危なかったね!」


「危なかったね!…じゃないわよ!」


と、さっきの何かが、頭に響く甲高い音を立てて私たちの横に止まりました。


「やほー。」


窓から、ルークが顔を覗かせました。


「あんたは私を殺す気で…」


「あっ!ルーク!やっほー!」


とことことティアちゃんがソレに近寄ります。すると、急にルークが焦りだし、ティアに止まるように言いました。

しかし、次の瞬間、彼女はものすごい速度で道の脇にあった太い木に叩きつけられていました。


「大丈夫っ!?」


私は吹き飛ばされた彼女の方に急ぎますが、その頃には、ケロッとした様子で


「だいじょーぶ!」


と言うのですが、フラフラと足元が定まっておらず、傍目から見ても大丈夫とは言い難い状態でした。


「わわ。ティア、大丈夫?」


全ての元凶が何を言うか。


◇


そして、ルークいわく、この車両には、特製の防御結界が貼り付けられており、設定でオフにしないと、登録した人以外は全て吹き飛ばすようにできているとのこと。

私が張った防御結界も、向こう側にとっては、ただの『異物』で、それは破壊する対象だったため、粉々にしたのだと。


「はぁ…。」


私は呆れるしかできませんでした。

イリアお嬢様視点です。

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