第-話 中途半端なルーク
すみません!
順番が前後してしまいました。
第二十話が出来次第、この話の前に挿入させて頂きます。
俺は中途半端な奴だ。
普通は二つ扱えるはずの特殊魔法は一つしか使えず、だけど普通魔法は全属性扱え、最近有名になり始めた「魔法理論」だって、なんの苦もなく理解できる。
一部の人は、
「神聖な魔法を穢す」
とかいう理由で、魔法理論を拒否るのがいるらしいが…。
そして、ハーフエルフという、微妙な立ち位置の種族。
エルフでもないし、人族でもない。
何なら、その半分も、厳密に言うなら人ではない。
『ルーク君、ルーク君、至急グラウンドまで!』
最悪だ。面談室に呼ばれなかった時点で、絶対アレしかいないわ。
結局、俺は野次馬を引き連れてグラウンドに行く羽目になった。
「ルーク、やっと来たかよ。早速本題に入ろう。余の指揮下に入れ。」
「だが断る。」
その瞬間、空気が凍り付いたように感じた。
相手が魔王だったからだ。
魔王の頼み事を一言で拒否したルークを、「信じられない」という目で見ている野次馬たち。
「な!お前が今何を言ったかわかっているのか!?」
「そんなんだから娘からも嫌われるんだよ。」
「…あるっていうのか?記憶が。」
「あるに決まってんだろ。」
「ならば話が早い。余の下につけ、いや、帰って来い。」
ここで周囲の空気が変わった。帰って来い、だとぉ!?みたいな雰囲気だ。
「いや、マジでキモいっす。とりあえずどっか行って。」
「なんだ、いや、娘にキモいといわれるのも来るモノがあるが、息子に言われるとまた別のところからクるな…。」
ここで魔王の爆弾発言。
完全に野次馬たちが凍り付いた。
え、おまい、魔王の息子だったん。
そう聞こえてきそうな静寂。
「…あー、いや、邪魔したな、また来るわ。」
「二度と来んなジジイ!」
「お前、帰ったら覚悟しとけよ?」
「だから帰らねえって言ってんだろ!…一回捨てたくせに今更とやかく言ってくんな。ハーフエルフだからって捨てなかったらよかったな。」
出生地、魔王城。←大暴露(主に魔王のせい。)




