第21話
丸々一ヶ月程考えた結果、第二章からは、ほぼ完全に別の物語として構成することにいたしました。
次の日…。
「…ルークさん?」
「アッハイ、ナンデショウオジョウサマ」
「貴方は魔王の子供だと聞いたのですけれど?」
「アッハイ、ソウデスネ」
「じゃあほんとなのね?それなら最初から言ってくれればよろしかったのに。」
「へっ?」
「グランド家はあえて言うなら中立ですわ。ですから、種族がどうとか、出身がどことかそういうのには関係なく接しているのですよ。でも、悲しいことに人族のほとんどが、種族が違うからと言って、魔族や獣人達を迫害するのです。」
「…!」
◇
「ハァ…。」
「どうかされましたか?魔王様。」
「いや…それがだな…。16年ぶりに息子に会いに行ったら毛嫌いされておったのだよ。」
「まあ、人間界において、16年とはまあまあ長いですからな。」
「うむ…。それでだなーーー」
◇
「あぁ…。なるほど。」
「これで何か分かったのか?」
「ええ。これでもただのほほんと500年前から仕えてきた訳ではありませんから。」
「何が分かったのだ?」
「おそらくですけど、魔王様、あなたは、彼が幼すぎるということで、何も伝えずにグランド家に預けたのではありませんか?」
「まあそうだが。」
「それですよ。私が彼なら、あなたが、自分がハーフエルフだから捨てたのだと考えますね。」
「そうか…。むしろハーフエルフだからこそ、魔王城内の他の魔物や人間から嫌がらせなどされぬように、安全なグランド家に預けたのだが…。」
「おそらくですが、彼には伝わってないですね。」
「そうか…。」
「まあ難しいですから。彼も寿命的にあと数千年は時間がありますし、ゆっくり誤解を解いていけばよろしいのでは?」
「それもそうだな。」
「ふむ…。一つ提案が。」
「なんだ?」
「『授業参観』なるものに出てみればよいかと。」
「『ジュギョウサンカン』とはなんだ?」
「そうですね…。学校などが主催する、我が子の成長を見ようの会、みたいなものですね。」
「ふむ。行ってみるか。」
「確か明日だったはずです。」
「よし、準備だ!」
魔王様、実は子供思いのいいやつでした。




