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第16話
◇
「おい!解析は終わったか?」
「いえ、それが…。」
「何だ。」
「その、どうやら、魂の方にセキュリティのようなものがかかっているらしくて…。」
「分からん。もっとわかりやすく言え。」
「えっと、例えるなら、魂に、ア○ストや、ノー○ンがインストールされてるような感じです。」
「俺はパソコン使えねぇんだ。もっと現実世界の話をしろ。」
「えっと!つまり、転生者の魂は、何らかの外部からの干渉に対して、高い抵抗力を有す他、それでも干渉がかかった場合には、内部に侵入した異物を排除した上で、さらにその脆弱性を自動で塞ぐという…」
「分かるか!」
「申し訳ありません!」
◇
朝、起きて寮から出てみれば、何やらざわざわ騒がしくなっていた。
たまたま近くにいたラノン君を捕まえて聞いてみる。
「なあ、なにか騒がしくないか?」
「あぁ。どうも、行方不明者が出たらしい。しかも、転生者だ。」
「ほうほう…。なるほどねぇ…。」
人を攫うとは何事か。
ちょっと特定して潰しておく案件だな。
そうだな、特定したら、まずは炎魔法で加熱してから、風魔法を使って効果を高めて、こんがり焼けたら…
「ひゅっ。」
隣で息を呑む音が聞こえたので、何事かと見てみれば、ラノン君が、引き攣った顔でこちらを見つめていた。
「なん?」
「あっ、いや、そのっ、何でも…。」




