105話
つまり『生のトマトをそのまま食べる』というのは あまり勧められないわけだ。どうしても生のトマトが好きな人は、生のままで食べても問題はない。
ただし『加熱調理』をして、より効率よく栄養を取り入れるようにしましょう! ちなみにトマトに含まれる『リコピン』は『脂溶性なので油と一緒に摂取すると良い』と言われていて、サラダに添える場合にはドレッシングにも気を配った方が良い。そしてトマトを生のまま食べる場合なら、ドレッシングの代わりに『塩』を使うのがオススメだ。
またトマトを炒める場合は、塩コショウだけでなく唐辛子を加えた方が『食欲増進』の効果が得られて良いと思う。あと、トマトにチーズを加える時は『モッツァレラ』か『カマンベール』のどちらかを用いるべきだが、今回は『トマトに合うのは何方なのか?』という点について考えてみたい。どちらも『チーズとしては美味しい』が、それぞれに異なる個性を持った素材であり、それ故に優劣を決めるのが難しい。しかし両者を比較することで、両者の長所・短所を知ることが出来るはずなのだ。では、早速だが比較検証を始めてみよう……
◆モッツァレラとカマンベールの違い:トマトとの相性 まず『カプレーゼ』を作ってみたのだが、これが非常に旨かった。トマトとバジル・チーズの組み合わせは非常にマッチしており、まさに最強コンビと言っても過言ではない組み合わせだったのである。ただ、この料理はワインに非常良く合ったので『やはり赤の方が合うのではないか?(白だと合わない)』と思ってしまったりもしたが……。
また別の日には、これまた絶品なトマト料理を作ることが出来た。それは、シンプルだが非常に美しい『冷製パスタ』だった。これはトマトの皮を剥いて種を取り除いた後、細かく切り刻んでからオリーブオイルと酢、それにレモン汁と砂糖を合わせたソースに漬け込み、その後冷蔵庫で冷やしてから食べる料理である。この料理の特徴は『トマトの酸味によってオリーブオイルや調味料を控えめにしても、しっかりと味付けが出来ていること』と『さっぱりと食べられ、なおかつ野菜本来の甘みや香りを楽しむことができること』の二点だ。
さらに別の日では、『焼き魚(鮭)とトマトソース』という組合せにチャレンジしてみた。作り方はとても簡単で、トマトソースに鮭の身と大根おろしを入れ、そこに塩こしょうを振りかけて食べるだけ。この料理には 特に決まった名前は無いそうなのだが、僕は『鮭とトマトの和風パスタ』と呼んでいる。これも非常にシンプルな一皿であり、余計なものを一切入れていない『純然たるトマトの味を楽しめる料理』となっている。トマトの味と風味だけで十分に美味しく、そして楽しい気持ちになることが出来、それでいながら健康的な食事をすることが出来るのだ。ちなみに鮭には『タンパク質』と『カルシウム』が含まれているので、骨や歯を強くする働きがあると言われている。
このトマトの優れた特性は『生食することでも』効果を得られるので、生でも加熱しても大丈夫だということだ。
もちろん、そのまま生の状態で食べる場合は、サラダなどにかけても問題はない。ただ加熱する場合でも火を通し過ぎると、せっかくのトマトが持つビタミンCを破壊してしまう可能性がある。だから加熱する場合は生で食べる時よりも、やや強めに加熱する方が良いだろう。生食する場合と加熱調理する場合とで『トマトを使い分けることで様々な料理に応用する』というのも、トマトを使った素晴らしい料理を生み出す方法の一つなのだが、今回の料理の場合は、そこまで考えなくても良さそうだと思った。トマトの生のまま食べる時は、生のままの美味しさを存分に楽しむべきであり、トマトの加熱調理をする時は、加熱して旨味を凝縮させたトマトを存分に生かすべきなのだと思う。
トマトは加熱すると甘味が増すが『加熱しすぎるとトマトの持つ苦みが強く出てしまい』トマトの持ち味を殺してしまう危険性がある。だからトマトの加熱調理を行う際には、加熱しすぎないように注意が必要だ。そして加熱する際には『塩』を使うことが推奨される。そうすることによって、トマトのもつ『水分を逃がさないようにする』ことができ、それによって『トマトに含まれる栄養を損ねることなく調理する』ことが可能なのだ。そしてトマトを塩コショウで焼く場合、表面に軽く焦げ目が付く程度で十分だと思われる。こうすればトマトはパリッとした食感となり、とても美味しくなるのだ。
最後に紹介しておきたいのは『スープ』だ。トマトを丸ごと使った『トマトとジャガイモのミネストローネ』が絶品であった。
トマトに玉ねぎ・人参などの野菜を加え、コンソメを入れて弱めの煮こみにした後、最後にパセリの粉末を入れただけだが、その単純な手順ゆえに奥深く、トマトそのものの深い味わいを感じることが出来た。これは『トマト嫌いの子供にトマ卜を食べさせる料理』としても最適ではないかと思われたほどだ。
ただ、残念なことに今回はトマト缶を使って作ってしまったため、缶詰の独特の臭いが出てしまったのだが……。まあ、それも『スープとして飲んでしまえば気にならない程度』ではあった。また『塩こしょう』やオリーブオイルの代わりに『塩』『コショウ』『レモン汁』『酢』を使えばもっと簡単に、そしてより複雑なトマトの味わいを楽しむことが出来るはずなので、是非試してもらいたいものだ。




