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歴史という名のファンタジー  作者: みなと劉
104/255

104話

ただ、その一方で『ペスト』は人間にも害を及ぼすもので、実際に中世ヨーロッパでは、かなり多くの人が犠牲になっているのです。

『トマト』には抗ウイルス作用も また、このような経緯の中で トマトの『抗ウイルス性物質』の『アスタチン』と、人間の細胞の中にある『ナチュラルキラー細胞』の働きを助ける『ラクトバチルス・ヘルテルス(乳酸桿菌)』が発見されたのは この十六世紀になってからのことで、これは実に画期的な発見であったと言える。

そして、これら『二種類の微生物』の発見により、『トマトの抗ウイルス性物質のアスタチン』と『ナチュラルキラー細胞の手助けをするラクトバチルス』の組み合わせが、『天然痘ウィルス』『ジフテリア菌』『はしかウィルス』などに対抗する有効な手段として有効であることが実証されたのだそうだ。ちなみに『ナチュラルキラー細胞』とは人体の中に元々ある免疫機能のことを指し、これが上手く働かなくなると病気になるのだが、この働きを助けるために『アスタチン』という酵素が必要なのだと言う。

『医学の友』からみた『トマト』この『トマトの抗ウイルス性物質のアスタチン』は『インフルエンザ』や『風邪』といった あらゆる『感染症』の治療に役立つので、まさに『薬膳料理』には欠かすことが出来ない『万能薬』なのである。

『トマトの抗ウイルス性物質のアスタチン』が どんなものであるのかを詳しく見てみよう。

まず、この成分はトマトの実の中心部にある果肉部分に多く含まれており、しかも水にはほとんど溶け出さない。そして『水溶性』なので加熱調理すると『効力が落ちる』ので要注意だ。つまり『生のまま食べるか、あるいはサラダなどに添えて摂るか』が望ましいということになる。ただ、『抗がん作用がある』と言われ、さらに近年では このトマトに含まれる『トマトの抗ウイルス性物質のアスタチン』によって『ガン抑制効果があるのではないか?』とも考えられ始めているようで、その根拠としては、この『トマトの抗ウイルス性物質のアスタチン』が このトマトを『加熱処理しても壊れない』という点にあるようだ。

トマトジュースに こうした働きがあったので トマトジュースに『トマト油』を合わせて飲めば『トマトの抗ウイルス作用のある成分が、より一層効果的に摂取できるんじゃないか?』と考えたのだろう。確かに、この方法ならば この『トマトの抗ウイルス性物質のアスタチン』の優れた効能を、より多くの人が効率的に得られるはずだし、それは決して悪い考えではないと思う。ただし『生のトマトを食べても大丈夫』だと思わないように、トマトの『実』が持っている危険性についても十分考慮した上で、『適量を毎日食べ続けていく』ことが必要だと思う。

最後に、ここまでのトマトの歴史や概要をまとめて終わりたいと思います。

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トマトの原産地は南ヨーロッパや中近東。紀元前四世紀頃にギリシャやエジプトから、アジアの中国へと伝わりました。その頃の日本には伝来しておらず、奈良時代には文献にもその記載がありません。

しかし、食用となったのは鎌倉時代に入ってからで、その最初の品種は日本で作られたそうです。江戸時代には『蕃果』と呼ばれていたそうなのですが、明治になると その名称が改められて、今の名前となったとのこと。この呼び名は トマトを食べた外国人から『ジャパニーズ トマト』と呼ばれるようになったことに由来します。ちなみに、この時まではトマトのことを日本語で『トウト』と呼んでいたそうなのですが、明治時代以降は『トマト』が一般的に使われるようになったそうです。そして、明治時代にアメリカに伝えられた後、本格的に栽培されるようになったのは十九世紀に入ってからのことだそうで、その時期は奇しくも『第一次世界大戦の勃発する一年前だった』ということらしい。

トマトの原産地は地中海沿岸地域だが、今では世界で広く栽培されているトマトである。そして『トマトジュース』にすることで、より効率よく栄養素を摂取することが出来る。トマトジュースに含まれる『リコピン』の健康効果や美肌効果は非常に素晴らしいものなのだが、その『リコピン』には 他にも注目すべき効能があり、それは『血中コレステロールの低下』であり、また血圧を下げたり血糖値を下げる効果もあるそうだ。またその他にも多くの優れた効能があるので『トマトジュース』は、ぜひ飲むべき飲料だと言える。『トマトジュース』の味に抵抗がある人には やはり野菜スムージーもオススメだし、トマトケチャップなどの加工食品を利用するというのも良い。

また『塩漬けにした葉物を食べる』という『ベジタブルファースト』という考え方があるが、実はトマトも同じ方法で食べることができる。『オリーブオイルにニンニクの香りを移したペースト』を、まずパンに塗り、次にそこにトマトを加えて食べると良い。

トマトには『カリウム』が含まれているので、これを一緒に摂るとナトリウム(食塩)の排出を促してくれるのである。

ちなみに、この『トマトとオリーブのソース』というメニュー名はイタリア語で、これは『朝食をトマトと一緒に摂ろう』という意味だそうだ。ちなみにトマトを使った料理では、イタリアの代表的な家庭料理の1つである「カポナータ」が有名で、トマト・ナス・ズッキーニなどと共に煮込んだ料理である。トマトとアスパラガス、それにセロリを入れたスープのような料理である。

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最後にトマトにまつわるエピソードを紹介しよう。これはアメリカの作家で『ナショナルジオグラフィック』の創刊者のジョセフィンスフィールドによる逸話で、彼女が幼い頃に、トマトが病気を治すと信じられていたという話である。

この話自体は、もちろん嘘なのだが、子供の頃から信じ込んでいたために、彼女の中で事実として定着してしまい、大人になってもトマトは万能薬だと考えていたのだという。そのため彼女は『自分は絶対に癌にならない』と信じていたし、そして実際に『彼女は生涯を通して、一度の病も患うことはなかった』のだから凄いものだ。

この彼女の『癌克服への強い信念』と『その信念を最後まで持ち続けた心の強さ』を賞賛する意見は多いのだが、その一方で『もし彼女に病気を患ってもらい、それが何であったのかを診断できれば、それこそが人類の進歩に繋がるはずだ』という意見も、根強くあるのだそうである。

このようにトマトの優れた特性や優れた効能は、様々な分野から注目されているものであり、だからこそ それだけ多くの人の関心を惹き、人々の注目を集めている食材でもあるのだ。

ちなみに、ここまで書いてきたようなトマトの素晴らしい効果は、そのまま食べるよりも、加熱調理した方が効果的だということを忘れてはいけない。トマトに含まれている成分が、より効果的に摂取出来るからだ。例えばトマトを丸ごと食べる場合は、生のままではなく『加熱してサラダにしたり、ピザに載せたりする』『スープにして食べる』のが良い。トマトは熱を通すことによって、ビタミンCが壊れてしまうが、この壊されてしまうビタミンCの量は微々たるもので、しかもトマトに含まれた栄養素まで失われることはほとんど無いそうだ。

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