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ハルウタ ー黒兎と白兎ー(下書き)  作者: MIA
【༒】天邪鬼-アマノジャク-
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06. サトリ

「勘違いなんてするつもりはないけど、そうであったらいいな」



 急にどこからか声が聞こえた。この部屋にはレオとわたしの二人しかいないはずなのに。


「なにこれ?」


 ふわふわと浮いてきた物体がレオのコートの中から出てきた。


「ああ、出てきちゃった」


 知っている風なレオを見つめる。


「この子はサトリ。森の中で会ったんだ」


 毛むくじゃらで、綿のようなモノがペコっと体全体を使ってお辞儀する。高くて可愛い声からすると女の子かもしれない。


「何か役に立つかなって連れて来ちゃった」


 連れて来ちゃったって……こんな小さなモノに何ができるんだろう。


「ワタシは偽りのない心を読むことができます」

「え⁉」


 ちょっと整理しよう。わたしの心が読まれてるってことは、さっき自分が口にしたと勘違いしたものはわたしの心を読んで、この毛むくじゃら……サトリが声に出していたってこと、なのかな。

 混乱する中で理解する。


「アナタは自分に嘘をついている。仲良くしたいのなら変な距離なんて置かなくていいのです」


 自分にも分かっていないところが読まれているのか、口を挟めない。


「変な距離を置かれて寂しいのなら縮めてしまえばいいのです」


「えっと……」


 レオのいる前で心を読まれるなんて恥ずかしい。

 誤魔化すために口を開いたんだが何を言えばいいのか分からず、視線をさまよわせる。

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