26/38
08. 交わることのない二人
『それで、あの二人が仲悪くなった原因はーー』
レオが話してくれたことは、二人の勘違いから始まるすれ違いだった。
ルカは守ってくれていた唯一のネコミミくんを突き放した。
自分のせいで傷つくのを見たくなくて、裏切ったかのように演じて、それで自ら恨みを買って自分自身をも傷つけた。
それなのにネコミミくんはルカの事を信じ続けていて、ルカはそれを拒絶し続け。
ーー何年か経った後、亡くなってしまったルカとネコミミくんは妖怪に生まれ変わった。
妖怪は人間には見えない。だからネコミミくんは喜んだという。これで人の目を気にせずにルカと一緒にいられると。
でも、それを踏みにじるかのようにルカは拒絶し続けた。
レオがルカに引っ付くようになり、二人が一緒にいるところに出くわしたネコミミくんはそこで初めて裏切られたんだという顔をしていたんだ。
「お前なんて、信じたオレが馬鹿だった。オレが嫌いなら最初から言ってくれればいいのに……てか、動物の時は会話なんてできなかったか」
自嘲気味にしおらしく笑うネコミミくんは、心が無いように見えた。
それからはずっとネコミミくんは独りぼっちだという。
ルカを襲うようになったのは少し経ってから。レオにもその理由は分からないらしい。




