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ハルウタ ー黒兎と白兎ー(下書き)  作者: MIA
【༒】二匹の兎 -ウサギ-
16/38

15. 怪と人間の狭間

 ーーバタンッと閉まるドア。



 音一つせず静まる空間。起きていたにも関わらず瞑っていた目を開く。

 ルカに何かを伝えたくて落ち着いた声音せいおんで言う。


「あの子優しいね。やっぱり人間でもさ、みんなが皆、同じじゃないんじゃないかな」

「……同じだ。自分の事以外はどうでも良い奴らばかり」


 思っていた通りの返し。分かっていた、ルカからの返事なんて。こんなものだってこと。

 それでも少しは『受け入れる』って事もして欲しかった。

「ルカって冷たいよね」

 呆れながらも、笑ってしまう。



 知ってるよ、ルカがそんな風に人間を拒絶してしまう感情を抱いていること。でも、少しでも人の優しさに触れて知るべきなんだ。心の底では強く願っているくせに、強がってるにしか見えないルカは特に。



「本当の事を言ったまでだ」



 ルカ、君は不幸を知り過ぎている。黒色ってだけで不吉とたたられていた。逆に僕は白色だからという事だけでまつられていた。

 これは何年前の話だっけ、千年前……かな。

 境遇きょうぐうが違うけど、こうやって分かり合えたんだ。人間とも上手くやれると、僕は思うんだよ。


 この50年間、僕たち……妖怪が見える人間と関わったのは一人だけだった。

 そのせいか、ルカは相変わらず人間嫌い。人間嫌いというか……ただ、怖いのかもね。仲良くなるのが。

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