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伝説の始まりは現実の終わり  作者: 一ツ柳八重
アンダーグラウンド
38/53

気配そして悪意

今回は、次の話につなげる導入部です。

スキルの違いや発現、発動方法など、今回で由紀に対するチュートリアルが終わることになります。

それとは別に、他人の悪意が街を襲います。

どうぞ、ゆっくりとご覧ください!

 あれから直ぐに待たせてる事を思い出し、試着室から出て入り口に向かった。

 服を買う前までは動きにくかったが、今は動きやすく感じる為、外見だけじゃなく中身や素材も大切なんだって実感する。

 少しすると、アリスの姿が見えて、声を掛けようとしたが、誰かと話しているようで、少し離れた所で待つ。

 その間も話し声が聞こえるので、悪いとは思いつつ、聞き耳を立てた。


「で、あの時の子の母親はどうなったの?」

「はい。あの子の母親は、先の抗争で重症。死んではいませんが、神経系に障害が残りました。今は歩く事や、言語を理解する事が困難な状態です」

「そう。生き残った人があの時何故いたのかわかってる範囲で教えて」


 あの時の助けた子の母親生きているんだ。

 それだけでも、僕は救われた気持ちになったけど、あの時の惨状を思い出し気持ちが乱れる。


「はい。何人かは純粋に観光の様でしたが、あの路地に居た親子に関しては、違ったようで、別れた夫を探しに情報屋に当たっていたそうです。この世界に居ると言う事を知ったようで、子供を連れて来た完全な被害者になります」

「完全も不完全も無いわよ。被害者は全員被害者なの。次行ったら殴るわよ」

「すいません」


 他にもいるんだ。

 その事実に関して無力さや、ゴブリン王との戦いの後、即決できなかった事を後悔してしまう。

 今更後悔しても遅いとか、お前のせいで私たちは、って罵られるんだと思う。

 だからこそ、今後そんなこと起きない様にしないといけないと決めることが出来る。


「それで? その親子の夫はこの街に居たの?」

「いいえ。確かに登録はされて居たのですが、抗争が起こる一週間前に登録情報を抹消されています。その後の足取りは分からず、どこにいるかは分かりませんでした。代わりに、現実世界では、このようなニュースが流れていたようで」

「見せて」


 そろそろ、盗み聞きの罪悪感に耐えられず、僕はアリスの前に姿を現した。


「アリス。その」


 僕の姿を見たアリスは、眉を吊り上げて何か言いたそうだったが、手を額に当てた後ため息をついた。


「聞いてたのね。いいわ。本来はダメだけど、今後の事もあるだろうから、聞いて。これそっちに送るわ」


 そう言って、何かを操作したら、僕のブレスレットから赤い粒子が舞って、目の前にスクリーンが映し出される。


「とりあえず場所変えるわ。ここで話していて聞かれても、実際のところ問題ないけど、落ちつく場所の方が、由紀のためにもいいわ」


 そう言って、歩き出した。


◇ ◇    ◇

 

 そして連れてこられたのは、八畳ほどの広さの部屋で、中央には机と椅子が四脚あり、向かいにはホワイトボードが置いてある。


「ここは?」

「ここは23階の小会議室よ。主に私の様な役職持ちが使うの」


 役職?


「何かついてたんだね」

「それについても話すから座って」


 言われたので、入り口に近い椅子に座る。

 アリスは反対に座り、話していた相手は、僕の隣に座った。


「先ほどの続き。確かニュースになっていたのよね。映して」

「はい。投影、鉱石に接続、該当ファイルを表示」


 そう言うと、部屋の周りから透明な粒子が集まり、職員のアクセス機に集まって目の前に液晶を作り出す。

 そこに映し出されたのは。


5月25日

 先月、崎玉県の豊橋本線で女性の下半身を触ったとして、32歳の男性を強制わいせつ罪の容疑で崎玉警察署は現行犯逮捕していた事を明かした。

 取り調べで男性は容疑を否認しており、「自分はやっていない。そもそも相手の顔も姿も見ていないのに」と供述しており、警察は現場検証を慎重にしていくと回答した。

 この件に関して、関係者は「セカンドレイプにならないよう被害者の精神ケアーを慎重に行い、一刻も早く立件する」と回答しており、被害者の為にも一刻も早く解決する意気込みの様だ。


 このニュース、見たことないけど、この男性の顔写真見ると、明らかにやっていないような気がする。

 どうしてか? もしそう聞かれたら答えられないけど、写真が乗っていてその第一印象や、記事の話してる内容にどことなく自然さを感じるからだ。


「で、この人の奥さんと子供がたまたまあの時に、と」

「はい。この件について確認を行ってみたのですが、次の資料をご覧になりながらお聞きください」


 その後何個かのウィンドウが開いた。


「ご覧の通り、件の被害者と思われていた女性は、高校生で、当時その時間には被害者との接触が起こることはありえませんでした。その上、報道では時間は出てませんが、事件当日の時刻は午前10時の平日であり、該当の男性は出社する途中でした。女性に至ってはその日は学校からの連絡があり、慌てていたと思います」

「その裏付けは出来ているのよね」

「はい。在学している学校にも確認をとり、間違いないとのこと」

「あの、アリスさん? 君も僕と同じか年齢近いよね? 何でそんな事出来るの?」


 明らかに、年齢にそぐわない行動だし、しかも現実では明らかにこの行動や、情報の収集の仕方もありえない。

 そんな権力が子供の僕たちにある方がおかしいと思い聞いてしまった。


「いいから黙って聞いてて」

「はい」


 冷たく怒られてしまい黙って聞いていることになった。


「で? あの場所に居た原因は、冤罪のだった、って事かしら?」

「そうなります。ですが、その事が分かったのは三日前の事であり、警察関係者は冤罪だった事を隠ぺい。その事は報道されず、痴漢した事実のみが残り、男性、西岡宏さんは逮捕翌日に離婚。会社も解雇されており、刑務所の中から此方にログインしていた模様」

「そこら辺の裏はどうなってるの?」

「はい。この件に関して、被害者女性の友人の証言を録音しており、被害者本人が遅刻したから怒られるのが怠かった、親にも疎まれてい「つまり怒られるし、お金に困っていたから、でっち上げれるなんて楽だ、と言っていたようです」


 すると音声ファイルが動いて再生される。


『あーあの一か月前のね。美希が話してたよ! 何かー、その日、来てゲーセンで遊んでたんだって。でさ、美希んち、親厳しいんよね。直ぐ殴るから。今どき殴るなんて最悪よだよね! ごめんごめん。でさ、親に殴られるのが嫌だからッて、捕まる前に警察署にかけこんだわけ。痴漢されたって。そりゃ、報道では電車になっているけど、その日、わざと駅に行って適当にでっちあげたんだってさ! それで、お金も貰って、しかも親にも殴られなかったみたいだから、うらやまだよねー』


 この話を聞いた時、頭に血が上りそうになったが、。冷静に対処できる気もした。


「つまり、あの事件は冤罪で、本当は無かった、と言う事――」


 話の途中で、空気が張り詰めた。


『由紀! いますぐに戦闘態勢を取れ! 早く!』


 エルからそう聞こえて戸惑っているうちに、アリスが武器を出した。


「リアクト! ソードブレイカ」


 粒子が舞って形を作ったのを見たと同時に、冷たいものが背筋を駆け巡った。その悪寒ともいえる感覚は、だいぶ昔に体験した事柄に酷似していて。

 これは、純粋の悪意。


「リア……ぐ!」


 脳みそを直接殴られたような衝撃を受けて、意識が飛びそうになる。

 だが、その瞬間、紅い粒子が周りで弾けて、ぎりぎりのところで持ちこたえた。

 ぼやける頭の中で、現状を把握しようと辺りを見渡す。

 入口付近にアリスが倒れていて、その横にはソードダガー? だったかなが転がっており、さらに机を挟んだ反対側には、あの男性が倒れている。


「エル、いったい何が起こったの?」

『どこかの誰かが、この街の管理システムにプログラムを走らせたみたいだ。その影響で、この街の住人は全員複製と意識の分断が行われている』

「僕が大丈夫なのはどうして?」

『由紀が大丈夫なのは、私が居るからだ。覚醒した所有者は、その鉱石の覚醒に最小限の保護がかかる。だが、それも完ぺきではなく、システム上意志を持っている私達は、その影響を受ける部分もある。だから、意識を保たせる事が限界で、力、出力は他の人と変わらない程度しか出ない』

「僕以外に動ける人は?」

『いない。シンとか言う人も覚醒までは到達していない為、意識がない』


 今動けるのが僕一人?


「ど、どうしたらこの状況を打破できるの?」

『二種類の解決方法がある。一つは、プログラムの強制停止。もう一つは、プログラム試行先でのコントロールの破壊。今の由紀にできるのは、待つことか、強制停止だけ』


 強制停止って。

 待つと言う事は、皆が目を覚ますのをこの状態で見てみないフリをする事。

 プログラムの実行先って言うのも気になるけど、それよりも、皆が今どうなっているのか分からない中で、縮こまっているのが正しいのかな?


「プログラムの実行先ってどうゆう事?」

『走らされたプログラムは、いわゆる強化学習に近いもの。何体も同じ個体を複製し、それに様々な環境で経験させることにより、より早く学習をさせる事を目的としたのが行われている。その経験は一つの脳、コンピューターで言えばAIの学習で、そのメインにフィードバックされていく。そして、全ての所の経験を元に、新たに経験を生かした行動を更に実行させる。その結果、目的に合ったAIを作れると言う事。今回は、人の複製を行った為に脳に負荷がかかって、オリジナルがダウンしたと言ったところ』


 つまり、複製されたから皆倒れて、その先の事は分からない状態。

 そして、それが達成されれば、オリジナル、この世界の人たちにそこの経験が上書きされると言う事。

 それは人格を壊している物だったら、廃人にもなりかねないという事に。


「止めるにはどうしたら良い?」

『この街の権利を習得して、メイン端末にアクセスするしかない。だがそうすると、この街の管理者が由紀になる』

「それでも。管理者って言うんだから、たぶんシンさん怒るんだろうな」

『街の全権と命を預かる覚悟がある?』


 あの時の抗争で僕は何も出来なかった。

 アリスに守られ、シンさんに助けられて、錦戸さんや、その他の人に助けられてばかりだった。

 怒りや憎しみに支配されて何も出来ない事の繰り返し。

 それなのに、シンさんは身を以て教えてくれた。

 僕しか出来ないなら、それはやらないといけない。

 正直何もできないそんな自分が何やれるんだ! と見ている人から怒りの感情や侮蔑を向けられるだろう。

 だったら。

 何もやらないことが正しいのかと言われれば、それは違うと思う。

 力なき正義は意味がないとか、正義なき力は意味がないとか、そうゆう言葉をきいたことあるけど、その前に、勇気がない行動にも意味がないと今は感じる。


「構わないよ。エル、お願いできる?」

『わかった。始める』


 目の前に緑色のスクリーンが出てきて、実行しますか? と表示されている。

 それを迷いなく選択し、画面が切り替わると、機械音声が鳴り響く。


『街の管理者権限申請を確認。権利者の照会開始。クリア。七光鉱石所有者と認識。これより、所有者、鏡由紀をマザーシステムに登録。認証。権利の付与を開始します』


 聞こえたと同時に、僕はアリスの出した短剣を握り、部屋を出る。

 その間に新しく認証し使えるようにしながら走り出す。


『今の由紀の強さは、他の人と同じかそれよりも少し強いレベルだ。全力を出したとしても殺すほどの力はない。もし敵に遭遇した場合は、全力で戦え。そうじゃないと死ぬ』

「わかったよ」


 軽く言葉を交わして、まずはクリス博士のいた研究室を目指す。

 通路には何人者の人が倒れていて、男性は身体がねじれ跳ねてる人が何人かいるし、女性は痙攣起こしている人もいた。

 僕自身も体の芯が熱を持つ感覚があるのと同時に、全身に鋭い痛みが走る時がある。

 これが、強化学習とか言うやつのフィードバック。

 今まで感じた事のない感覚が混同している。

 片方は幸福感に似た苦痛で、もう片方は激痛に似た疲労。

 感覚がおかしくなりそうだ。

 時々足がもつれるが、それでも上の階に向かって走る脚を止めなかった。

 そして、研究室につくとその中に入り、小さな端末を探す。

 周りにはたくさんの資料が散乱しており、足の踏み場もなかった。

 この部屋にクリス博士が居たら大変だと思い、前に通してもらった部屋のみを散策する。

 この部屋にクリス博士はいないようだ、良かった。

 所々に落ちている資料の内容が目に入る。

 

 七光鉱石によるシステム管理とその効力。

 他プレイヤーに与える影響とリンクシステム。

 七光鉱石所有者にのみ与えられる同調と相互作用者の選別、その効果と、鉱石特有の粉末について。


 ここに来たのが確か一週間前だったはずだから、この世界に居たクリス博士たちはもっとたくさんの経験を積んでいる筈だ。その中で、これだけの研究を行っていたのは今初めて知った。

 盗み見ている感じだけど、この資料に関している事柄は、多分知っている。身をもって経験しているからだ。

 シンさんと錦戸さんの関係。それと、雄二さんと妹さんの関係も多分そうなんだろう。

 今度、この事に関して聞いてみよう。

 そうこうしているうちに、机を発掘し、その中央に固定されている長方形の端末を見つけた。

 大きさ的にはスマホに近いが、見た目の感覚は黒曜石に近いと言った方が伝わるような、光沢を放っている物があった。


「あった」


 長方形の端末を起動し、分からない中で、適当に操作する。


「クリス博士、壊してたらごめんなさい」


 その端末で確認したかったのは、アクセス端末の場所だ。

 アクセス端末とは、ここに来た時に錦戸さんが居た、コントロールルームの場所であって、錦戸さんと戦った時に、クリス博士が監視していた場所でもある。

 なぜこの端末で分かるのか? と知っているかと言うと、簡単なの事。初めて来たときに弄っていた、元よりウィンドウを開かせたり、表示させる操作をしていたのを薄っすらと覚えていたからだ。

 あの時は、形状まで分からなかった為、気にも留めなかったが、今は何となく記憶から印付けだすことが出来た。


「見つけた!」


 ここからそう遠くない。

 同じ階の隅の部屋で、ここをでて6分くらいの場所だ。

 端末を置いて走り出す。

 急がないと。

 この状態を何とかしないと。

 あれからすでに15分ほどたっており、倒れている人たちが、暴れたり身もだえしたりし始めている。

 それだけ危険な状態だと言う事なのだろう。


「エル、権利の方はどうなってるかな?」

『あと7分くらいだ。それが終われば、メイン端末の場所が表示可能になる』


 それまでにする事は。

 僕自身の知識の吸収。

 その詳しい事は多分、アクセス端末から閲覧できる。

 弱いからこそ、情報を取らないといけない。

 走りながら改めて観察すると、男性は腕を搔きむしったり、頭を打ち付けたりしているのに対し、女性は紅葉しながら、足元に水みたいなのが溜まりながら汗を大量にかいていた。それなのに辛そうと言うよりは、どこか興奮しているような、そんな感覚を受ける。

 そういう僕自身も、腕に痛みが走ることがあれば、下半身がどことなくむずむずするような感覚と共に、高揚する感覚が押し寄せてくることがあり、息が荒くなる。

 痛み自体がそもそも高揚感を高める作用も兼任しており、かなり変な感じだ。


「急がないと」

『由紀。私はメインルームにつく前に話せなくなる。だから今伝えとく。自分を見失うな。今の由紀では判断を間違えるかもしれない。だから、本来の君自身に従うんだ』

「え?」


 その事を聞こうとしたとたんに、何かが消える感覚が襲った。

 周りから少し出ていた粒子も無くなり、さっきまで抑えられていたものが、少しだけ強くなる。


「あっ!」


 変な声がでた。

 脚が震えだして、その場で倒れそうになる。

 完全に何かが狂っている。

 別の所で経験したものが、諸に着ているんだ。まだ終わった訳ではないけど、それでもこの感じはやばい。


「いどがないっ!?」


 全身に激痛が走った。

 何だこれ何だこれ。

 全身を引き裂かれるような、いいや、すりつぶされたような痛みが一気に襲ってきた。

 一瞬だったが、その一瞬できた激痛は、意識を刈り取るには充分だった。

 揺らぐ視界に、今の状況を確認しながら、死んだとさえ感じたその思考を、一瞬で消し飛ばし、脚に力を入れて倒れるのだけは阻止した。

 そして。

 右腕が頬を殴った。

 そこに優しい痛みが走り、意識をとりとめる。

 ここで倒れるな! 前を見ろ! もしさっきの痛みが皆に起こっているなら、今助けられるのは僕だけなんだ!

 この世界で、この街で動けるのは僕だけなんだよ! 平衡世界で、みんなが戻ってこれなければ、僕しか呼び戻せないんだ! 気をしっかり持て! 死ぬな! くじけるな! ここで恩を返すんだ!

 心でしったすると、目の前の扉を開いて中に入る。

 沢山の黒い箱が立ち並び、複数の青いラインが走っている。

 その先を見ると大きなモニターがあり、そこが目的にした場所だと物語っている。

 その周りにもたくさんの人が居たが、この部屋だけは妙に甘いような生臭い臭いがほんのりと香っている。


「急いで端末を」

『権利の獲得完了。現在を以て、この街の権利者を、七光鉱石【ルビー】の所有者、鏡由紀とします。詳しい事はアクセス器からご確認ください』


 そのアナウンスが頭の中に響く。

 よし、これでメイン端末の場所を確認できる。後は。

 コンソールを操作して、必要事項を確認する。

 その間も、快楽のような感覚と、鈍器で叩かれるような痛みが襲ってくるが、意識を保たせる。


「まずはスキルについて」


 何項目かのタブが出てきて全て確認する。


 スキル

 習得者の能力や癖に応じて獲得するシステム補助の事。同じ動作でも違う技になり、完全に同一の状態時のみ継承も可能。そうじゃない場合は、スキルは別物として発現する。


 オリジナル性

 スキル発現には、オリジナル性が存在しており、前項に書かれている様に習得者に依存する。例えば、STRのステータスを上げた人が袈裟切りでスキルを獲得したとします。すると。袈裟切りを起点としたスキルが発現し、鉱石から力を供給されます。その結果、袈裟切りの範囲と威力が増したスキルが発現します。反対にVITを上げた場合は、使う事によりダメージを軽減しながらの攻撃を行えるスキルが発現します。このように、同じ人で同じ動作をしていたとしても、全く同じスキルが発現するわけではありません。


 つまり、僕のスキルは、速さを上げていた事と、この街に来るまで初撃で戦ってきた戦闘スタイル、それと振り抜く癖が合わさって発現したスキルが緋炎。

 そして、もう一人の僕が使ったのも緋炎だけど、あちらは同じ速さでの、力を溜める速さや攻撃間隔が早い方で使えるスキルに変化していたと言う事。

 つまり、今の僕の使える緋炎は居合からの連撃。静の緋炎。


「スキルの発動の仕方は分かった。後はメイン端末に向かうのみ」


 むせかえるような臭いに支配され始めていたので、急いで出る。

 確認の仕方は多分権利の詳細を尋ねたら出てくるはずだ。


「よし。行こう!」


 そして、道中で検索しながら目的地に向かった。

 


いかがだったでしょうか。

今回のは分かる人にはアウトな状態になりそうな気もしますが、色々進展しています。

ここまで読んでくれた方には、何が起きて誰が何の目的で、と言うのを感じ取った人もいるかと思います。

ですが、それはまた次回の話です。


コメントなど気軽にしていってください!

全て目をと言うしてますし、返せるときは返します!

コメントが来ることが、励みになりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

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