アラート そして遭遇
今回の話から、アンダーグラウンド編、始まりの街の抗争になります。
この惨状を見て、由紀がどんな感情を出だすのか見ていただけたらと思います。
今回に限り、かなりつらい所もありますので、そこはご了承ください。
一生懸命ぼかしたつもりですが。
程なくして、街の付近まで来た僕は、急に鳴り響く音により心臓が飛び出す感覚が身体を駆け巡った。
街の方角を見ると、あの赤い模様の部分から大きな文字で【alert】と表示ざれており、警報音が鳴り響いている。
さっきの鳴り響いていた音はこれだったんだ。
「アラート。警報? っていう事は本当に街に何かが?」
あの時は、どうせと思っていたが、警報が鳴り響くってかなりやばい状態なんじゃ?
「とりあえず、街に入らないと!」
二分ほどたった時、街の外壁だと思わしき所に降り立った。
「あれ?」
そう、外壁らしきところ、と言うのも目の前に広がっているのは、来た時の壁ではない。
もっと言うとおとぎ話に出てきそうな、お城のようなそんな感じだ。
白い石で構築されている外壁の上には、見張り台のようなものがあり、ボタンがあっただろうと思わしき所は、開けた道を形成していて、まっすぐ見えていたTLSは何本物の尖塔が聳え立つ、そう、攻城戦に出てきてもいいようなそんな城がそこには見える。
そして何よりも目を引いたのは、外壁に垂れ下がる旗だ。
青と白を基調にし、真ん中には文様が書かれており、そこには一人の青年のシルエットに、本が剣に貫かれたのが合わさっていた。
そんな変わり果てた街を見て、早く入らないと、と思い侵入を試みたら弾かれた。
「いった!」
走ってはいろうとしたから諸に頭を打ち付けると同時に、赤い文字が浮かび上がる。
「warning? 警告?」
そう目の前にウィンドウが表示されて書かれている。
「何々?」
Warning 警告
現在この街、正式名称【聖都ミネルヴァ】は厳戒態勢をとっています。
聖都領地権限内では、本来機能しない痛覚が機能しており、限界を迎えた場合は死に至る可能性があります。
その為、新人プレイヤー並び、外部プレイヤーの聖都入場はお控えいただきたく存じます。
尚、聖都登録プレイヤーに関しましては、入場可能ですが、以下の同意規約に同意したのちに、アクセス機をかざしてからの入場をお願いいたします。
【誓約電子書】
警戒態勢規約及び貴殿の責任により、現時刻を持ち以下の事を誓約いたします。
記
1 如何なる場合を以てして、全ての行動は自己責任であり、管理者に対しての責任追及は致しません。
2 厳戒態勢の入場に伴い、生命の棄損、アクセス機の破損など、財産などの権利を放棄し、厳戒態勢解除までの責任は誓約者に既存します。
3 入場中に知りえた情報、その他街に関する情報は第三者に漏らしません。これは、警戒態勢が解除された際も同様です。
(1)厳戒態勢中のプレイヤー情報
(2)街の警戒システムの詳細
(3)プレイヤーの殺害行為の黙認
以上
ミネルヴァ統括管理部 総統 ヨシュア様
長いが確りと書かれている気がする。
と言うのも僕自身が誓約書と言う物を見たことがない為に、そうゆう風に感じてしまうのだ。
一番下まで読み終えた所で、点滅している所があり、そこには【アクセス機をかざしてください】と表示されている。
「ここにかざせばいいんだね」
僕は迷わず右腕につけているブレスレットを翳す。
青い輪が浮かび上がり、二回転程した後、承認と出てくる。
『鏡様、誓約書同意を確認。自動署名――完了。入場を許可します』
音声が鳴り響いたと感じたとたん、目の前に大きな橋が出てくる。
「わー。ここまで本格的に作られているんだ」
危機的状況なのに、どこか楽しそうにしている自分を感じ背中が冷えあがった。
いけないイケナイ。
頭を二、三回振り駆け出し入場した。
そのとたん、今まで感じなかった臭いを感じ吐きそうになった。
何かが燃える臭いと、鉄の臭い、そして肉が焼かれているようなそんな気持ち悪い臭いが充満していた。
「うう」
何とか耐えて辺りを見回す。
大通りであったはずの場所には赤いシミが付着しており、建物は倒壊して、人の首のようなモノまで転がっていた。
空は赤く染まり、黒い煙で覆われ、至る所で爆発が起こっている。
「そん……な」
言葉を失った。
ここは三日前たくさん人が居た。お店もあったし、笑っていた人もいた。裏道には詐欺をする人までいて。
それが三日で? 攻めてきただけ? 抗争じゃないの? こんなの戦争じゃないか!!
ふらつき、涙を必死でこらえながら、街の中央にあるTLSに向かっていた。
通り道には、何人もの跡が残っており、形が残ってるものまであった。
なんでこんな。
この世界は確かにルールが存在しないって聞いた。人の欲望が具現化しやすいという事も、死を簡単に選べるってことも、この世界の理だった。
だからって、こんな大量殺人に近い事が起こる? いや起こるんだろう。人の欲望や残虐性はもともとの世界でも存在した。
「だからって」
必死に感情を制御しようと、目を周りに向けずに走り出そうとした。
「たす……け」
声が聞こえた。
子供の声だ!
「どこ!」
その場で立ち止まり声を上げる。
生きている人がいる! 助けないと!
「返事をして!! 私はここに居るから!」
「助けて!」
今度ははっきりと聞こえた。
この方角は。
アクセス機を目の前に持ってきて、適当に操作しマップを表示させる。
「ここから十メートル先の路地裏!」
駆け出す。
路地についたらそこには、泣きながら瓦礫の下敷きにされている子供が居た。
栗色の髪が部分的に焼けており、右目が血で潰されている。左目は真っ赤に充血していた。
「大丈夫?」
「うん。でもお母さんが」
周りを見渡すと、160センチくらいの同じ栗色の髪の女性が、言えないような姿で転がっていた。
「大丈夫。安全な所に行ったみたいだから、君も行こう? ね?」
「うん」
何とか瓦礫をどかそうとしていたら。
「お? 女じゃねーか。しかもわけぇ」
下品な曇った声が聞こえた。
その声の方に顔を向けると、身長は180前後で、やせ型、片手に斧をもち、平均的な男性が立っていた。
「叫び声を聞いてきてみれば、こんな女がまだいたなんてな」
舌なめずりをして6メートル付近で止まった。
「俺はなぁ、若い、特に高校生から中学生までの女をヤルのが趣味んだよ。だからさ、お前おれの女になれ。そしたら、奴隷都市に渡さないでやるよ」
こいつが。
通信で言っていたアンダーグラウンドの。
「ごめんね。直ぐ助けてあげられなくて。アイテムも持ってないんだ。だからもう少し我慢してね」
そう言って、子供の左目から流れている涙を拭きとった。
「うん」
「偉いね」
そして立ち上がる。
男の方を見て、二歩近づく。
「おあいにく様。僕はあんたみたいな人は望んでないの。だからどっか行ってくれる?」
「は? 俺と付き合えるって言ってるのに何言ってんだてめぇ? 女は黙って尻だしとけばいいん――」
一気に詰めて顎に膝蹴りを入れる。
男は後ろにのけぞる。
態勢を整え、右に身体を思いっきり捻る。
「ってめぇ」
男が頭を突き出す。
右回し蹴り。
こめかみに当たる。
着地し後ろに飛ぶ。
右足に力を入れて駆け出す。
右足を軸にし左足を前に思いっきり出す。
男の腹に食い込み吹き飛ぶ。
「お前みたいなのが居るから。現実でも居るから! 男とか女とか、そう言うくだらないいざこざが起こるんだよ!!」
大通りに出る。
向かいの家に背中から激突した男がゆっくりと起き上がる。
「てめぇ。いいじゃねか。手足をちぎって胴体だけコレクションしてやる。そのかわいい顔が苦痛でゆがむのが快感なんだ」
斧を振り上げ突進してくる。
剣は!
出そうとしたが、出てこない。
そうだ、ゴブリン王との戦いで砕けて。
「おっら!」
振り下ろされる。
左に咄嗟に避ける。
地面が砕かれ破片が襲ってきた。
「キャ!」
そのまま二メートル位吹き飛んだ。
「けほけほ」
背中から地面に行き、空気が吐き出される。
剣がない。武器がない。
どうする?
頭の中で、今まで知りえた情報を整理して行き、一つの答えが導き出される。
「はぁぁぁ、ふぅぅぅ」
深呼吸。
左手を前にゆるく伸ばし、脚を肩幅に開き、腰に溜める。
右腕を腰の高さに構えて、手に意識を集中させた。
「ったくまだやるのかよ!」
さっきと同じ突進。
やるしかない。洞窟でやったように。
右腕と左腕全体に粒子を集めるイメージをし、相手を見据える。
まだ散らばる感じで、右手と左手に集まっていく。
斧が振り下ろされる。
踏み込む。
左手の甲を男の腕にぶつける。
そのまま手を回転させ、手のひらで掴み引く。
右肩を前に出し、上半身を下げる。
男は態勢を崩す。
右足を出し踏み込む。
みぞおちに右手拳を打ち付ける。
何かを砕く感触が拳に伝わり、そのまま押し込む。
「かっは」
息が漏れた感じが頭の上でする。
右拳の粒子は無くなっており、男の背後で吹き荒れていた。
よろめきながら男は後退し、斧を落とす。
「おんなななんあななああああ!」
激高した。
ストレートで来る。
しゃがむ。
「読めてるんだよ!!!」
蹴りを食らう。
「っ!」
上に打ち上げられて、意識が飛びそうになる。
後頭部に鈍い衝撃が来て、地面に横たわっていた。
頭を捕まれ持ち上げられる。
「お前は特別料理だ。まずは服を破いて」
斧を持ち直し、オレンジの粒子が舞い始める。
誰がこんな奴に!
後ろにのけ反り、脚に粒子を纏わせる。
顎を目掛けて蹴り上げる。
斧で防がれる。
すかさず左足を出す。
今度は叩きつけられた。
「お前弱いな。女はこうでなくちゃな!」
「うるさい。女をなめるなよ」
意識が落ちかけてる中で、たった一手が頭に過る。
左手で腕を取る。
身体を後ろにのけ反らせる。
反動で、腕に脚を絡ませる。
「抱きつこうが無駄だぜ。お前は生かしておもちゃにされるんだからな!」
聞こえなかった。
右手で拳を作る。
そして。
振り下ろす。
赤い粒子が爆発して、自分の身体ごと貫通した。
激痛が走る。
そして解放された。
腕を垂らして立ち上がる。
「男とか女とかそんなモノに縛られてうんざりなの。女の権利がとか、義務とか、男と女の差とかさ。異性に興味あるのは両方そうだし、今の身体になって、女の人の大変さとか、抗えない力もある事をしったんだ」
「貴様ぁ、やってくれたな!」
斧を落とし、左腕を抑えている男。
「それを盾に、女性は危害を及ぼすことを肯定化する。男性も危害を受けるなら何してもいいとなる。いざとなれば力で黙らせればいいと」
たった一部の人だろう。でも、この恐怖を感じてしまえば、それは伝播する。
「だからこそ、私が居たのかもしれない。僕がしないといけないのかもしれない」
朦朧としながら、それでも視線を上げる。
「んだよ! その目はよ! 女のくせして! そんな目をするんじゃねぇよ!」
今どんな顔をしているんだろう?
もし、本当の女性が見ていたら、批判殺到だろうな。
弱すぎるんだもん。僕。
でも。守られてばかりいる、傷つけられるのは間違っている、そんな概念があるからいつまで経っても変わらないんだ。
世界を、概念を変えるには。
「傷ついて、それでも立ち向かわなきゃいけないんだ! 危害を加えるのではなく、弱くても、正攻法でやらないと、結局恨みが増えるだけなんだよ! 僕が! 私としての存在を今ここで証明する!」
「ごちゃごちゃうるせんだよ! メスガキ!」
『よく言った! やっとだな』
声が聞こえた。
左側から。
視線を向けると。
腰まである赤いロングヘア―で、胸があり、深紅のプレートを付けていた。ズボンは薄い赤で、プレートの下まで伸びている。腰の両サイドにも胸のプレートと同じ深紅の腰当が付いていて、髪やプレートからは真っ赤な粒子が舞っていた。
その姿はどこかの戦乙女の様な感じがして、儚さの中にも力強い圧を持っていた。
その姿を視認した瞬間、粒子が円形に広がった。
その時間は瞬きすらできないほど早く、同時に男が硬直していた。
「誰?」
『俺か? 俺はお前でもあるが、オリジナルはそうだな。エルとでも言っとくか』
「エル?」
『ああ。そして本題だ。今のお前は七光鉱石、ルビーの力をすべて引き出せる。同時に雄二のやつの力もだ』
「どうして?」
純粋に疑問に思い聞いた。
『まだ聞いてないだろうが、今の俺はお前の中の元の遺伝子により形成されている。その上で、ルビーの持つ本来の力とやっと同調したんだ。だから目の前に居れる』
この人が、あの時僕の代わりに。
『理想の体現化、意識の世界、生まれえた存在、色々あるが今は無しにしよう』
この人がありえた自分。
女性でもなく男性でもない。
男性っぽい所は、たぶん僕の中の怒りや個性か何かだろう。
それでいて、今女性になっているこの姿の元が、彼女、エルの本来の形何だろう。
『今ならあの女に教えられたものが使える。意識を俺に繋げたまま、頭に浮かぶ言葉を言え。この仮想空間から出たら、直ぐに、だ。あの時のゴミみたいなものじゃない。真の言霊だ』
「うん」
素直になれた。
これが本来の自分なのかもしれない。
助けてもらって、やさしさに触れて。
そうありたい、そうなりたいと理想を純粋に受けて、ただただ差し伸べられるそんな存在。
『いくぞ』
赤い粒子が一瞬で消えた。
「sねぇええええええええ」
言葉になっていない声が聞こえたが、意識はクリアだった。
「幾千もの正義を持ち、破壊の力を持ちし者」
「うるさいっつてんだろーーーーー!」
この間が凄く遅く感じる。
本来はもう斧に切られてもいいはずなのに。
「赤き祖の者にして、全てを愛する紅の力よ。今、我の心に従いその権能をここに示せ。【火星の戦乙女】マーズオブヴァルキリー」
赤い粒子が吹き荒れて、それが次第に炎を形作って、身体にまとわりつく。
温かい。優しいぬくもりが全身に浸透する。
着ていた服は燃え、代わりに炎で新たに形成されていく。
その炎は男を吹き飛ばした。
少しずつ形成していったものは、彼女が着ていた、エルがつけていたモノに酷似していたが所々ちがっていた。
手には肘まで覆っているガントレット、胸には深紅の胸当てに、同じのが腰から太ももを護るように両サイドに伸びている。膝当も出ており、赤いブーツもできていた。ズボンははいているのか? と思ったらスパッツみたいに張り付く構造で、へそも出ているし、首も守られてない。
そして何よりの変化が髪と目だった。
髪は肩甲骨まで伸びており、深紅の粒子を舞わせて光っている。
目はたぶん赤くなっているんだろう。
そう思うのも、今僕の目の前に見える世界は、色とりどりの粒子の道だった。
その中で赤だけが認識できなくなっているからだ。
「これが、本来の」
「メスガキ! 何しやがった!」
『そうだ。これは君の本来の力だ。そしてお前のスキルは初動スキルになる。この戦いでスキルは一度のみ使いその後は二の太刀を使えるようにしろ。左腰に意識したままで戦え』
そう言われて意識すると、左腰の辺りに赤い粒子が渦巻き始める。
「ここからが本番だよ」
『いっちょやってやるぜ!』
「執行」
『執行』
「あああああああああああ」
叫びだした相手は、先ほどと同じように向かってくるが、今度はオレンジ色の粒子が斧を中心に渦巻いていた。
「けしとべや!」
振り下ろされた。
地面を紙のごとく切り裂き迫ってくる。
軽く二回飛び、身体を捻り前に飛ぶ。
懐に入り込む。
息を吸い、全身に力を溜める。
相手の右蹴り。
左足で受け、左肘で撃ち落とす。
脚で地面を踏みつける。
赤い粒子が舞う。
「す、スキル! 空気圧殺!」
オレンジの粒子が身体を押しつぶそうと渦まく。
それも耐える。いいや全く気にならない。
「スキル、閃断切!」
オレンジの粒子が胴体の前を進んでいく。
来る方向に合わせて右回転で躱す。
「スキル、ブレイカー!!!」
全身に衝撃が来たが、痛みが無い。
相手の顔の高さまで飛ぶ。
身体を捻る。
蹴る。
吹き飛ぶ。
脚に、何かが砕けた感触があったが、死んでないのなら治るはずだ。
「一つ。人を人と思ってない」
言いながら歩いて近づく。
「一つ。暴力による傷害」
「く、来るな」
逃げる素振りを見せて駆け出す。
「一つ。性欲に溺れし所行」
数十メートルすでに離れていたが、気にせず歩んで行く。
「ここなら! メスガキもろとも街を消してやる!」
斧を高々と構えるとオレンジの粒子が辺り一帯を染め上げる。
「最後。殺人」
消える。
そして、左腰にある粒子の集まりを右手で握る。
左手を添えて。
「くたばれ!」
街を、皆を護るために!
「女含め、なめるなーーーーー!」
赤い粒子が辺りを染め上げているのが分かる。
視界が鮮明になっていくからだ。
「スキル、一の太刀、緋炎」
振りぬく。
オレンジの粒子を吹き飛ばし、斧を粉々にし、粒子となって消えていく。
「や、やめろ。俺が悪かった! だから見逃してくれ!」
「だーめ!」
そのまま後ろを向くように下から切り上げた。
「死にたくな」
途中で声が途切れた。
そして、僕からも粒子が舞わなくなって、衣装の光も消えている。
『断罪』
そうきこえたら髪の長さも戻っていた。
振り返ると、男が泡を吹いて倒れていた。
「これ死んでないよね?」
『死ぬか。お前のは、他のとは違う発展をしてる。雄二で同じことをしたら死ぬけどな』
死んでないなら何より。
「と、子供!」
急いで先の子供の場所に戻り助ける。
「大丈夫だった?」
「うん! でも身体が痛い」
「でも耐えたじゃん。偉いよ」
「お姉ちゃん、ありがとう。天使様みたいだった」
そう言われて、少し照れ臭かったが、悪い気がしなかった。
「天使ではないよ」
僕はやっとスタートラインに立てたのかもしれない。
「おい! こっちに生存者が……って鏡様!」
そう言って駆け寄ってきた数人の男性。
彼らは、青と白の衣装に身を包んで、旗に書かれてた紋章を肩につけていた。
「鏡様。錦戸様が中央地区エリア3に来てほしいと。今ルートを送ります。その子は我々がTLSに連れていきますので直ぐに向かってください」
そう言われると、ウィンドウが開き、赤い線が目的地まで伸びていた。
「わかった。行ってくる。その子お願いね」
「わかりました」
そして走り出す。
この惨状にした原因を探さないと。
沢山の人や、意識が死んでいった。それは許されないことで、誰かが正さないといけない。そして、悪人には必ず償わせる。この代償を。
少し気になり後ろを振り向くと、さっきの人たちが男を縛って連れて行こうとした。
アニメや創作では簡単に悪人を処罰してしまう。でも、僕は。
モンスターも同じなのかもしれないけど、人だけは何があっても殺め無いようにしようと心に誓った。
街に突入をしました。
今回の話が終わる時には、由紀の初心者期間が終わりますし、街、特に始まりの街に関する大まかな構造が判明する形になります。
同時に七光鉱石の、原点と存在、引き出すと言う事、本当の力。
何故、人に向かって攻撃してるのに相手は死なないのか? なぜ初めの人やクリス博士たちは、七光鉱石は人に向けてはいけないと言われてる事しか知らないのかも、今回のから明らかになっていきます。
その中でもまだ謎の所は沢山ありますが、アンダーグラウンド編最終章をお楽しみください。




