キャラ設定説明風書き手感想~ご挨拶とともに~
この度は、拙作「魔王城のメイド」を最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました。
まずは感謝とともに、本当にお疲れ様でした。
長く時間がかかってしまい、すみません。
唐突ですが、四十六話のシド絡みのイベントについて「後付け」と思われた方いらっしゃいますでしょうか?
もし、おられましたら、それは違います。
このお話しは全編通して、殆ど「後付け」で作られています。
四十六話に限ったことではありません。
全部です。全部そうなんです。
すみません。
と、古畑オマージュを炸裂させた所で、本題に入らせていただきますw
前述した通り、このお話しは「後付けの何があかんねん、思いつき展開万歳でおま」の気持ちから、書き始めてみた、何に反逆してるんだお前って作品であります。
お陰でしなくてもいい苦労をした上、「後付けは駄目だ」と言う結論に至ったんですが、まあ、そこはイイです。
とにかく、そんな事をすると、最終的にぜんぜん違う事になっちゃった展開とかキャラとかが生まれるわけでして、キャラ設定であったりとかの説明が、酷く難しい&なんか後ろめたい(最初からそうするつもりだったんだぜ、と言ってるような気がして)、と言う事態に陥ってしまいました。
なので、今回のオマケは、キャラ設定ビフォー・アフターと題しまして、初めから決まっていた事、そうでない事、に分けて総括とともに説明させて頂きます。
長い前フリになってしまいましたが、ここまでお付き合いいただけた皆様なら大丈夫、この先も読んでいけます!
それ以前に出て行っちゃった方は、もう僕にはどうすることも出来ません。
でも読んで下さってありがとうございました。
という訳で、良ければお楽しみいただけますよう。
どうぞ。
アイルネ
・決まってたこと
この物語の主人公で、プロ意識の強い諦めの悪い女の子。全体のツッコミ役。魔王城を直す人。
・決まっていなかったこと
メイド。両親。魔族への感情。シドとの絡み。メイドの仕事を全然しない事。外見。細かな内面。
・総括
恐ろしいことに、本当にこれだけ決めて始めてしまいました。黒い炎うんぬんも、終わらせるのになんか役に立てばと思って書いてました。
最初はお城を直す大工さんにするつもりだったんですが、西洋の大工さんの資料がググってもググっても出てこなくて……w今になって思えば、なんか建築家さんがあれこれやってた感じなんでしょうか?
最終的に良くも纏めてくれたもんだと思います。
メイドの仕事は全然しませんでした。ある意味タイトル詐欺。
魔王陛下
・決まってたこと
天真爛漫な性格で物怖じしない。世界で一番強い(←なんか頭悪い)。不死身(←なんかry)ほのボケ(ほのぼのボケ)。
・決まっていなかったこと
脇役。
・総括
最初はほのぼのした展開の中、黒かったり、鋭かったりしてたんですが、なんか違うと思ったのをキッカケに完全に教育係とカイルに出番を奪われてしまいました。まあでも、エピローグの良い前フリになったんじゃないかと……w
教育係
・決まっていたこと
魔王の周りでいつもオロオロしてる人。残念な美形。人間が怖い。チンプイで言うとワンダユウ。バカ殿で言うとクワマン。怒ると顎が伸びる。
・決まっていなかったこと
出番。
・総括
後付け、思いつき展開、の一番の成果が彼だと思います。最初の方書いていて一番楽しかったです。
魔族の中でも長命で子供が中々生まれない種族、みたいな設定もあるにはあるんですが、あんまり関係なかったのでポイしました。
カイル
・決まっていたこと
アイルネが最初に会う魔族。羽根があって飛べる。鳥の顔をしている。バトルマニア。
・決まっていなかったこと
出番。鳥の顔をしていない。
・総括
アイルネが思ったよりツッコミとして機能しなかったんで、代わりに出番が増えた人。
良くも悪くも常識人で、説明役として凄く助かりました。影のMVPでございました。
アレックス
・決まっていたこと
人間に育てられた魔族。人間の妹がいる。ヘタレ兄貴。四天王(笑)の一人。勇者との決戦の約束を妹の結婚式でドタキャンする。
・決まっていなかったこと
元勇者パーティ。主人公特性がある。
・総括
妹の結婚が嫌で人間を辞めた、と言うフレーズを使いたい一点突破で出来たキャラです。にも関わらず物語内でそこには触れられませんでしたw
一時期小説家になろうのランキング上位作ばかり読みまくってた時期がありまして、異世界(魔族)で女の子に直ぐ好かれるって主人公っぽくね? と強引に自分の中でだけこじつけてたキャラでした。アイルネとの絡みはそこから生まれました。
勇者一行
・決まっていたこと
シドの子供がいる。ライバル的敵キャラにドタキャンされる。
・決まっていなかったこと
出番。
・総括
最初は本当に二十話の一話しか出てこず、二十話ももっと短くするつもりだったんですが、思ったより出てきました。そんなつもりだったんで名前もつけてなかったんですが、後々超面倒な事に。なんだガントレットの少女って…。
シド
・決まっていたこと
オカマの子持ち。この物語の敵役。
・決まっていなかったこと
オカ魔族。出番。
・総括
考えた順番としましては、テコ入れで「愛」とか「真実」とか大げさな言葉を使える派手なキャラ→オカマと簡単に出来たキャラでしたw
オカマさんの言う「真実の愛」は、男に対してじゃないだろう、と考え、この設定が出来ました。ピアスがドクロだったり、海の近くに住んでることを匂わせたりと、色々やってみたんですが、元々犯人当てをしてもらうつもりもなかったんで、その辺りおざなりになっています。
と主要キャラはそんな感じです。
世界観は皆さんのイメージを逸脱しない程度の普通のファンタジー、その過渡期。
人間の世界では、度重なる勇者の魔王攻略失敗に、逆に、あれ? 俺たち魔王倒さなくても何とかやっていけてない? と言う気分があり、魔族の方も、若い世代を中心にこっそりですが、人間の世界に興味を持って飛び込んでいこうとしている者たち(魔王はその筆頭)が現れ……、と言った感じになっています。
もしその他疑問に思ったことがあれば、何かで(電波除く)気軽に聞いてくだされば応えたいと思います。……後付け良ければですがw
という訳で、しつこいですが……この度は「魔王城のメイド」最期までお付き合い頂きましてありがとうございました!
色々初めてづくしで書いてる方は楽しかったです!
また他のところでも贔屓にしていただければ、とても嬉しく思います。
それでは失礼いたしました。
ではではでは。
約一年お付き合い頂き本当にありがとうございました。