表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
63/155

第五十四話 鎮魂歌(レクイエム)

 静寂から一転、五重の塔内部は戦場と化した。戦場となる一階部分は、異国情緒溢れる松の絵が施された襖や、パッと見駄作と思われる骨董品などが置かれてた。要するに、輪入道と義経が得意とする空中戦はまず無理だということだ。強制的に肉弾戦を強いられるってことだ。まぁ、此方の戦力を考えれば圧勝は間違いなしだな。

 オレは四天王を見渡し鼻で笑うと、バトルフォースを展開した。


輪入道 LV18 ランクC 特性 連続攻撃 炎に強い


HP231 MP47

攻撃力27

素早さ42


1 灼熱の炎

2.3 通常攻撃

4 ミス

5 踏みつけ

6 怨念


 続けて川姫も、バトルフォースを展開した。


ラクシャサ(真琴) LV19 ランクB 特性 遊び ものまね


HP240 MP59

攻撃力53

素早さ61


1 貫通パンチ

2 長い髪

3 通常攻撃

4 ミス

5 遊び

6 ものまね


 川姫のことだ。オレより力量は劣るが、真琴の力を引き出してくれる筈だ。

 オレと川姫がバトルフォースを展開すると、義経と弁慶も身構えた。


義経 LV22 ランクB 特性 円明流


HP225 MP67

攻撃力55

素早さ65

スキル『剣術』『弓術』『回復術』


弁慶 LV20 ランクB 特性 薙刀 身代わり


HP290 MP10

攻撃力59

素早さ20

スキル『薙ぎ払い』『身代わり』


 義経は勿論、この弁慶という男もなかなかやる。


「準備体操はいらねぇ。野郎共――っ! 暴れるぞ! 我こそは酒呑童子四天王……猪熊童子!」


猪熊童子 LV18 ランクB 特性 弓術


HP250 MP30

攻撃力45

素早さ36

スキル『乱れ打ち』


「同じく四天王、虎熊童子!」


虎熊童子 LV18 ランクB 特性 薙刀


HP265 MP21

攻撃力50

素早さ25

スキル『薙刀』


「幾多の戦闘を潜り抜けた四天王、星熊童子! 推参!」


星熊童子 LV18 ランクB


HP230 MP5

攻撃力52

素早さ15


「きらびやかに舞い踊る四天王、金熊童子……推して参るっス」


金熊童子 LV18 ランクB 特性 槍


HP160 MP40

攻撃力25

素早さ63

スキル『薙ぎ払い』


「さて、役者は揃ったって訳だな。役者って言っても、お前ら四天王なんて大根役者だがな」


「何だと? もう一度言ってみろ!」


「金熊童子! やめろ。オイラ達に恐れをなしてのハッタリだ」


「成る程。さすが虎兄。見る目が違うっス」


 何なんだ、コイツらは。実力もないのに、湧き出る自信。聞いて呆れる。


「義経、まずはその弱い奴(金熊童子)を狙うぞ!」


「うむ。義経、いざ参る!」


 素早さに長けている義経は、ファーストアタックを狙うべく、金熊童子に詰め寄り膝丸で胴を切り裂き55のダメージを与えた。――HP105/160――

 可憐に舞うその姿は、見とれてしまう程美しい。


「ふぅ……」


 義経は溜め息をつきながら、後退した。


「ぐっ……お、思ったよりやるっスね」


「戯れ言を。弱い奴程よく吠える……ですね。」


「何――っ! 四天王の力をとくと味わえ!」


 金熊童子は、蒼く煌めく槍を手に取り、オレ達に向かって横に大きく薙ぎ払ってきた。

 輪入道、真琴、義経、弁慶は、20のダメージを受けた。――HP211/231――HP220/240――HP205/225――HP270/290――


 オレが言うのもなんだが、この程度の全体攻撃など、輪入道達には痛みすら感じないだろう。


「真琴! 金熊童子(コイツ)に攻撃の仕方を教えてやれ」


「そうだね。全力で行くよ」


 川姫の出した目は1。

 真琴は、松の絵が施された襖を蹴破りながら金熊童子の背後に回り込み、鳩尾(みぞおち)目掛け貫通パンチを繰り出し59のダメージを与えた。――HP46/160――


「かはっ……く、くそ……俺がこんな妖怪に……」


「金熊童子よ、これが現実と言うものだ。輪入道、止めだ」


「御意」


 オレが振ったDDの目は、2の通常攻撃。金熊童子を仕留めるには十分だ。


「これは遊びではない。我ら妖怪を舐めるな」


 輪入道はそう言うと、脇見もせず金熊童子へと突進した。


「ひぃ……兄貴達! 助けてくれっス」


「お前のような能無しは必要ない……」


 猪熊童子がそう返したと同時に、輪入道は金熊童子をプレスし、27のダメージを与えた。


「ぐばばっ……」


 更に輪入道は、木造の壁に金熊童子を追いやり、渾身の一撃を喰らわし27のダメージを与えた。――HP0/160――


「かはっ……」


 金熊童子は白目を向いた後、小さなクリスタルを残し煙のように消えた。


「一丁上がりだぜ。小せぇクリスタルだな」


 残虐と言えば残虐だ。しかし、これは生き延びる為の"手段"だと自分に言い聞かせた。


「あ~あ。金熊童子の奴、やられちまった……」


「星熊、狼狽えるな。アイツは四天王の中で一番弱い……それだけのことだ」


 哀れむ星熊童子に、冷酷な言葉を投げ付ける虎熊童子。どうやら、コイツが四天王の中で一番の実力者のようだ。


「ならば、此方も一番ひ弱そうな奴を攻めるのみ」


 猪熊童子は、和弓(わきゅう)の弦を引き絞ると、三本の矢を同時に義経に向け放った。三本の矢は、義経の赤い甲冑の右胸に刺さり45のダメージを受けた。――HP160/225――

 この至近距離からの弓術――義経の弓術に勝るとも劣らない。いや、義経の楊弓(ようきゅう)に比べたら、巨大であるが故、至近距離では不向きだ。それを意図も簡単に……。


「チィ……外したか」


「残念だったな。この程度で某は倒せん。ふぬぉ……はぁ……はぁ……」


 川姫もそうだが、義経もまた躊躇なく、矢を引き抜いた。


「義経よ、大丈夫か?」


「心配ご無用。しかし、なかなかの弓術。敵にしておくのが勿体ない」


 義経は表情一つ変えず、猪熊童子の弓術を称賛した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ