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私は無関係です!  作者: あやめ
無関係だと思いたい
33/37

キヨさんは凄い


五十嵐さんと話した翌日

夜ご飯も食べ終わりまだ寝るには早いので

キヨさんに編み物を教わっていた


まだ体調が戻りきらない間

私が暇すぎて無理にでも体を動かそうとしていた時

毛糸を持ってきてくれた

初めてやったけど教え方が上手くて

とても楽しかった

趣味だと言えるくらいには上達したと思う


しばらくキヨさんと話をしながら編んでいると


『おや?誰か来たね』

とキヨさんが言った



キヨさんはとても耳がいいのかいつも誰かが来る前には

気づいているようで、いつも驚かされる



『ちょっといいかな?』

今回もやはり

私には全然わかりませんでした!キヨさん凄い!


『あ、はい。どうぞ』


一呼吸おいて襖が開いた

あ、五十嵐父だ。組長さん。


『こんばんは。ちょっとお邪魔していいかな?』

『はい』


こんなやり取りをしている間にも

キヨさんは毛糸をさっと片付けお茶の準備をしている

本当におばあちゃん?


『杏さんの体調がもう大丈夫そうだと話したら、早々に明日にでも迎えに来るそうだよ。大事にされてるんだね。

しかし、今回は本当にすまなかった。

杏さんはもう顔も見たくないかもしれないが

ここは筋を通させておくれ。


2人とも入れ』


組長さんが言うと森川さんとそのお兄さんが入ってきて杏の前に座った


森川さんなんだか痩せたなぁ

爽やかさが半減している

お兄さんはよく知らないからわからないけど


そんな事を思いながら2人を見ていると

森川さんが頭を下げた


『白川さん本当にすまなかった。』


その横でここにいるのが不機嫌だと顔に書いてある

お兄さんが聞こえるか聞こえないかぐらいの声で

『すまん』と言った…と思う。



『ほう。辰毅。それがお前の謝り方か』

ピシっ!!

と空気が凍った音がした気がした…


組長さんを見るとなんだかわからないオーラが

渦巻いているように見える

顔はあんまり変わってないのに

なぜか私も冷や汗が!


何かを感じた森川兄が素早く頭を下げた

『申し訳ありませんでした!!』


『い、いえいえ!私はもう大丈夫ですから!』

だからもうみんな出てってー!

なんか怖いからー!


後ろから『ほっほっほっ』とキヨさんの笑い声がした

流石キヨさん!



それから何か話していた気がするが

あんまり聞いてなかった


3人が出て行って、覚えていたのは

明日朝霧さんが迎えに来ると言うことくらいだった。




!?

明日!?

明日迎えに!!


ど、どどどどうしよう!


は、はやくなんとかしなきゃ


昨日の今日で五十嵐さんの準備が出来てるか

わからないし、朝霧さん達が来る前に

早く抜け出さないと!!


と、1人でわたわたしていたら

キヨさんが

『まあまあ落ち着きんさいな。迎えと言ったってそんなに早くは来んじゃろ。一晩寝てゆっくり考えてから行動せにゃ上手くいくもんも、よういかんよ。』



…すぅーはぁー

深呼吸をして落ち着く


うん!だよね!

逃げるにしても体力がなきゃ!


よし!今日は早めに寝よう!


『キヨさんありがとうございます!おやすみなさい』

『はい、おやすみ。いい夢みんさいね。』



杏は布団に入ったがやっぱり考えてしまうのは

明日の事でなかなか寝付け…ない事もなく


スヤスヤとすぐに寝てしまった

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