突然の
タカさんが作ってくれた肉じゃがは
とても美味しかった
夕ご飯を食べ、お風呂に入って
それぞれ寝室とソファーで寝た
次の日の朝になっても朝霧さんはまだ帰ってきていないようだった
『おはようございます』
『はよ!』
『朝霧さんまだ帰って来てないんですね?』
『だなーまぁ今日中には帰ってくんだろ。』
朝ご飯を食べてからは、タカさんがゲームと一緒に持ってきてくれていた漫画を読ませてもらった
今まで読んだことのなかった少年漫画というものは
とても面白くて時間もあっという間に過ぎた
ちなみにお昼はふわとろオムライスで
まるでお店で食べているような美味しさだった
秘訣はマヨネーズらしい…
お昼を食べてしばらくすると
『ただいま戻りました』
昨日出て行った格好と同じだが少し疲れ気味な様子の2人が帰ってきた
『朝霧さん須崎さんお帰りなさい。』
『あぁ』
朝霧さんはそれだけ言うと寝室の方へ行ってしまった
『杏さん。
学の件はとりあえず方付きましたよ』
『本当に!?それじゃもう、桃もお母さん達も大丈夫なんですね?!』
『えぇ。今回の件に関してこれ以上何か手を出してくる事はないでしょう』
良かったぁ。本当に。
杏はほっと息を吐いた
『あ、それじゃあ私も家に帰って大丈夫ですよね?
…
しばし流れる沈黙…
『え?駄目なんですか?』
『いやーその辺は若と話してくれ!な!』
『そうですね…それがいいと思います』
それだけ言って2人は早々と帰ってしまった
なんだろ??
もう解決したなら帰ったっていいよね?
二人が出て行ってから杏は帰り支度を始めた
といっても鞄に携帯財布があるか確認する程度
あとは歌織さんに頂いた服だけなので
すぐに終わった
カチャ
朝霧が服を着替えて出てきた
やっぱり服って大事!髪型は変わらないのに
さっきとは全然印象が違って見える
あ、そうだ
『朝霧さん私も家に帰ります。
いろいろとありがとうございました』
…
しばしの沈黙のあと朝霧が鋭い目で杏を見て
徐ろに口を開いた
『行くな
お前はここにいろ』
へ?
『え、でも解決したんですよね?
もう大丈夫だって須崎さんも言ってたし
私は家に帰りたいです。』
…
…
!?
睨み合うかのように目を合わせていた朝霧さんが
一歩一歩ゆっくりと近づいてきた
ちょ、ちょっなに!?
なんで無言で近づいてくるの!
怖いですよ!?怖いって!主に目が!
朝霧が一歩踏み出すたびに
威圧感に押されるように杏も一歩下がった
一歩
また一歩
…
うっ!
か、壁だ。もう後ろは下がれない。
それならと横に移動しようとした目の前に
腕が!!
もしかしなくても朝霧さんの腕だ
そーっと
腕の下を潜ろうとした時
『なあ』
ひっ!!
思ったよりも近くで声がして
びっくりして顔を見上げると
っ!
先程までの睨むような目ではない
その目に見つめられている間は動く事を
ためらってしまうような
そん熱いまなざしで見つめられている
…
『俺はお前にここにいて欲しい。
だから、行くな。
ここにいろ。』
朝霧は杏を抱きしめた
どこにもいかないで欲しいと語っているような
強い抱きしめかただった
『どういうい…』
杏が何かを言い終わる前に
朝霧は杏の顎を持ち上げてキスをしてきた
!?
っ!!
数秒時が止まったように感じた
…
!!
咄嗟的に杏は朝霧を突き飛ばした
そのまま自分の鞄だけ持ち朝霧の部屋を
飛び出す
バタン!!
ドアを思いっきり閉め
背中をドアに付けズルズルと寄りかかった
…
な、なんだったの?!
今の、キスされたよね…
少しの間放心していたが
ここはまだ朝霧のテリトリーだと思いだし
杏は自分の家へと早足で歩きだした…




