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私は無関係です!  作者: あやめ
無関係だと思いたい
19/37

脱走癖なんてありません

なんか疲れたな…


あれからすぐにタカさんが帰ってきたので

とりあえずご飯を食べましょうという事で

みんなでお昼ご飯を食べている



月曜に突然タカさんが現れて

次の日から3日間缶詰めで

ホテルを抜けだし、ここに連れてこられて

今日はもう土曜日か…

なんかあっという間に1週間過ぎてくなぁ


お母さんとおばあちゃん旅行楽しんでるかな?

杏が考え事をしていると



『…さん、杏さん?聞こえてます?』

須崎さんが何か話していたようだ


『あ、はい。すみません』

『大丈夫ですか?少しお疲れですか?』

『いえ、大丈夫です!』


『何かあったら言ってくださいね、出来る限りのことをしますから』

『はい。ありがとうございます』

杏は曖昧に笑って答えた


家に帰りたいとかお母さんとおばあちゃんに

会いたいなんて言ったって無理なんだろうし

今は大人しくここにいればいい、もう少しの辛抱だから

杏は自分に言い聞かせて残りのご飯を食べ進めた



そんな杏を3人は静かに見つめていた






お昼御飯を食べ終わると

タカさんが帰って行った


と思ったらすぐに大きい荷物を持って戻ってきた!



『おい!一緒にやろうぜ!』

そう言ってタカが紙袋から出したのは大量のゲーム!


レーシングゲームや格闘ゲームなど

杏はやった事がなかったが

やってみると意外に面白くて

ついつい熱中してしまった



ふと気付くと須崎さんと朝霧さんがいない


『あれ?』

『どうしたー?』

『2人いないんだけど?』

『あー着替えてんじゃね?そろそろいく時間だろうし』


時計を見ると16時になろうとしていた

え!?

もうこんな時間!!

そりゃ目も疲れるわーなんかチカチカする


杏はこめかみを抑えた


2人とも出かけるのかぁ

朝霧さん帰り遅いのかな…





ガチャ

寝室のドアが開いた



え、こわ!!

なんか怖ーいオーラが出てますよー?


2人とも黒いスーツにロングコート

朝霧さんは髪をオールバックにしていた


もし道端で会ったとしても、絶対に関わってはいけないと思うであろう人達だ


今までは服も普通の服で

須崎さんなんていつも物腰柔らかく話してくれるし

あんまり実感湧かなかったけど

こういう姿を見ると

やはりそういう人達なのだと改めて思う



杏がちょっと引き気味で見ていると

朝霧と目が合う

『ちょっと出かけてくる。頼みごとは全部タカに言え。

いいか、この部屋の中なら何してもいい。だが、絶対にこの部屋からは出るな。わかったな。』

『は、はい!』

『タカ頼んだぞ』

『承知っす!!』


それだけ言うと2人はそのまま玄関から出て行ってしまった




『おーい。戻ってこーい。』

は!!

『タカさん…2人はどちらに?』

『あー。例のケリつけに行った』

『学さんの?』

『そうそう。』

『タカさんは?』

『俺はあんたの警護兼見張りだな!』

『見張り?!』

『お前脱走癖があるから』


な!!


『とりあえず今日明日は大人しくしとけよ。

まぁここにいりゃ何もないだろうけどな』


『タカさんと2人とかちょっと…』

『心配すんな!お前に何かあったら俺が殺されるし。

それに年上は対象外だ!』

『ふーん。タカさんいくつなの?』

『俺?20歳』


思ったより若かった…


『そういえば須崎さんていくつか知ってる?』

『確か…28だったか?』


てことは…

歌織さん36歳!?

わーうっそ!全然見えなかった!

信じられない!!


杏が黙り込んでいると



『なぁ、飯作るけど何かリクエストあるか?』


『え!?タカさん作れるの?!』

『任せろ!俺レストランの厨房でバイトしてたから

結構何でも作れるぜ!さっき弁当買うついでに

いろいろ仕込んできたし』


『そ、それじゃ肉じゃがとか…』

少し淋しさを感じていたからか、お母さんが昔よく作ってくれていた料理が急に食べたくなった


『おう。和食だな!オッケーオッケー!

またゲームでもして待ってろや』



そう言ってタカさんはキッチンへと入っていった





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