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今日もまた夢の中で 〜現実と夢で進む物語[日本編]〜  作者: ライド
第1章 物語の始まり編

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第12話 拓也とゲーム!その名もAstreon Online


――――――――――――――


朝、俺は目が覚めた。


「ふぁぁぁ、まだ眠いな〜」

だが俺は眠さなど気にしていられない。


なぜなら……

「今日は拓也とフルダイブ型ゲームだからだ!!!」


昨日は妹の買い物について行ってよかったぜ!

荷物の重さという地獄を乗り越えた先に天国があったなんて誰が思うのだろうか。


「ワクワク!楽しみだな〜!」

そして、廊下から足音が聞こえてくる。


「お兄ちゃん!!!もう7時だよ!???今日拓也さんと遊ぶんでしょ!?」


妹がいつも通りに来て、嵐のように去っていった。


「あぁ〜俺はいい妹を持って幸せだ〜!」

俺はそう言いながら、ベッドから降り、部屋を出て、1階へと向かう。


「おはよ〜、今日拓也の家に行く予定〜」

俺がそう言うと、


「おはよう!分かった気をつけて行くんだぞ〜!」

お父さんがそう返してくれた。


「朝陽おはよ〜、ご飯できてるわよ」

お母さんがテーブルに朝ごはんを置きながら言った。


「ありがとう!いただきます!」

俺はそう言うと素早く朝ごはんを済ませて自分の部屋に戻る。


早いけど拓也の家に行くかな。俺はフルダイブ型のゲーム機とソフトを持って家を出る。


「行ってきます!」

拓也の家までは電車で数分だ。


電車に揺られること数分。拓也の最寄り駅についた。


ちなみに拓也とは小学校、中学校と同じだったが、なぜ家が離れているのかと思うだろう。


それは拓也がこの春休みに引っ越したからだ。

引っ越し先の家は一軒家になっていて、俺も訪れるのは初めてだ。


「ここか〜!」

俺は拓也に送られてきたマップを見ながら歩いてきて、着いた。


2階建ての家だった。俺はインターホンを押す。


「はーい、今開けますね〜」

インターホン越しに返事をしてくれたのは拓也の妹の琴葉ちゃんだ。そして、ドアがガチャッと音を立てて開いた。


「おはようございます、お兄ちゃんは2階の自分の部屋にいると思います〜」


「琴葉ちゃんおはよ〜ありがとね」

俺はそう言って家に上がる。


「お邪魔します!」

玄関は広く、廊下へと繋がっていた。廊下の途中に階段があった。


「お!朝陽君か!久しぶりだな!って昨日ショッピングモールで会ったか!ゆっくりしていってくれよ!」


拓也のお父さんがリビングと思われるところから出てきた。

「はい分かりました!」


「拓也は2階の自分の部屋にいると思うぞ!」

「ありがとうございます!」


俺はそう言って階段を登る。そして、階段を登った3つめの部屋が拓也の部屋だった。俺は勢いよくドアを開ける。


「おはよう拓也!来たぞ!」

「おう朝陽!よく来たな!新しい家は広いだろ?」

拓也は自慢げに俺に言う。


「めっちゃ広いな〜、ほらこれ昨日話したフルダイブ型のゲーム機だぜ」


俺はそう言ってバッグからゲーム機とソフトを取り出す。


「これか!小夜ちゃんが買ってくれたってのはすげぇ高そうな機械だな!」


そうこのゲーム機、1つで20万を超えるほどだ。安いやつは不具合が多く、最低でも10万程度のものからじゃないとラグくなる。


だから20万はだいぶ性能がいい。それを2つも……ありがたすぎる。

「このゲームやろうぜ?」


俺はそう言って見せたのは全世界累計5000万人を超えるフルダイブ型VRゲームソフト[Astreon(アストレオン) Online(オンライン)]通称アスオンだ。


「これめっちゃ今人気のやつやん!まじか!すぐやろうぜ!」

フルダイブ型ゲーム機にアスオンのカセットを入れる。


そして、拓也はベッドに、俺は布団を敷いてもらい、そこに横たわる。


「よっしゃ!じゃあ起動しよう!」

俺と拓也はフルダイブ型ゲーム機を起動した。


――――――――――――――


「[Astreon(アストレオン) Online(オンライン)]へようこそ!」


ゲームを起動すると、タイトルと同時に音声が流れた。


「まずはキャラクター設定をしましょう!」


キャラクター設定では、まず最初に自分の名前を決め、なりたい種族を選び、アバターを作成する。

その後に職業を選ぶことができる。


種族や職業によってステータスの伸び率や得意なものが変わるらしい。


とりあえずゲーム内の名前はアサヒとカタカナで入力。その後種族選択になり、俺は人間を選ぶ。人間は全ステータスがある程度均等に上がる。


そして、全ステータスの成長補正がある。序盤は弱いが後半に強いタイプだ。


俺は自分に似せてアバターを作った。これがなかなか時間がかかった。そして次に職業を選ぶ。


「うーん悩ましい……」

俺は少し考えた後、夢の世界の[レーヴ]で剣をもっと上手く使うために剣士を選んだ。その後は感度等の細かい設定をテキパキと終わらせる。


全ての設定を終えると確認画面が現れて、俺はOKを押す。


「ゲームスタート!」

と言うアナウンスが流れる。


その声と共に、俺はアスオンの世界へと旅立つ。


アスオンでは最初のチュートリアルの街がある。よくチュートリアル街と言われるらしい。


俺はそこで拓也と会った。拓也のゲーム名はたっ君だ。ゲーム内ではプレイヤー名で呼ぶのが普通だ。まぁ俺はアサヒのままだけど。


「お!アサヒやっと来たな!その見た目……めっちゃアサヒじゃないか!」


「おす、たっ君!見た目に凝ってたら時間がかかっちまった。たっ君はどんなキャラ設定にしたんだ?」


「俺か?俺は種族をドワーフにして、職業はタンクにしたぞ」


ドワーフは攻撃力と防御力が大きく成長しやすいが、素早さが遅くなる傾向にある。


そして、タンクという職業は味方の中で1番前に立ち、敵からの攻撃を防ぎながら攻撃する役割だ。

どちらも拓也に向いている。


「たっ君って感じだな!」


「そうか?アサヒは種族の人間で大器晩成型だもんな!なんかアサヒっぽい!あと剣士か?俺はてっきり魔法を使うやつかと思ったぜ」


俺も向いている種族らしい。だが職業は意外らしい。


「まぁ俺は普通に魔法が使えちゃうからな〜剣の練習も兼ねて剣士にしたんだ!」


「あっそっか!確かにな!魔法が使えちゃうもんな!それなら剣を鍛えた方がいいのか!」


そう、このゲームアスオンはリアリティが高いので、実際に動いてるようにアバターが動く。剣の練習をレーヴ以外でもするためにこのゲームをしてみたかったのもある。


そして俺とタクヤは職業別のチュートリアルを受け終えて、初期装備等々が配布され、その後に最初の街へと転送される。


転送されてから、

「たっ君一緒に進もうぜ!」

「おう!」


俺はたっ君にパーティ申請をする。


パーティとは一緒に敵を倒したり、経験値を共有したりするシステムだ。


パーティは2人までは経験値が減少されずに得ることができる。なのでソロよりも効率が良い。


ただ、レベル差が激しい場合などは経験値の獲得量は減少する。


「最初はまずは敵を倒してレベル上げかな?」


「そうだな〜やっぱりこういうのはどんどん敵を倒してレベルを上げるのが1番早く強くなれるだろうな〜」


そう言って俺らは草原へと向かう。草原で初めてのモンスター狩りだ。


「最初の草原だとスライムが出るらしいよ!あと稀にレアスライムも出るらしい!」


俺はゲーム内で攻略サイトを見てみた。


「へぇ〜レアスライムか〜!出会えるといいな〜!」

草原に着くと早速スライムが現れた。


俺は剣を構え、タクヤは大きな盾と大剣を構える。


「スライムぐらいなら俺の方が倒しやすいかもな!レーヴで鍛えた俺のプレイを見ててくれよな!」


俺はそう言ってスライムに斬りかかる。


「おらぁぁぁ!」

剣で何度かスライムを斬るとちゃんと斬っている感覚がある。


「おおぉ!これすげぇ!めっちゃリアルだ!レーヴの世界のスライムとめっちゃ似てるや!おもろ!」


スライムがめちゃくちゃリアルだ。リアルさにすごく興奮していると、そのとき、


「アサヒ危ない!!!」


後ろからスライムが来ていることに俺は気づかなかった。だがタクヤが盾で守ってくれた。そして大剣を振り下ろし、スライムを一刀両断。


「さすがに火力高いな〜!ドワーフとタンクの組み合わせだいぶ強いな!」


俺はそう言いつつ、他のスライムの攻撃を躱し、そして斬る。それの繰り返しだった。


「アサヒうますぎだろ!!!プロゲーマーみたいだぞ!?」


「まあな!スライムぐらいなら余裕だぜ!俺はつい最近レーヴでめっちゃ強いやつを倒したんだぜ!」


「まじかよ!その話また今度聞かせてくれよ!」


俺はタクヤと会話をしながらスライムを次々に倒していく。なんか異常にスライムの数が多いのは気のせいだろうか?


「なんかスライム多くない?気のせいだよね?」


「アサヒが1人で結構倒してるからいまいちわからん」


スライム100体ぐらい俺だけで倒しているんだが、まだ湧き続ける。そして、なんと金色に光るスライムがいた。


「おい!たっ君見てみろよ!金色のスライムだぜ!?これがレアスライムじゃねぇか?」


「まじじゃん!慎重に倒そうぜ!俺が前衛で攻撃受けるからその隙に攻撃して倒してくれ!」


「OKたっ君!任せな!」


金色のスライムは他のスライムよりも素早く動き、攻撃力もある。それはタクヤが吹っ飛ばされるぐらいだからだ。


「くらえぇぇぇ!斬撃Ⅰ(スラッシュ)!!!」

俺はレーヴの癖で斬撃と叫びながら攻撃してしまった。


するとどうだろう、実際に斬撃Ⅰ(スラッシュ)が出たのだ。そして、金色のスライムを一撃で倒した。


「は!?おいアサヒ今のなんだよ!あの金色のスライムを一撃!?」


「俺も知らんよ……現実でスキルが使えるのは前学校で暴発しちゃったから分かるけど、ゲームでも発動するのか!?」


俺も訳がわからん。だがゲームはゲームとして遊びたいから俺はスキルやもしかしたら使えてしまうかもしれない魔法は封印しておくことにした。


「まぁでもとりあえず金色のスライム倒したからな!なんかすごいのもらえちゃったり……」


俺はそう言って画面を確認する。得ることができたのは大量のお金(アスト)と大量の経験値だった。


「なんというか……もっとこう特別な武器とかアイテムとか貰いたかったな……」


俺はそう文句を言った。


「まぁまぁ、こんなにアスト貰えたんだし、あと経験値も!よかったことにしよう!」


そう、経験値がすごく多かった。スライムをその前に100体ぐらい倒したとはいえ、俺はすでにレベル18。タクヤはレベル12になっていた。


多分このレベル差は敵を倒した数とか、ラストヒットボーナスとかそういうのが関係しているのだろう。


「とりあえず先に進むか」


俺とタクヤは次の街へと向かう。向かう途中もスライム狩りを続けて、だいぶ時間を食ってしまった。


俺は次の街へと着いたあたりでそろそろゲームをやめようとする。


「じゃあ俺今日ここで終わるわ〜最初のフルダイブは数時間でやめておいた方がいいって説明書で読んだからさ!少しずつ慣れていって、時間を増やすのがいいんだって。また今度一緒にやろうぜ!」


「おう!じゃあ俺もログアウトするわ」


俺と拓也はゲームをログアウトする。


――――――――――――――


「ふぅ〜!フルダイブ型のゲーム楽しいな!めっちゃリアルに動くし、最高だぜ!」

俺は拓也にそう言う。


「そうだな!あのスライムを倒すのとかめっちゃすごかった!またやろうな!」


「おう!」

俺はそう言って、帰る準備をした。フルダイブ型ゲーム機を拓也にあげて、またいつでもできるようにしておく。


「じゃあまた明日!」

拓也が俺に言う。


「じゃあな〜!また明日〜!」

俺はそう言って拓也の部屋を出る。


階段を降りて、家族の方に挨拶をして、家を出る。


そして帰り道、時間は午後の2時ごろ。


お昼ご飯を食べていないので拓也の家の最寄駅の近くのラーメン屋でご飯を食べる。


そこのラーメンがめちゃくちゃおいしく、昨日、ショッピングモールで食べたラーメンよりも美味しかった。


俺の中のラーメンランキングのトップ3に入る。


そして、遅めのご飯を済ませて、家に帰ってくると妹が出迎えてくれた。


「ただいま〜!」

「あ!おかえりお兄ちゃん!ゲーム楽しかった〜?」


「めっちゃ楽しかった!拓也もすごく喜んでたぜ!ありがとな小夜!」


「ふふん!この小夜様をもっと讃えなさい!あぁ〜なんか肩が凝るなぁ〜」


「はは〜、お任せください」


小夜は肩を揉んで欲しそうにしているので、先にリビングで待ってもらって、俺は手洗いうがいを済ませてからリビングへと向かう。


そして、妹の肩を揉み始める。

「小夜!お前めっちゃ肩凝ってるじゃん!」


「だから言ったでしょ!肩が凝ってるって!ほら文句言わずに続ける!」


そう言われて俺は10分ぐらいずっと肩もみを続けていた。


「どうですか小夜様?」

「うむ、こりゃぁ良い!また次も頼むぞ!」


小夜は殿様口調のまま自分の部屋へと帰っていった。

俺もそのあと自分の部屋へと戻る。


その後勉強をしたり、だらだらしたりしてから夜ご飯を食べ、夜のルーティンを済ませてから眠る。


「おやすみ〜!」


――――――――――――――


俺は夢の世界で目が覚める。










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