『新たな悪魔!?守銭奴の欲望』
「お前はこのハワイ支部への立ち入りを、永久に禁止されているはずだが? 斉藤蓮華」
ビシッと完璧なスーツに身を包んだハワイ支部局長ブルーノが、蓮華さんの前に立ちはだかって冷徹に言い放つ。
「……フン。相変わらず良い度胸してんじゃねえか、クソネズミが」
蓮華さんはそう吐き捨てると、いつの間にかどこからか取り出した鉄製の金属バットを、その綺麗な新春の青空へ向けて豪快に振り上げた。
(あ、だめだ! 完全に殺る気だこの人!!)
僕を含めた全員の脳裏に「大惨事」の2文字がよぎり、誰もが「やばい!」と息を呑んだ。
蓮華さんの放ったバットが、ブルーノ局長の脳天に直撃する――まさにその直前のことだった。
「……ごめん!!! 悪かったって蓮華ちゃん!!!」
さっきまでの威厳はどこへやら、白髭のダンディなイケおじ局長は、その場に文字通りゴロゴロと丸くなって、涙目で全力の土下座をぶちかまして謝罪した。
「……え?」
あまりの急展開とギャップに、僕たち一行は一斉に呆気にとられる。
「ふん。ブルブルブルーノは、何歳になっても全然変わってねえなぁ!」
蓮華さんはそう言いながら、振り下ろす軌道をミリ単位で微調整し、寸止めする……かと思いきや、普通にゴチンッ!!! と結構な勢いでバットの側面をブルーノの頭にヒットさせた。
「えええっ!? 普通に殴った!?」
僕の悲鳴と同時に、
「ブフォッ!?」
と、漫画みたいに変な声を上げて床を数メートルほど綺麗に転がっていくハワイ支部トップ。
「き、局長ー!? だ、大丈夫ですか!?」
エヴァさんが顔を真っ白にして大慌てで駆け寄る。
「う……頭が2つに割れたかと思ったが……だ、大丈夫だ……。ハァハァ、蓮華ちゃん……あの頃と全く変わらない凶暴さだね……素晴らしいよ……」
ブルーノ局長は頭から一筋の血を流しながら、なぜか頬を赤らめて凄まじく恍惚とした表情を浮かべていた。
「えぇ……何これ、気持ち悪い……」
ルシファーを筆頭に、我が家の悪魔たちが一斉に2、3歩後ろへ下がってドン引きしている。
「はっ!こいつは今は『局長』なんてたいそうな肩書きで偉そうにふんぞり返ってるがな、昔は私とリンドウに毎日毎日イジメ倒されて脳のネジがおかしくなった、ただの気持ち悪いM男なんだよ。昔、任務のたびに怖がってブルブル子犬みてえに震えてやがったから、私らが『ブルブルブルーノ』って名付けてやったのさ」
蓮華さんがバットを肩に担ぎ直してフンと鼻を鳴らす。
「……ひどいな。それを日常的に呼んで僕の心を折りにきていたのは、蓮華ちゃんとリンドウくらいだよ……」
ブルーノ局長はよろよろと立ち上がり、スーツの埃を払いながら、何事もなかったかのように紳士の笑みに戻った。切り替えが早すぎて怖い。
「え? 局長、僕のお父さんの知り合いだったんですか?」
僕が驚いて尋ねると、ブルーノ局長は僕を見て優しく微笑んだ。
「……いかにも。神代拓巳くんだね。君の父親であるリンドウや蓮華ちゃんとは、現役の頃に何度も生死を共にして、最前線で戦ってきた仲さ」
「そ、そうなんですね……。うちの父親、普段は冴えないオヤジだと思ってたのに、意外と世界中に顔が広いんだな……」
僕がしみじみと呟いていると、ブルーノはさらに言葉を重ねた。
「いや、リンドウだけじゃない。君の母親である『神代ラン』の名も、世界中のエクソシストで知らない者は一人もいないよ。彼女はまさに伝説――」
「母さんまで!?」
うちの両親、一体過去に何をやらかしてたんだ。
「ちょっと! いつまでその昔話に付き合わなきゃいけないのよ! 挨拶と身内のM男弄りはもう十分だから、早く本題の仕事の話をしなさいよ!」
ハワイのビーチへ遊びに行きたくてウズウズしているルシファーが、我慢の限界とばかりにフンスと腕を組んで割って入ってきた。
「うむ、そうだね。目の前の美しい悪魔よ、君の言う通りだ」
ブルーノ局長がにっこりと微笑む。
「えっ!?!?」
ルシファーは、自分がまだ悪魔としての正体を一言も明かしていないにもかかわらず、一瞬で見破られたことに驚愕して飛び退いた。
ブルーノ局長はダンディな髭をなでながら、大人の余裕を見せる。
「どれだけ魔力を完璧に抑え込もうとも、魂の根本的な『形』が人間とは決定的に違うからね。僕や蓮華ちゃんクラスのベテランになれば、一目見るだけで一発で判別できるよ」
「ふ、ふん! 分かってて攻撃してこないってことは、一応私たちは敵じゃないって認めてるんでしょうね!」
ルシファーが負け惜しみ気味に顔を赤くする。
すると、ブルーノ局長はそれまでの穏やかな空気を一変させ、冷徹で鋭い眼光を悪魔たちに向けた。
「……僕はこれでも、世界エクソシスト協会のハワイ支部を統べる長だ。いくら盟友リンドウの息子の『信頼できる同居人』だとしても、もし君たちが人間に危害を加えたり、世界を脅かそうとするなら――その時は僕の全力を以て、容赦なくここで『 祓う』よ?」
空気が張り詰め、エヴァさんがゴクリと息を呑んだ――その瞬間。
バキィィィィンッ!!!
「カッコつけてんじゃねえよクソネズミが! 早くお前の部屋に案内しろや!」
蓮華さんの無慈悲なローキックがブルーノ局長のケツに炸裂した。
「あうっ!?」
局長は美しい放物線を描いて前方の床へ五体投地するように倒れ込む。
「ちょ、ちょっと、大丈夫……?」
さすがに見かねたルシファーが、思わずブルーノ局長を心配して声をかける。
「……だ、大丈夫だよ。ありがとう、心優しい悪魔さん。ハァハァ……これがあるから、僕は蓮華ちゃんを厳重に出禁処分にしたのにね、まったく……」
局長は嬉しそうに呟きながら起き上がった。
「あ、出禁の理由って完全にただの『禁欲と防衛のため』だったのね……」
僕は心の中で深く納得した。
「じゃあ、エレベーターで上へ行こうか」
ブルーノ局長に促され、僕たちは専用のエレベーターに乗り込み、最上階の局長室へと移動した。
チーン、と音がして開いた局長室は、協会のトップの部屋にしては事務作業用のテーブルと椅子だけが整然と並ぶ、非常に簡素な作りだった。しかし、その背後の壁一面が全面ガラス張りになっており、そこから見下ろすハワイのコバルトブルーの海は、まさに絶景の一言だった。
「すっごいわね! ここ、めちゃくちゃ気に入ったわ! 帰ったら神代家のリビングもこれくらいリフォームしなさいよ拓巳!」
「無茶言わないでください、普通の大学生の財力でこんな大改造できるわけないでしょ」
ルシファーの無茶振りに突っ込んでいると、ブルーノ局長が誇らしげに胸を張った。
「ここのオーシャンビューは僕の一番のこだわりだからね。気に入ってもらえて嬉しいよ」
「いいから、ネズミ。早く本題の依頼内容を言えよ。」
蓮華さんがソファにドカッと座り、タバコを咥え直す。
「相変わらずせっかちなところは変わらないね、蓮華ちゃん。……今回のターゲットであるUMA。現地の一部の島民や漁師たちの間では、畏怖を込めて【クラーケン】と呼ばれている巨大な悪霊だ」
ブルーノ局長はガラス窓の外、遥か彼方の水平線を見つめながら静かに語り出した。
「クラーケン……って、あの神話や映画に出てくる、船を沈める巨大なイカとかタコとかの化け物ですか?」
僕が尋ねると、局長は「ああ、その通りだよ」と頷いた。
「ここから少し南に進んだ海域に、一般人の立ち入りが禁止されている小さな無人島があるんだ。その周辺の深海に、全長50メートルは優に超えると思われる、規格外の巨大タコの姿をした悪霊が出没する。それを今回、君たちに討伐してきて欲しいんだよ」
「タコ!? 全長50メートル!! ――なぁ拓巳、それって、倒した後は俺が全部『食っても』いいのか!?」
タコというワードを聞いた瞬間、それまで死にかけていたベルゼブブが、両目からこれ以上ないほどの輝きを放って僕の肩を揺さぶってきた。よだれがすごい。
「え? あ、ああ。討伐後の死体の処理に関しては、生態系を壊さない範囲であれば、好きに調理して処分してくれて構わないよ……」
ブルーノ局長がベルゼブブの異常な食い意地に少し引きつつ答える。
「なあ、ブルーノ。いくらデカいとはいえ、たかが巨大タコ一匹ぶっ倒すだけの任務に、なんでわざわざ世界中からエクソシストを集めるような『合同任務』なんて大層な形にしたんだよ? 人手が余ってんのか?」
蓮華さんが鋭い視線を向ける。
「……さすがだね、蓮華ちゃん。誤魔化せないか。そうだよ、そのクラーケンは、ただの脳筋の巨大な怪異じゃないんだ。奴は悪霊でありながら高等な『深海魔法』を操り、人間を罠にハメるほどの極めて高い知能を持っている。そこら辺の並のエクソシストが集まったところで、近づく前に海に沈められて生きたまま貪り食われるのがオチだろうね」
「へえ。知能持ちの巨大タコ悪霊か。そいつは面白そうだ。っていうか、そんな危険な大物を、ハワイ支部はよく今まで見逃してたな?」
蓮華さんが不敵に笑う。
「放置していたわけじゃないんだ。あいつはつい最近、本当に『数日前』に、あの海域に突如として出現したんだよ」
「ああ? そんな50メートルもあるデカい魔物が、今までどこにも見つからずにひっそり生きられるわけねえだろ。お前のその自慢の『千里眼』は何のためにあるんだよ」
「だからこそ、なんだよ蓮華ちゃん。僕の能力を忘れたのかい? このハワイの海は、すべて僕の視界と結界で24時間監視し、共有しているんだ。その僕の監視網をすり抜けて、ある日突然『居座っていた』。だから、突如として別の次元から現れたか、あるいは深淵のさらに奥……未知の海域から紛れ込んできたとしか思えないんだよ」
「蓮華さん、ブルーノ局長の能力って、そんなにすごいんですか?」
僕がコソッと尋ねると、蓮華さんはタバコを灰皿に押し付けながら教えてくれた。
「ああ。あいつはな、自分を中心とした一定の超広範囲の空間に、自分の『視界』をダイレクトに結界として共有・展開できるんだ。おまけに、その自分の視界が届いている場所なら、何十キロ離れた遠距離からでも、遮蔽物を無視して必殺の結界攻撃を叩き込めるっていう、最高に陰湿でいやらしいスナイパー能力さ」
「まあ、蓮華ちゃんや、そこのお嬢さん方のような『高レベルの悪魔』相手だと、僕が遠距離から攻撃したところで、一瞬で弾き返されて逆に殺されてしまうけどね」
ブルーノ局長はハハハと自虐気味に笑う。
「まあ、何でもいいや。敵の正体が何だろうと、私のバットで叩き潰すだけだ。さっさと現地に行こうぜ」
蓮華さんが立ち上がる。
「そうね! さっさとそのタコをぶっ倒しちゃいましょ! 私たちのハワイバカンスの邪魔をするやつは全員ぶっ倒すわ!」
ルシファーもノリノリで拳を突き上げる。
「……はわぁ……。……お話、終わった……? じゃあ、早く海、行こ……?」
アスモデウスの胸の中でようやく目を覚ましたベルフェゴールが、大きなあくびをしながら眠たげに目をこする。
「やっぱりたこ焼きか!? いや、ハワイ風にガーリックシュリンプならぬガーリックタコにするか!? ポン酢でそのまま踊り食いもいいな!」
すでに頭の中がタコ料理のフルコースで埋まっているベルゼブブは、床によだれの海を作っていた。
「あらあら、なんだかちょっとした遠足みたいでワクワクしちゃうわねぇ」
アスモデウスがウキウキで両頬に手を当てる。
「……いや、なんでこの人たちは、これから危険な巨大怪獣を退治しに行くのに、完全に『週末の潮干狩り』みたいな遠足のテンションなんだよ……」
ツッコミ担当の僕の胃が、新年早々キリキリと痛み出す。
「たっくみぃぃぃ❤︎ 私たちはそんな生臭いタコなんかほっといて、今すぐ2人きりで水着デートに行きましょ!? !」
隣からサタンが、いきなり僕の腕を自身の豊満な胸にギューッと抱き込んできて全力で誘惑してくる。
「行きません! 職務放棄しないでください!」
僕はサタンの額を慣れた手つきでパシッと突き放した。
「はあ……本当に緊張感のない連中ね。これ、一応世高レベルのエクソシストが束になっても倒せるかわからない依頼なのよ…?」
エヴァさんが一人で頭を抱えて激しくため息をついている。
「ははは。まぁ、それだけ頼もしいのは実に素晴らしい限りだよ。……あ、でもね、蓮華ちゃん」
ブルーノ局長が何かを思い出したように、人差し指を立てた。
「ああん? まだ何かあるのかよ、出し惜しみすんなって言ったろ」
「今回の任務は『合同依頼』だと言ったよね? 確かに協会の正規エクソシストは他の仕事……ゲホン、危険すぎて集まらなかったが、実は『もう一人』、ぜひ参加したいと名乗りを上げてくれた、非常に優秀なフリーのエクソシストがいてね」
「えっ!? エクソシストの仲間がもう一人いるんですか!?」
その言葉を聞いた瞬間、それまで孤独な常識人として死にかけていたエヴァさんが、驚くほどの食い気味な姿勢で、なぜか嬉しそうに声を裏返して叫んだ。
(あぁ……エヴァさん、周りが頭のおかしいバケモノやヤンキーしかいないから、ようやくまともな人間の『同業者の仲間』ができると思って、救いを求めてるんだな……)
僕は涙ぐましいエヴァさんの姿に、心からの同情の念を禁じ得なかった。
「はあ……。じゃあ、そいつがどこにいるのか知らねえが、さっさとここに連れてこいよ。待つのめんどくせえんだよ」
蓮華さんがめんどくさそうに頭を掻く。
「ふふ、連れてくる必要はないよ。彼女なら、もうとっくに『この部屋にいますよ』」
ブルーノ局長が不敵に微笑む。
「え?」
その言葉に、僕たちは全員、局長室のあちこちをキョロキョロと見渡した。
「はあ? どこにもいねえじゃねえか。隠れんぼかよ?」
蓮華さんが不機嫌そうに眉をひそめる。
その時、僕の隣で、ずっとよだれを垂らしていたベルゼブブが、フンフンと鼻を鳴らしながら、部屋の何もない「空間」をジッと睨みつけた。
「……いや、いるな、これ。しかも、この気配……俺のよぉく知ってる、めちゃくちゃムカつく奴の匂いだ」
ベルゼブブが不快そうに呟く。
「知ってる? ベルゼブブが?」
僕が不思議そうに尋ねると、ベルゼブブは部屋の中央の何もない虚空に向かって、威嚇するように言い放った。
「ああ。おい、コソコソ隠れてねえでさっさと出てこいよ――【マモン】!!」
「はあ……全く。この私の完璧な隠蔽をここまで見破れないなんて……。なんて先の見えない、野蛮でガサツな人たちなのでしょう」
部屋の中央の空間から、突如として、鈴の音を転がしたような高飛車で美しい女性の声が響き渡った。
「あ、この声って……!」
ルシファーがパッと目を見開く。
「……うわ、出た……。一番、嫌な声……耳が腐る……」
ベルフェゴールが露骨に嫌そうな顔をして、アスモデウスの胸の奥へさらに深く潜り込んだ。
「あらあら、マモンちゃんなの?」
アスモデウスがパチパチと目を瞬かせる。
「うわあ! 最悪! なんであの守銭奴がここにいるのよ!」
サタンが激しい嫌悪感を露わにして叫ぶ。
次の瞬間、今まで完全に誰もいなかったはずの空間が、水面の波紋のようにユラユラと歪み――そこから、信じられないほど煌びやかな、金銀財宝の刺繍が施された超高級ドレスを身に纏い、見事な『姫カット』の黒髪をなびかせた、一人の傲慢そうな美女が、いつの間にかそこに優雅に佇んでいた。
「ええっ! 人がいきなり現れた!?」
僕が驚愕して声をあげる。
マモンと呼ばれたそのドレスの女性は、フフン、と扇子で口元を隠しながら勝ち誇ったように笑った。
「失礼。私、生まれつきあまりにも美しく、高貴で、世界中のすべての視線と羨望を集めてしまいますの。ですので、普段はごく自然に『空気の層』を周囲に歪めて集め、一般の凡人様からは身を隠していますのよ」
「うわあ、相変わらず香ばしいナルシストね! なんであんたみたいな守銭奴が、こんな人間のリゾート地にいるのよ!」
ルシファーが指を指して怒鳴る。
「あら、お久しぶりですわね、脳筋のルシファー。私、魔界で美しい金銀財宝やお金を集めることに生涯を捧げていましたけれど……ある日、もっともっと欲しい、世界中のすべての富をこの手に収めたいという『強欲』の欲求が限界突破して止まらなくなってしまい、そのまま文字通りショックで死んでしまいましたの。まあ、人間の言葉で言うなら【欲死】ってやつですわね、オホホホ!」
「そんな死に方あるかァァァ!!!(どんな死因だよ!!)」
僕、ルシファー、サタン、ベルゼブブ、エヴァさん、全員の息の合った全力のツッコミが局長室に炸裂した。
マモンはみんなのツッコミを華麗にスルーして話を続ける。
「それで、気づいたらなぜかこの人間の世界の、ハワイという素晴らしいリゾート地に転生……いえ、居座っていましたのよ。この世界は魔界に比べてとても美しい。だからこの世界の財宝がすべて欲しくなりましたわ。そこからは、この世界でもお金になる仕事を血眼になって探しまわりまして……ついに見つけましたの! エクソシストという、この素晴らしいお仕事を! 悪霊を退治するだけで、協会から天文学的な報酬が貰えますからね! 最高のビジネスですわ!」
マモンは目を¥マークにしながら高笑いする。
(な、なんだこの悪魔……。ルシファーたちも相当個性的だけど、こいつはなんていうか、他の奴らとは全く違う『金への執着』というベクトルで、圧倒的にやばい匂いがプンプンするぞ……!)
僕は新たな悪魔の登場に、早くも胃に特大の穴が空きそうな予感を覚えていた。
こうして、かつて魔界で富を貪り尽くし、現代ではハワイの守銭奴フリーエクソシストとして大儲けを企む新たな悪魔【マモン】を臨時の仲間に加え、神代家の一行、そして蓮華とエヴァさんは、ハワイの海に潜む巨大魔法タコ「クラーケン」をぶっ倒すため、常夏の海へと出撃することになるのだった――!




