異世界の城にて
奇妙な城をのぼる俺達の前に仮面の二人が立ち話しかけてくる「此処からは案内させていただきます」
狐面の女が「どうぞよろしゅうに」
狸面の男が辺りを見廻し何やら手を動かす
「アレは何を……」チラっと見「アレ手話ですちょっとショックで心壊して喋れんのです……同情さんでくださいね………どうにもなりませんから」
俺が組織に喧嘩売ったからか?
「あんさんのせいちゃいます所謂毒親ゆうヤツで
殴る蹴るあと色々、気づいたら話せんくなってました
でも使えるスキルが貰えてね…………」
「スキル?オマエ等も異世界人か?」
チラりとコチラを見てチッチッチと舌を鳴らす
「スキルは異世界人だけの特権ちゃいますよ」
「何っ?」と呟くと、一呼吸あけ話始める
「努力したり、環境だったりあと魔道具や魔動力装置
を使ったり適した武器を選ぶだけでも貰える可能性が
出てきます………まあ全部ですね」
「そんなことでスキルが得られるとはな………
良い武器でも手に入ったのか?」生きてる時でも聞いた事が無かったな新しい発見だ
「ちゃいます…………武器になったんです………
私も弟も全部繰り抜いてね」何を言ってるんだ
「そいつ等魔動力エンジンで動いとるサイボーグ
言うやつや……………いやホンマ組織のあいつ等
殺してよかったで………胸糞悪い!!」
「ヴァルハラはどうなったんだ?」パッと指を開げ
「空中分解や……仲間減らして敵作りすぎたんや」
そうか?残ってねぇと良いな……
「ありがとうございます……こんなですが
貴方のおかげで助かったもんがおります」
初めから恨まれて無かったのか
「ちゃんと……憶えとくぜ………」
カタンカタンと音がするその階の奥にやけに派手な
襖がある此処が目的地か?襖のとってを掴み
「入るぜ……魔王さんよ!!」




