あらすじ7 [創世記機械] ジェームズ・P・ホーガン著/山高昭訳
東西の高まる軍事緊張の下、西側の全ての科学者は研究の自由を奪われていた。それは合衆国東海岸にある高等数学研究所の所員、クリフォード博士であっても例外ではなかった。彼は軍事研究のノルマを片手間で熟す合間に自身の興味の赴くまま独自の研究を積み重ね一つの成果を得るに至る。研究所の上司を通して公表しようとした研究は、しかし軍の管理官によって握り潰され解雇されてしまう。失意の日々を凄す彼に、その研究を検証したという西海岸の実験家から秘匿通話が入り……
創元SF文庫より刊行。
大学生の頃(40年近く前になるんだなー)読んだ本。通っていた大学から歩いて行ける距離にあった紀伊国屋書店のお陰で専門書を探すついでに渉猟していたSF関係の本は比較的不自由せず読めていた。本作と「星を継ぐ者」のどちらがホーガン初体験だったかは忘却の彼方だが、それまで平井和正氏、豊田有恒氏の作品群を読み耽っていた私に、その本格的でハードなSFというものの凄さを教えてくれた一冊となった。海外作家で作家読みしたのはホーガン氏とアシモフ氏くらいだろうか。
ちなみにこの紀伊国屋書店、2019年惜しまれつつ閉店してしまった。さらに余談だが2000年代に入ってこの紀伊国屋と同じ通りにジュンク堂書店も出店していたが、こちらも2024年に閉店してしまった。一応(元)国立大学のある街なのに大型書店が一つもないということに一抹の寂しさを覚えてしまった。




