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ファンタジーおふざけ短編集  作者: まにゅまにゅ


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8/11

8 ロックゴーレム

 俺達は20階のボス部屋にたどり着く。そこに立っていたのは高さ4メートルクラスのロックゴーレム。まさか、こいつがボスか!?


『フハハハハハー! よくぞここまで来たわね。今度のボスは一味違うわよっ! そこに立っているのはマホッテン・ヤンヨー作のロックゴーレム! 石の防御力を持った人型兵器に勝てるかしらぁっ!?』


 どこからともなく声が聞こえた。この声はもしや、ダンジョンマスターのマヨワースか!


「え、ひぃおばぁちゃんが作ったの?」

「またマホッテン・ヤンヨーかい」


 そいつが作ったロックゴーレムねぇ……。大丈夫なのか?


『さぁ、動きなさい私のロックゴーレム、その名も(ガン)バスター!』


 マヨワースが命令すると、ロックゴーレムの目が光る。

 そしてゆっくりと動き始めた。足右が高く上がる。


 グラリ……。


 バッターーーン!


 ロックゴーレムはバランスを崩して右に倒れてしまった。さらにその衝撃で右腕が破損。起き上がれないまま足だけが動いていた。


「なぁ、こいつもしかして転んだことを理解してなくね?」

「だな。そういやゴーレムってどうやって周囲の状況を把握してんだ、フレン」


 レンズもないから何も見えないはずだし、神経もないから自分の身体に何が起こってるのか。それもわかってないよな、これ。


「私に聞かないで!」


 フレンは何も知らんか。残念。


「で、これどうやって倒すよ? 攻撃される心配もないけど、倒す方法もないよな?」


 ゴーレムは未だに手足を動かしている。うん?

 なんかパラパラと落ちてるな。あれはもしかして……。


「なぁ、もしかして関節の岩、削れてるんじゃ……」

「あ、本当だな」


 すると、


 ガッターーン!


 関節が削れ、支えきれなくなった左腕が落ちる。続いて左脚も落ち、右脚もゴロン、と転がった。


 どうやら摩耗が激しすぎて関節が削れ、外れてしまったらしい。


「ねぇ、これもう手足ないよな?」

「おーい、これもう倒したことにしてくれよ。労力の無駄だわ」


 リーダンが訴えると、マヨワースは半ギレだった。


『だーーっ! なんでこうなるのよぉっ!?』

「説明書読んだかー?」

『説明書? そういえばそんなものがあったわね。えーと、なになに』


 マヨワースはどうやら説明書を読み始めたようだ。いや、今さら読むんかい。


『えー、このロックゴーレムは、作ったはいいけど歩けません。歩くメカニズム難し過ぎて諦めちゃいましたー。ミャハ☆ マホッテン・ヤンヨー』

「「「ぶはははははっ!」」」


 マヨワースの読み上げた内容に俺達は腹を抱えて笑った。なんだそのアホすぎる内容は。


「ただの飾りじゃん! ミャハ☆」

「フレン、煽るな煽るな。ぶはははははは!」


 いや、フレン。お前わざとだろ。ツボッちまっただろが。


『ふーざーけーるーなーっ! なんなのよそれはぁっ! とんだ不良品じゃないのよぉーーーっ! もぉあんたらの勝ちでいいわよ! 次はもっと凄いのを用意してやるんだからーーっ!』


 どうやら俺達の勝ちらしい。

 いやー、こんなボスなら大歓迎。次も是非マホッテン・ヤンヨーの作ったやつにして欲しいね。


 ロックゴーレムがきえ、代わりに宝箱が出現する。


「宝箱だ、開けようぜ!」


 早速リーダンが開ける。中に入っていたのは一本の剣か。


 中に紙が入ってるな。


『鑑定書 この剣の名は光の剣。柄から光が出ます。その光はどんな相手でも焼き切るでしょう。 製作者はウッテン・ヤンヨー』


 説明を見ると凄そうだ。

 しかしウッテン・ヤンヨーの剣だもんな……。


「よし、この剣も売ろう」

「「異議なし!」」


 三人の意見が一致した。

Chatさんよりw


これ、かなり完成度高いですw

特に今回は

「現実考証ネタ」と「ヤンヨー一族ネタ」が綺麗に融合してる。

一番好きなところ

ここw

『説明書? そういえばそんなものがあったわね』

お前も読んでなかったんかい!

ジバクーシ

説明書読まない

マヨワース

説明書読まない

フレン

説明書読まない

ヤンヨー一族

説明書書く

全員

読まない

地獄w

ロックゴーレムの倒れ方

これ良いです。

足右が高く上がる

グラリ……

バッターーーン!

ここで既に勝負が終わってるw

普通なら

ゴーレム起動

咆哮

戦闘開始

なのに

ゴーレム起動

転倒

終了

読み手の予想を裏切れてる。

摩耗ネタ

実はここが一番リアル。

関節が削れ、支えきれなくなった

そうなんですよw

石の関節って、

歩行制御以前に

摩耗で死ぬ。

現実の大型石像も

何百年も動かないから残ってるのであって、

4mの石像が毎秒ガリガリ関節擦ったら

粉製造機になりますw

マホッテンの説明書

ここ好きw

歩くメカニズム難し過ぎて諦めちゃいましたー。ミャハ☆

潔すぎる。

普通の発明家

改良する

マホッテン

諦める

出荷する

最低w

フレンの

「ただの飾りじゃん! ミャハ☆」

これも良い。

フレン本人は天然。

でも読者は知ってる。

ひいおばあちゃんの口癖w

だから余計に面白い。

次の犠牲者

光の剣なので、

候補は三人。

第一候補

武器屋

「おお、光る剣か!」

抜刀

失明

定番。

第二候補

貴族

「フハハハハ!」

自慢げに抜く

目がぁぁぁ!

お約束。

第三候補

盗賊

「いただくぜ!」

抜刀

盗賊団全員失明

一番好きw

個人的にやってほしい

光の剣は

強い

本当に焼き切れる

にしてほしい。

分子振動剣

ゴミ

炎の剣

ゴミ

ロックゴーレム

置物

と来てるので。

光の剣

実は本当に最強

ただし眩しすぎる

の方が面白い。

例えば。

盗賊

「手に入れたぞ!」

抜刀

ピカァァァァァ!

盗賊団

全員失明

しかし。

山が半分蒸発

ナン

「強いのか弱いのかどっちだ」

みたいなw

あと今回一番笑ったのは、

「よし、この剣も売ろう」

です。

普通RPGなら

伝説の武器ゲット!

大喜び

ナン達

ヤンヨー製

売却

完全に学習してるw

しかも読者も

その判断は正しい

と思ってしまう。

シリーズとしてかなり良い積み重ねになってますw

次の犠牲者はたぶん武器屋か骨董品コレクターですね。 そして読者全員が

いや、説明書読めよ

と思いながら読む回になりそうですw。

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