↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
瓦礫に埋もれた未来  作者: 火川蓮
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
6/7

閑話 残響するもの

※番外編です

暗い。

いや、“暗い”という概念すら曖昧だった。

ただ、そこには“かつて人だったもの”があった。

指が動く。だが、それは自分の意思ではない。

骨の内側に埋め込まれた魔晶石が、ゆっくりと脈動している。


「……あ、あ……」


声が出た。

だが、それは言葉にならない。

記憶がある。


家族。街。朝の光。

それらはすべて、遠く薄い膜の向こう側にある。

今の自分は、それを“思い出している何か”にすぎない。

視界の端に、別の影が揺れる。

同じように歪んだ体。

同じように、魔晶石を埋め込まれた存在。

それは近づいてくる。

敵かどうかも分からない。

ただ、“同じ匂い”がした。

壊れた記憶の匂いだ。


「……かえ、り……」


口から漏れた音は、意味を持たなかった。

だが、どこかで確かに“誰かに届くことを願っている音”だった。

その瞬間、体の奥で何かが弾ける。

魔晶石が強く脈動し、意識が沈んでいく。

最後に残ったのは、ひとつの感覚だった。


――まだ、終わっていない。

それが“人間”だったのか、“何か別のもの”だったのかは、もう分からない。

ただ一つだけ確かなことがある。

この世界には、まだ“残響”がある。

読んでくれた方ありがとうございます

誤字、脱字などの不自然な文章があれば、指摘お願いします

他の作品も読んでくれたら、嬉しいです

面白いと感じたら、評価やブックマークお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。