表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
狩れ!  作者: 深言都
59/69

見たもの!

秘めていたことを話すのは自分独りでは持ちきれなくなるからでしょうか、それとも……。あなた、心情注意ですよ!

「ねぇレイン、無駄なことを聞いてもいいかな?」

「当然。レインさんたちには時間がたくさんあるんだから」

 ジャックがどこかで見つけてきた壁時計が時を刻んでいる。一秒、一秒、また一秒、時間は過ぎては溶けて消えていく。

 繰り返す終わりと始まりに向けて一秒、一秒、一秒……。

「この世界に終わりはあるんだろうか」

「あと何億年かすれば終わりがくるけど、それは次のサイクルの始まりでもある。だから少なくともレインさんは本当の終わりを見たことはないね」

 カインが、すっかりぬるくなった紅茶のカップを揺らした。

「レインは外の世界を見たことがあるかい?」

 ふっと鼻で笑って頬杖をつきカインを見つめる。

「この世界にはカインがいるし、もういいかなーって思って諦めたよ。って言ったらどうする? これじゃ答えになってないかな?」

「うーん。どうだろう。でもレインが諦めなければ行けるのかな?」

 レインは少し考えて言葉を探した。

「ねぇカイン、想像してみて。目の前に自分で作った小さな箱庭があって、その中には家があり川が流れて人形が住んでる。だけどその人形がいきなり暴れ出して家や川なんかを全部壊しちゃったらどうする?」 

「そいつをつまみ出して壊れた場所を直す、かな」

 ハッとしてレインの顔を見る。

「そうだねカイン。この世界はそうやってできているんだ。君も少しは知ってるよね」

「……」

「じゃあカイン、さらに想像して。その人形をつまみ出すためには君はどうしないといけないのかな?」

「箱庭に手を入れて……ここまで持ってくる……」

 自分の手のひらを見つめたカインが泣きそうな顔になって首を横に振った。

「レイン! 君は……!」

 鋭い眼光、氷のような表情。そこにいるのは“レインさん”ではなかった。

「そう。俺は外に出て見たんだよ。外の世界ってやつを。そしてその箱庭の持ち主を破壊しようとして、失敗したんだ」

「そんな……それって!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ