その過去!原因(後)!
本当に気付いていますか?常に世界は変化し続けているということに。あなた、改革注意ですよ!
「だっこー」
「なっ、なんだと? それは俺に言ってるのか?」
「あらあらあらスペンサー、私は楽しくてたまりませんよ! ほらほら、早く抱っこしてあげないと泣くかもしれませんがいいんですか? ちなみに私には抱っこなんてする力はないですよ?」
「くっそ……しょうがないな……おい、お前は人として生まれたんだからこんなところで訳のわからない奴からじゃなく、新しく親になるやつからちゃんとした名前をもらうんだぞ?」
「訳のわからないは心外です。あなたは私を知っているのに、そんなことを言うのですか? あなたにあげたスペンサーという名はとても素敵な名前だと自負しているのですが」
「それはもう捨てた、と言っただろう」
「おじちゃー?」
「な……違う! お・兄・さん・は……お兄さんは……」
「わー?」
……
「レイン……お兄さんはレインって言うんだよ」
「れいーん」
「そうレイン。同じ雨でも穢れた物を綺麗に洗い流す清らかな雨だ」
「おやおや、そうですか。わかりましたよ。あの名は捨てましょう、レイン。もう二度とここに戻ってくることがないように願っていますからね」
「あぁ、世話になった。これでさすがに“神”共々ここを壊す気はなくなったよ」
「あぁ……やっぱり、まだ思っていたんですね」
「当然だ! だがもう過ぎたことだからな。お前も忘れるがいいさ。じゃあな。ほら、お前もバイバイしろ」
「ばいばぁい」
「はい、ばいばい。さよなら、レイン」
「レイン……あなたでもあんな顔ができるんじゃないですか。今度こそあなたが穏やかに暮らせるように祈っていますよ……」




