その過去!原因(中の下)!
自分にできることがどれだけあるか真剣に考えたことがありますか?あなた、相対注意ですよ!
「おじちゃー、だれ?」
「! しゃべっ! おい、どうなってるんだ!」
「スペンサーあなたねぇ、そのくらいの大きさの子供がしゃべって何の不思議があるんですか。そもそも元も今も人間ですし、その間に違う命としても生きていたのですからそのくらい当たり前です」
「そんなことっ……」
「だれー?」
「ほら、答えてお上げなさい。あなたに話しかけているのですから。あなたの大事な人だったのでしょう?」
「……でも、俺のことは覚えてないんだよな?」
「えぇ、スペンサー。本当に残念ですが」
「そうか……おい、お前は俺がリセットされなかったと言ったな。それなら俺が自力でリセットするさ。その名は捨てる! こいつだって生まれ変わったんだ。俺だって生まれ変わっても構わないはずだ」
「それはそうですが、あなたは自分を捨てても記憶が残るのでは? 前回もそうやって世界に抗うことを無理矢理にやめようとして苦しんだはずです」
「無理矢理じゃないさ。自分を消せると知って、疲れ果てていた自分を解放してやろうと思っただけだ」
「そうですか。それはそれは。……それで? あなたはその子と生きて行く気ですか?」
「いや、それはできないと自分でもわかっている。コレはコレの人生を歩めるようにするだけだ。人として生きて大きくなって、いつか一目でもその姿を見られれば、それで構わない」
「人間はあなたと違って弱いのです。それだと、あなたはまたこの子を失う姿を見ることになりますよ? それに耐えられますか?」
「すべての記憶を持ちながら生き続けなければいけない俺に、くだらないことを聞くな。だが少なくとも普通の人間よりは安全に生きられるように俺の代わりを手配しよう。それくらいは許されるはずだ」




