その過去!原因(上)!
当たり前が当たり前ではなくなることを想像できますか?あなた、日常注意ですよ!
二十五年前(前)日本
「事故だー! 誰か轢かれたぞーー!」
「ひでぇな! 何だったのかもわからないほどグチャグチャじゃねーか」
「あーいうのって誰が片付けるわけ?」
「身内が拾うらしいけど……これはひどすぎるだろ」
「でも台風きてるから勝手に掃除されちゃうんじゃないの?」
「あぁ、確かに。雨なんか降ったら一発だろ……ほんとひでぇな」
「……あれほど言ったのに……俺をまた独りにしやがって……大馬鹿野郎……くそ! 何で雨なんか降らすんだよ! 何でこんな……このままじゃ……ふざけんじゃねぇ! くそっ! あああああああああ! ちくしょーーーーー!」
「おやおやおや、スペンサーじゃないか何十年ぶりかな。ちゃんとドアを開けてきてくれたことがまず嬉しいよ。仲間も生きているしね」
「うるさい! お前に用はないんだ! 俺はあっちに用があるんだよ!」
「ふーん、ところで手に提げてる“それ”何かな? 懐かしいニオイだね。スペンサー、君はあのとき名前と一緒にすべてをなくしたはずじゃなかった? まさかまた病気が再発したのかい?」
「黙れ! こいつはカインなんだよ!」
「……スペンサー、今のは僕の聞き間違いかな?」
「カインだ! カインなんだ! “つながっている”お前は知っているはずだろ!」
「あー……それでスペンサー、君はそのカインだったものを持ち込んでどうしようっていうのかな? 一体どれだけ僕に未知の経験をさせれば気が済むんだい?」
「だからお前に用はないと言ってるだろう! 今の俺は武器をなくした代わりに素手で壁もドアも破壊できることを知らないわけじゃないよな? 話は終わりだ!」
「止めたって無駄なのも知ってるよ。スペンサーが何をしたいか知らないけど好きにするといいさ」
「当たり前だ。くそガキ!」




