第2話 寂れた開拓村
世界観設定と主人公チートの紹介ですかね〜
そこまでチートじゃないと思います
んじゃよろしく
…また、あの夢を見ていた。
前世の夢。俺が死んだときの夢。
この世界で生まれてこの方、この夢を見なかった日は一度としてなかった。
毎日毎晩、自宅のボロアパートから出てコンビニへ向かうまでの道のりを繰り返し見ている。
ただ、走馬灯の様なものでなく、ある程度自由が効く様になってきた。
まず、自宅でスマホ検索できる。
これで俺は足りない知識を埋め合わせていた。
勿論、鰻の、その調理に関するものだ。
鰻の捕まえ方、調理の下処理、調理器具に関するものまで様々だ。
だが、時間制限がある。大体2分か3分か。
それを過ぎると、自動的に身体がボロアパートを出てコンビニに向かってしまう。
そして最期はアスファルトに沈んでジ・エンドだ。
時にはボロアパートの玄関にしがみついて調べたり、歩きスマホで調べたりしてみたが、上手くいかなかった。
夢を見ている間は強烈な飢餓感と吐き気に襲われて正気を保てないからだ。
何回か寝ゲロを致してしまい今世の両親に酷く心配を掛けてしまった事もある。赤ん坊の時分なら尚更である。
しかし、スマホ検索の内容は次回まで持ち越すことが出来るので、悪夢であるはずのこの過去世夢を、俺は非常に楽しみにしていた。
何せ今世に生まれ堕ちたこの村、何も娯楽がない
何とかの国の辺境にあるこの開拓村はスローライフと言えば聞こえはいいものの、その実、村の主要産業が衰退しつつある滅びに瀕した村だった。
何でも、辺境の領主が新たに切り開いた開拓村の影響でウチの村の主力製品である材木の取引自体が年々減少しているそうだ。
領主が新たに切り開いた開拓村は領主の住まう街から程近い立地にあり、輸送費が段違いらしい
更にウチの村の周辺の木々は粗方取り尽くし、植林も行っていなかった為、商品になる様な材木は魔物やエルフの縄張りにしかもうないそうだ。
そう、魔物にエルフだ。この世界には居るらしい。
魔物は村の狩人が狩ってきたものを一度見た事がある。
頭に鹿の角を生やしたウサギや豹柄の狼などだ。
森の奥地に行けば額から角を生やした虎や鋭く長い牙を持つ巨大な熊が居るらしいが、そんなものに出会したら個人どころか開拓村壊滅の危機だろう。
そして、俺にとって最も重要なこと。それは、
この世界の鰻は魔物であることだ。
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楽しみにしております




