EP1-2 夜の楽しみ
EP1-2 夜の楽しみ
過去の話になります。
数年前、、、。
小学生の頃は将来の夢だとか、出席日数とか、成績や生活態度、受験だとか考える必要とかなくて、何も考えずに生活ができた。
中学生になると、大人の入り口に入るのか大人になりきらない子どもの独特な自由が希望に満ち溢れたり嫉妬でどろどろしたり、その空気が凄く嫌だった。
「七海〜帰ろ〜!」
1年生の教室をガラッと開けると誰もが目を惹くアイドルのような可愛さを持ち合わせた姉の紅音が気分で時々誘ってくる。視線がぐさっと感じる。高学年に兄弟がいるだとか、それ故に教師たちと仲がいいだとか、入学してふた月がたって羨ましいのか嫉妬や妬みとかの的になっていて、軽いいじめなのではないか?と最近、思うようになった。えへへ〜とこっちの気を知らないでニコニコしてるからなんとも言えない気持ちになる。
放課になったばかりのざわつく教室で荷物をまとめると姉さんのところへ行くと他愛もない話をして下校して行く。
「今朝さ、母さんがね、綾人が帰ってくるって言ってたよ?良かったね!!幼稚園以来?だよね。」
姉さんは私の恋人だと思ってるのか、恋バナのように綾人の話を嬉しそうに話した。
綾人は両親の友人の子どもで物心つく前から当たり前のようにいた同い年の気の利く優しい印象をふと思い出した。何より5年以上も前だし私にとって初対面みたいになるだろうなと少し面倒くさいなとリュックの紐をいじった。
「そういえば、幸人さんも帰ってくるじゃん!!
えぇ〜どうしよう〜!!イケメンかな?どうかな?
彼女いないといいなぁ〜!!」
急にテンション上がって話す姉に驚くと、きゃーっと私の肩を叩きながら饒舌に早口で話し始めた。
「けど、さ?まだ会える訳ないよね、、私初めて聞いたしさ。」
落ち着け!と姉に念を送るように話す。
「っえ?!知らないの?先週とか父さんが話してたよ?今日は夜にパーティするって。金曜日だし。」
「っえ??知らなかった、、。」
急な予定変更に対応するのは私にとって凄くストレスで、、いや、自分が悪いのか、、えぇ〜!話してたか??
「そんな、構えなくていいよ〜!きっとイケメンだよ?綾人。今日は楽しみだね!兄さんたちも揃うって!久しぶりの全員集合だね!」
あぁ〜、、。だから昨日ラインが来たのか、、。
「そうだね!楽しみ!」
コミュ症だけど、安心した、めっちゃ喋る長男の桜夜兄さんと次男の緑夏兄さんが来るんだ、、。
ふと胸を撫で下ろすと、いつの間にか家についていた。
『ただいま』と聞こえるくらい明るい声で言うと誰かの『おかえり〜』が帰ってきた。
まだまだ続いていきますよ!




