9.本当に人生は変わるのですね。
一連の個人カウンセリングが終わると、ジャネットが言う。
「本当に人生は変わるのですね。」
ハートが柔らかな表情で聞く。
「そうです。ところで、今はどんな感じですか?」
ジャネットが少し考えて言う。
「さっきまで何か大きな借金のようなものがあったのに、今はもうそんなものが無い感じです。」
ハートが頷き、言う。
「多くの人がそのような表現をします。」
ジャネットが聞く。
「このように自分の長く重たいストレスが軽くなるなんて信じられません。どうして世の中に広まっていないのですか?」
ジャネットは、このように本当に人生を変える運命心理学(家族心理学)が広まれば多くの人がもっと苦しみから救われる気がした。
たがらこそ、このような疑問をハートにした。
ハートが苦笑いしながら答える。
「宗教(金儲け)の売人たちは、人の不幸をネタに商売するので、人が不幸になるほど儲かるのですよ。」
ジャネットが何度目かの驚く表情をする。
「えっ、つまり彼らは金儲けの神様(悪魔)に魂を売っているカインの末裔(罪人)ではないですか?」
ハートが言う。
「マスメディアのほとんどは、そういう人々が金儲けの為にウソを拡散して人々を洗脳しているのに協力しています。つまり、おこぼれに群がる金の亡者です。」
ジャネットが我が身を反省して本当に感じた感想を言う。
「信じる者は救われないですね。」
ハートが言う。
「信じる事には義務と責任が有ります。」
ジャネットが聞く。
「義務と責任ですか?」
ハートが静かに言う。
「信じる事には、信じた事が正しい事を確かめる義務と責任が有ります。」
思わずジャネットがため息を漏らして言う。
「全く考えていませんでした。」
ハートが苦笑して言う。
「神父も、凶産主義者も、共に信者をカモにする事しか考えていない売人が多すぎますからね。」
その時、個室の扉がノックされる。
ハートがジャネットとジャズを見て言う。
「どうやら、アンティファ(極左ファシスト)達がここまで辿り着いたようですね。」
ヘリンガー協会の門が激しく叩かれている。
叩いているのは、リベラル・トランスジェンダー・ヘルス専門協会の日雇い、ゴリラ族のギャグ・ニューサムとその愛人の二人のゴリラ族たちだった。
ギャグたちは、門を壊す勢いで叩く。叩いて門が壊れても、ヘリンガーたちは国内テロリスト集団だと主張する予定だから、遠慮がない。
ギャグが怒鳴る。
「さっさと開けろ!テロリストども!」
門を開ける音がして、やっとギャグたちが叩くのを止める。
門が開いて現れたのは、五人。
ぎょとするギャグにメンフクロウ族のヘリンガーが言う。
「どのような要件か知りませんが、クライアント以外はこの敷地内は侵入禁止です。クライアントですか?」
門の横にクライアント以外立ち入り禁止の看板が立っている。
そして、前には金属バットを持つメンフクロウ族のヘリンガーと、やはり金属バットを持つシェパード犬族のジョンソンがいる。
その背後には、サングラスをかけた三人の黒熊族が腕を組んで立っている。
ギャグは素早く判断する。ここで戦えば負ける。
ギャグたちの習性として一人ないし複数の場合でも、脅す場合は脅す側の人数が多い事が大前提である。
人数でまず負けている。その上、相手の内二人は金属バットを持ち、しかも顔面には透明のマスクを付けている。
これでは、催眠スプレーが効かない。その上、背後にはゴリラ族にも負けない黒熊族が三人もいる。
それでも、ジャネットが借りたレンタカー車と同じレンタカーを見つけた以上、言う。
ギャグが歯を見せて威嚇しながら言う。
「ジャネットが借りた車をこの敷地の前に見つけた。匿ってもろくな事はないぞ!すぐ引き渡せ!」
ハートが静かにギャグの目を見ながら言う。
「貴方たちは敷地内に不法侵入していると言っているのが、聞こえていないのですか?」
ヘリンガー協会の敷地とは、門の外まで含まれており、ギャグたちは既に敷地内に入り込んでいる。
ギャグが再度、怒鳴る。
「ジャネットがいるのは分かっているんだ!ジャネットを出せ!」
再度、ハートが強く言う。
「不法侵入者には強制退去してもらうと言っている。」
ハートとモルガンが金属バットを振り威嚇する。
ギャグは吠えて捨て台詞を言って立ち去る。
「覚えてろよ!後で後悔するぞ!」
ギャグが捨て台詞を言って去った後、扉を閉めたハートがフーと思わず緊張を解き、黒熊族にむかって言う。
黒熊族のよく出来たヌイグルミの頭部分をとったジャネットが聞く。
「大丈夫でしょうか?」
ハートが言う。
「とりあえず。大丈夫です。」
やはり、黒熊族のヌイグルミの頭部分を外したチェトナが聞く。
「私はこのヌイグルミを脱いていいのですよね?」
ハートが頷き言う。
「ただ、そのヌイグルミは倉庫の奥に隠して下さい。」
もう一人の黒熊族の中身はシェーンだ。
慌しくハートたちは動き出す。
ジョンソンが出張セミナーの準備をしている。
そこに現れるジャネットとジャン
「本当に運命は変わるのですね。」
しみじみとジャネットが言う。
ジョンソンが一言、答える。
「その通りだ。」
ジャネットがまず礼を言う。
「本当にありがとうございます。助かりました。」
「雰囲気が変わったな。」
ジャネットがどうしても聞きたかった事を聞く。
「何故、私のような罪人にお金を貸したのですか?」
ジョンソンが暫し黙ってから語る。
「俺も、罪人だった過去を思い出したからだ。」
ジャネットは驚き、言葉が出ない。
ジョンソンが続けて説明する。
「俺も嘗て凶産主義たち(コミュニスト)の口車に洗脳され、女性モドキになった過去がある。」
ジャネットが驚き言う。
「でも、今は違いますよね?」
ジョンソンが答える。
「再び、男性へと再度、整形手術を受けたのさ。」
この言葉を聞いたジャネットは、自分が何をしてきたかを実感する。




