10.LGBTは社会を壊す爲の手段です。
時間は少し遡る。
エースたちは、カリフォルニア国の国境の草原を馬に乗って突破し、国境外の待ち合わせ場所でヘリンガー協会の関係者、天狐族の女性と会っていた。
彼女はシェーンがエースたちの逃亡への協力を頼んだ相手の一人だ。今回はカリフォルニア国側とテキサス国側の二人に協力を頼んでいる。
テキサス国側の協力者の名前はヤエコ・モノノベ、前世(前回の生)のシェーンの転生でも共に協力した相手だ。
シェーンが戸惑いながらも言う。
「久しぶりと言うべきかな?」
ヤエコも言う。
「そうね。前回もそうだけど、今回もやはり相手は|闇の勢力≪ディープステート≫よ。それにしても今回はメンフクロウ族とは珍しいわね。」
「今回は周囲に仮死状態のコーギー犬族が居なくてね。」
シェーンが心底呆れた表情で言う。
「全く、奴らも変わらない連中だ。」
ヤエコも同じ感想なので言う。
「全くその通りよ。」
シェーンがエースたちと直ちに出発しようとするが、ヤエコに少し待つように言われる。
「カリフォルニア国からの移住者がいて、テキサス国にある砦へ連れていくのに新たなメンバーが迎えに来るの。」
エースたちは、やはりカリフォルニア国から自分たちと同じように性転換手術を受けそうになった人がいる位で考えていた。
そして、ヤエコたちが戦った|闇の勢力≪ディープステート≫についてエースたちに説明する。
シェーンが説明を聞いて言う。
「まず、俺が先行する。エースたちはここで少し待ってから移動するように。」
暫くしてジョンソンが現れジャネットをヤエコに紹介する。更にジョンソンが説明する。
「余りにもアンティファが早く現れた。人かレンタカーかに発信装着がつけられている可能性がある。」
ヤエコがヘリンガー協会での出来事を聞きその可能性を考える。
そんな中、ヤエコはともかく近くにジャネットたちが近づくと、流石に臭いでエースが気づく。
エースが思わず聞く。
「どうして、僕のあそこを切ろうとした女が現れるの?」
ヤエコがジョンソンから聞いた話をする。
「ジャネット自身が性転換手術を受ける契約書にサインさせられて、あそこから逃げ出したからよ。」
気まずい雰囲気が流れる。
ジャネットがその雰囲気を変える為に言う。
「大変、申し訳有りませんでした。」
ジャネットの発言に驚くエースとモーガンたち。
ヤエコが言う。
「昨日まで|闇の勢力≪ディープステート≫に協力していたジャネットも、今日からは彼らから逃げ出したグループの一人なの。」
ヤエコが言う。
「全くやり方が、前回の|闇の勢力≪ディープステート≫と同じよ。」
全然、話についていけないジャネットが聞く。
「何の話をしているのですか、全く分かりません。」
ヤエコがジャネットに言う。
「全く信じられ無いかもだけど、私とシェーンの二人はこことは別の並行世界にいた事があり、その世界でも|闇の勢力≪ディープステート≫が居て、世界を壊そうとしていたの。」
ジャネットの表情ははてなマークだらけになる。
「|闇の勢力≪ディープステート≫???」
更にヤエコが補足する。
「この世界とは別の並行世界があって、そこでもやはり|闇の勢力≪ディープステート≫が居て、二人はやはり世界を守る爲に連中と戦っていたの。」
更にヤエコが補足する。
「|闇の勢力≪ディープステート≫は、やはりその世界でも、LGBTを使って世の中を壊そうとしていたわ。」
全く分からない会話の中でもLGBTという言葉にはジャネットが反応する。
「LGBTを使って社会を壊す?」
ヤエコが頷き、言う。
「LGBTは、|闇の勢力≪ディープステート≫が社会を壊す爲の彼らの手段なのよ。」
ジョンソンも言う。
「それだけじゃない。地球温暖化も、移民促進もフェンタニルも皆、|闇の勢力≪ディープステート≫による真っ当な社会と人々を破壊する爲の手段だ。」
ジャネットはショックを受け、言葉が出ない。
ジョンソンたちが言っている事が正しいなら、ジャネットが昨日までやってきた事は、|闇の勢力≪ディープステート≫の使い走りになる。
ヤエコが更に説明する。
「彼らは、大手マスメディアを使って人々を洗脳して、今の世界を壊し、自分たちが支配する帝国を作ろうとしているの。」
エースの父親、モーガンが質問する。
「それじゃ、大手マスメディア、民主党左派も闇の勢力に乗っ取られているのか?」
大手マスメディア、民主党左派は最近、LGBTと地球温暖化と移民促進を進めている。
圧倒的にシェーンたちが不利ではないかとの疑問である。
ヤエコが言う。
「その通りよ。彼らは|闇の勢力≪ディープステート≫の手下、フロントなの。」
モーガンが思わず言う。
「それじゃあ、敵わないのでは?」
シェーンが言う。
「だから、今は一人でも多くの味方が必要なのさ。」
そこへヤエコのスマホが鳴る。
それは、シェーンからの連絡だった。
ヤエコが言う。
「アンティファ(極左ファシスト)がこちらが近づいているわ。」
ジャネットが叫ぶ。
「何故、奴らがこちらへ近づくの?」
余りにも状況が急転して理解不能になっているジャネットに息子のジャズが言う。
「シェーンさんやヤエコさんはジェダイの戦士(正義の味方)なのさ。さあ、僕たちもガンバるジャン。」
ジャズに意識を向けたヤエコがある事に気づく。
「その髪飾りは何処から着けているの?」
「ずっと付けているジャン。」
ヤエコがジャズの髪を結んでいる飾りを取る。
中から超小型発信機が見つかる。
ヤエコが発信機を近くの川に捨て、ジョンソンに言う。
「ジョンソン、あのバスで皆を連れてテキサス国にある協会の砦へむかって。私は馬を別の隠れ家に連れ出すわ。」
そこへ、待っていたコアラ族の若い女性と人族の中年女性が参加し、ジョンソンが皆をバスに乗せ、出発する。
次の日の朝、リベラル・トランスジェンダー・ヘルス専門協会の日雇い、ゴリラ族のギャグ・ニューサムとその愛人で双子のゴリラ族二人は、顧問でカリフォルニア国の上院議員、ハゲタカ族のカイン・メリック・ガーランドの前にいた。
カインが嘆く。
「発信機が川の中にあったからという理由で、自殺した女の子を探していたのですか!」
ジャズは自殺していない。ただヤエコがジャズに付けられた発信機を川へ投げ込んだだけだ。
それを、いつもよくあるトランスジェンダーの自殺と勘違いして探したのは、ギャグのミスだ。
ギャグが言う。
「申し訳ねえ。あの女に逃げられてしまいました。私があの女の代わりに性転換手術を受けます。」
カインが睨み怒鳴る。
「お前の役割は民主党左派の暴力装置、つまり、ナチスの突撃隊と同じなんだ。」
性転換転換手術をして、なよなよしてたら役に立たないという事だ。
思わずチェと心の中で不満を漏らすギャグにカインが言う。
「さっさとプラカードを持ってデモに参加しろ。」
日雇いなので、文句は言えない。
ギャグたちはいつものようにLGBT、地球温暖化、移民促進、世界平和などのプラカードを持ってアンティファ(極左ファシスト)のデモに参加するべく出かける。
ギャグたちゴリラ族が部屋から出ていった後、カインは椅子に座り、ため息をつく。
「全く役に立たないゴリラだ。こちらが情報の飽和攻撃で人々の思考時間を削除しているのだ。お前たちは、あくまで暴力装置なのが何故分からない。」
|闇の勢力≪ディープステート≫の一員であるカインは、様々な事象で問題を起こし、それを大きく報道させて、兎に角、米国市民の意気を減少させる事に集中している。
「後もう少しで、米国は崩壊する。そうすれば後は食べて寝るだけの我々が支配する世界が訪れる。」
米国の内部崩壊への策謀は始まっている。




