18.第二次市民戦争0
サン・ サーンスの交響詩、死の舞踏が流れる中、
カリフォルニア国の知事室に、知事の人族、ロダン・オーパーツ、その後ろに側近で人族、カミーユ・ユメが現れる。
ロダンが中央に座り、その横にカミーユが座る。
音楽が止む。
ロダンが立ち上がり叫ぶ。
「人類は全て地獄門の前に立つべきだ!」
カミーユたちが叫ぶ。
「然り!」「然り!」
ロダンが続ける。
「全ての人類は、地獄門の前で考えるべきだ!」
カミーユたちが叫ぶ。
「然り!」「然り!」
定例の繰り返しが終わり、ロダンが席に着く。
カミーユが定例の報告を始める。
ただ、内容はテキサス国への宣戦布告の前段階の途中経過だった。
カミーユからの報告が終わり、BLM(Black like Monsters)の代表であるゴリラ族が発言する。
「我々の兵力(人数)は、約10万人です。テキサス国など簡単に吹き飛ばせます。」
実際には、BLMの内情はゴリラ族等の日雇いアルバイトたちであり、とてもテキサス国の州兵とは比較する事さえ無理である。
次に報告したのは環境保護担当のハゲタカ族だった。
「2025年1月に起きたロサンゼルス郡を襲った大規模な山火事は、約三週間に及び約1万6000戸以上の住宅が焼失しましたが、希少魚の保護には成功しました。」
カミーユが質問する。
「それだけですか?」
ハゲタカ族が追加で説明する。
「勿論、山火事防止の為の予算も削減している。」
更に次の報告者は、ハイエナ族のカレ・バカ消防局長だ。
「予算を1760万ドル削減して、ホームレス対策予算を優先しました。」
均一主義者たちは、皆米国、特にカリフォルニア国を破壊し、自分たちだけが支配階級になる事を目的としている。
徐ろにロダンが発言する。
「これは、カリフォルニア国を独立させる為の準備だ。」
この一言には様々な思い、つまり謀略が含まれていた。
最近では、LGBTを始め、移民優遇などもその中に含まれている。
LGBTは直接、米国民を標的にしている。
移民優遇は、フェンタニルを運ばせ、米国民を薬漬けにする。
更に地球温暖化にはペテンまがいの嘘がある。
地球温暖化のシュミレーションモデルを開発したハンセン・マナベが言う。
「順調に推移しています。これらのシュミレーションが太陽の影響を定数としている事には誰も疑問を持たないように徹底しています。」
本来なら、太陽活動の影響が地球温暖化に置いて最も大きいのだが、それについては定数扱いというペテンまがいの手法で誤魔化しているのが事実だ。
RCNNの特派員、ガンムチ・高が発言する。
「公平ではなく、公正でもない圧倒的な議論で、地球温暖化の理論はこちらの思うがままです。」
地球温暖化の学界に集まる人々の内、かなりの数が私利私欲を優先した者たちであり、実際は予算をぶんどる為に地球温暖化理論を利用する者たちだ。
後は破壊衝動に突き動かされた人々、つまり、ロダンやカミーユたちだった。
嘗て彼らはコミュニストと呼ばれ、今は持続可能な環境論者と呼ばれる。
しかし、実態はこの世界を破壊する衝動に突き動かされた破壊主義者だ。
最後に移民局の長官、ワニ族のクロコダイルが発言する。
「既に米国内に書類を持たない人々(不法移民)が1000万人以上入り込んでいます。後は彼らに投票権を与えれば良いだけです。」
ロダンが徐ろに言う。
「テキサス国の砦に、カリフォルニア国から脱出した内なる少女を助ける為、BLM(Black Like Monsters)が向かっている。」
全ての人々がロダンを見ている。
「これは、第二次市民戦争の為の戦いだ。
今こそ、未完の南部連合を新南部連合に!」
オー!
会議室に叫ぶ声が響く。
ちょうどその頃、テキサス国にあるペリンガー協会の砦にコウジ・キタがいわれなき悪寒に襲われる。
思わずクシャミをして首をかしげる。
「何故だろう?」
たまたま通りかかったエースが言う。
「誰かが噂をしているかもワン?」
更にその二人に対し、シェーンがエッホ、エッホと言って近付く。
「もうじき、シャークたちが再び現れる。これをみんなに伝えなきゃ!」




