14.SDGsは上辺だけの環境活動と一人の青年
ハゲタカ族のエマニュエル・カルト大使がテキサス国にある駐テキサス大使館で話をしている。
話をしている相手は駐テキサス大使、ハイエナ族のエレック・アンダーグランドである。
エマニュエルが嗤いながら言う。
「全く東昇帝国の連中ときたら、同盟国だからと我々(民主党左派)の言葉をそのまま信じるとはお人好しにも呆れ果てる。」
エレックも言う。
「信じる者は救われない。これが世の中の現実だと言う事がまだ分かっていないとは、お目出度い事だ。」
映画、テレビなどでまるで中世にいた西洋の騎士の
ように描写された武士のいた東昇帝国でも、マスコミがマスゴミ(太鼓持ち)となり、情報が歪められてしまっていた。
その結果、LGBT推進法が成立してしまう。
ひとしきり嗤った後、エマニュエルが本題を話し出す。
「ところで、今日ここに来た理由は、ヘリンガー協会についての具体的な相談だ。」
エレックの表情が途端に不機嫌になる。
「いよいよか?」
エマニュエルが頷き言う。
「当然だ。連中に内面が少女である少年を引き渡すように命令を出す。」
エレックが聞く。
「それを連中が素直に聞くと?」
エマニュエルが言う。
「当然、連中は命令を聞かない。そこで強制執行を通知する。」
エレックが悪い表情で聞く。
「つまり、連中に抵抗させて強制執行を行い、どさくさに紛れて連中をきれいに抹殺すると?」
エマニュエルが答える。
本来は女性モドキへの整形でしかない手術は、カリフォルニア国では補助金がでる美味しい商売である。
「丁度、カリフォルニア国から可哀想な自認少女が父親にヘリンガー協会に連れさられたという報告が上がっている。」
これは、ディープステートのシノギ(利権)であり、この利権をテキサス国への逃亡で無かった事にされては堪らない。
エリックが機嫌よく言う。
「分かった。連中はその少女をこちらに渡すか、ウチラと戦争して抹殺されるかという事だな。」
二人は悪い表情で嗤う。
二人が悪い表情で嗤っている頃、一人の青年が首をくくろうとしている。
名前は、コウジ・キタ、人族である。まだ、二十歳を超えたばかりである。
しかし、もう生きる希望はなく、どうでもよくなったので死ぬ事にした。
コウジはなんとか1本だけあった枯れ木の枝にロープを掛け、そのロープを首に巻くと、えいと足元のビールの箱をける。
後は数分の苦痛の後、この世とお別れするはずだった。
しかし、銃声が響き、ロープが千切れる。
「痛い!」
コウジが思わず叫ぶ。
本来なら中に浮くはずの身体が地面な落ちたのだ。
痛いのは当然だった。
千切れたロープを見て、ロープを撃ちコウジをこの世に引き戻した存在を見る。
その存在は、どうやらタヌキ族らしい。
そのタヌキ族はコウジを見ると言う。
「大丈夫か?俺はトオル・ムラヒガシ。見ての通りタヌキ族タヌ。」
コウジは、まずトオルのデカイパンツ一丁の姿に驚き、呆れる。
コウジが言う。
「全く、人の気持ちも知らずに。僕はコウジ・キタ。」
トオルが言う。
「気持ちを知らずにとは言うね。自殺しようとしてたのじゃないのかタヌ?」
コウジが答える。
「ああ、その通りだ。でも、」
トオルが続ける。
「縄が千切れて後がないタヌ。」
ガハハと笑ってトオルが言う。
「とりあえず俺についてこいタヌ。」
そういうとトオルはコウジを見ずに先に行く。
仕方なく、コウジも後をついて行く。
オンボロトラックに乗る前にトオルが自らの過去の話を始める。
トオルが遠い所に目を向けて言う。
「あそこは嘗て彼女が自殺した場所なのタヌ。」
コウジが聞く。
「彼女?」
トオルが下を向いて続ける。
「とってもとっても素敵で、俺よりよっぽど頭がよくて、だからきっと、、、俺より先に死んでしまったタヌ。」
つまり、あの場所はトオルの彼女が嘗て自殺した場所だった。
コウジにはトオルにかける言葉がでない。
「そんな彼女に呼ばれた気がしたから、珍しくここに来たタヌ。」
トオルがオンボロトラックに乗る。コウジも乗る。
二人に終始、言葉は無かった。




