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VRMMOで『封印術士』始めてみました!  作者: 自信だけはある白豚
十五日目
77/89

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9/??

サンタが爆発音を聞く数分前。

サンタが『アッシュフォール』で生き埋めにした男たちの元に、また別の男たちが現れる。

どうやら二人組らしく、片方は盗賊のような――狩人でもいいかもしれない――格好をしており、その腰には短剣が携えてある。

容姿は髭を少しだけ生やし、黒髪黒目の東洋風の顔立ちだ。

片方は一人だけ世界観を間違えたのか、弓道着を来て体と同じくらいの大きさの弓――和弓と言っただろうか?――を持っている。

こちらの容姿は、金髪青目の西洋風な鼻がスラッとした顔立ちである。


「おいおい、なんだ?この惨状は。」

「分からないでござるが、この灰の山の中から3つの気配がするでござるよ。」

「なに!?じゃあこれはプレイヤーの誰かの仕業ってことか!?」

「そういうことだな……でござる。」


……ござる口調が弓を持った方の男だ。

色々と時代錯誤しているし、口調も安定していない。

このグループにいると言うことはそれなりにレベルが高いはずで、レベルが高いほどログイン時間は長いので、ロールプレイにも慣れるほどログイン時間は長かったはずなのだが、なぜかロールプレイ慣れしていないことが伺える。

ロールプレイ慣れしていない理由は、本人にも分からない。

単純にそのような才能がないだけなのだが……。


「まだ灰が宙を舞ってるってことは、近くにいる可能性が高いか?」

「ずっと灰が宙を舞う魔法でなければ、そのはずでござるよ?」

「そんな魔法はイヤだな、周りにいるだけで息がしづらいってのに。」


そう、サンタが去って既に数分は経っているはずなのだが、未だに灰は宙を舞っている。

しかしサンタが使った魔法は、弓を持った男が言っているような魔法ではないので、徐々に宙の灰は地面に落ちているはずである。

男たちはこの状況の犯人―サンタだが―がこの近くにまだいると踏んだのか、周りを頻りに見回した。

しかしサンタは既に去っているので、見つかることはない。

そんなとき盗賊のような格好をした男が、あるものを見つける。


「なあ、なんだあれ?」

「ん?なんでござるか?……プレゼントの箱か?……でござる?」

「早くロールプレイ慣れろよ……まあそれはともかく、やっぱりそうだよな?」

「まあ、善処はするとして、中身はなんでござろう?」

「開けてみるか、【罠感知】のスキルには引っかからないし。」

「じゃあ開けてみるでござるか。」


二人はプレゼント箱を開けるということで、子どものように目を輝かせて、その中身を想像してワクワクしているようだ。


【罠感知】というスキルは、色々な罠のみを感知することはできるというスキルだ。

まあ、スキル名通りなのだが。

つまりこのスキルは()を感知できても、アイテムの効果(・・・・・・・)による(・・・)攻撃等(・・・)は感知できない。

もし男たちが【罠感知】だけでなく、【鑑定】もしようしていたなら開けることはなかったかもしれない。


男たちは、プレゼント箱を開けてしまい粉塵爆発を起こして元々生き埋めになっていた男たちもろともHPがゼロになった。

簡単に言うと、【罠感知】は罠を感知できるけど、プレゼント箱は罠じゃなくてアイテムの効果だから感知できないよっていう話。

罠って言うのはアイテムの本体の効果じゃなくて、アイテムの付属品の効果?みたいな。

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