表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOで『封印術士』始めてみました!  作者: 自信だけはある白豚
五日目
44/89

42

20/24


ボス戦は、クリスマス企画中に終わらせたい俺。

少しだけ増量を図る。

ま、まあ?

やっぱりボス戦は、増量したいからね?

別に「あ、これ終わらんかも?……よし、前のやつと統合してしまおう!」とか思ってないからな!

俺は、真っ赤なお鼻のトナカイを倒した。

倒された真っ赤なお鼻のトナカイは、光の粒子となったのだが……。

その光の粒子が集まると、一つの形を作り上げていった。

それは、大きさや形からさっきまで見ていたものだと推測される。

そして光の粒子から直視できないほど眩しい光がきて、思わず目を瞑る。

目を瞑ると、何かの光景が見える。


「あぁ…なんだ、イベントか。」


そう呟くと、イベントが進み始める。


〈なんで皆、僕の鼻を見て笑うんだよ……〉

トナカイがそう暗い声で言って、項垂れている。


〈僕の鼻のどこがおかしいんだよ……〉

トナカイの鼻は赤く他のトナカイから見れば、なんで赤いんだよと言いたくなるものだった。


〈僕のなにがおかしいんだよ……〉

トナカイの足下を見ると、身体中が赤くなり、倒れてピクリとも動かない他のトナカイがいる。


〈僕になにをさせたいんだよ……〉

トナカイはそう言いながら、足下のトナカイにその足を振り下ろした。

その足が足下のトナカイに当たると、血が飛び散り、肉が抉れる。

何度も、何度も、足で攻撃して血を飛び散らせ、肉を抉る。


〈僕は何回殺ればいいんだよ……〉

『やる』のイントネーションが少しおかしいが、気にしない。気にしてはいけない。

血は飛び散っているのだが、何故か赤い鼻を持つトナカイには返り血がない。

血がついても、すぐに消えてしまう。

その代わり、トナカイの赤い鼻の色が少し変わる。

最初は、明るい赤……強いて言うなら紅赤のような色をしていた。

それが今では朱殷(しゅあん)のような色をしている。


〈カナ、どうしたんじゃ?〉

何時から居たのか、何処から出たのか分からないが、上から下まで赤い服で包んだ、結構長めの白い髭のじいさんがいた。


〈サンタ、サンタ!なんでもないよ!〉

カナと呼ばれた赤い鼻のトナカイは、すぐに反応した。

しかも今までの声が嘘のような明るい声で。


〈そうか?変な音が聞こえたと思ったのじゃが、疲れとるだけかのう?〉

サンタと呼ばれたじいさんは、首を傾げている。

目の前にカナに殺られた他のトナカイが居るというのに、全く触れない。

目が見えないのだろうか?

それにしては、杖も何もないが。


〈まあ、聞き違いじゃったとしても一大事じゃな。ワシは、音が生活において一番大事じゃからのう。明日病院にでも行こうかのう。〉

そう言いながらいつの間にか現れていたドアに近づいていくサンタ。


〈そうじゃ、ワシはもう寝る。カナも遅くならんうちに寝るんじゃぞ。そろそろクリスマスじゃから、忙しくなるわい。〉

そう言ってドアを開け、出ていくサンタ。

そこでイベントは終わったのか、また目の前が光って思わず目を閉じる。


すると先ほどまでいた、闘技場(部屋)にいた。

目の前には、またトナカイが。


腐ったお鼻のトナカイ Lv8

モンスター アクティブ


【識別】するとこうなっていた。

鼻じゃなくて全身が腐ってるんだが?


ゾンビ化した真っ赤なお鼻のトナカイ。

それが一番最初に思った感想だ。

いや、何言ってんだとか言うなよ?

マジでそうだから。


真っ赤なお鼻のトナカイの格好なのだが、肉は腐っているのかところどころ溶けたようになっている。

あの大きな角は、健在のようだが。

まあ、肉が溶けていること以外は普通の真っ赤なお鼻のトナカイだな。

目は片方取れてるけど……。

うん、気にしない、気にしない!


とりあえず、今までの敵と同じならゾンビ系統のモンスターは、物理より魔法の方が効きやすい。

特に【火魔法】が効きやすかった。

今回は魔法主体で攻めたい。


だがここで悲しき事実。

今は『解印』している状態、つまり魔法を使えない状況なわけだ。

しかも残り時間はさっきのイベント中も続いていたとはいえ、8分もある。

これでは魔法が使えるまで有効打が与えられない。


いや、別に使えないなら使えないで仕方ないけど。

くっ、この縛りさえなければ強いのに!とはなる。

よし、とりあえず『初心者の短刀』で……ってあぁ!?

まだ回収してない!?

ご丁寧にやられたところに出てきた腐ったお鼻のトナカイの足元にあるぞ!?

クソ!?どうせいと!?


それから数分後。

俺は有効打を与えることはおろか、ダメージさえ稼げていなかった。

それもこれも物理耐性、特に打撃耐性を持っている不死者(アンデッド)が悪い!

『初心者のロッド』じゃダメージなんて数ミリが限界なんだよ!

ちくせう!


攻撃されては避け、攻撃されては避け、たまに攻撃しては大したダメージを与えられずまた攻撃を再開される。


これを続けて、更に数分後。

ふいに身体から力が抜ける感覚がした。

どうやら『解印』が解除されたようだ。

ようやく魔法が使える……。

さて、反撃を開始しよう。

MP残量は、残り7割。

『解印』に5割使ったが、そこから2割回復している。

それだけあれば色々できるぞ。


呪文を選択、詠唱して発動。

使う魔法は一つだけ。


「『ファイアボム』!」


まあ、当たり前だわな。

【火魔法】が効きやすいんだから、そりゃ使うよな。

まあ、攻撃魔法まだ『ファイアボム』しかないけど。


「『ファイアボム』!」

「『ファイアボム』!」

「『ファイアボム』!」

「『ファイアボム』!」

「『ファイアボム』ーー!」


数十分後。


「これで終わりだ、『ファイアボム』……!」


何回『ファイアボム』を撃ち込んだか数えていないので分からないが、MPが6割を切っていると言えばどれだけ使ったか分かるだろう。

まあ、大量に使ったな、うん。

そして、特に何かあるわけでもない腐ったお鼻のトナカイとの勝負は終わった。


MP残り5割5分。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=426363588&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ