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VRMMOで『封印術士』始めてみました!  作者: 自信だけはある白豚
五日目
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真っ赤なお鼻のトナカイへと近づいた俺は、相手の側面に位置するように立ち回る。

前だと角でかち上げられるし、後ろだと後ろ足で蹴られるからな。

必然的に安全なところが側面になってしまう。

それも比較的なってだけで、さっきからずっと真っ赤なお鼻のトナカイは暴れているかのように、頭を降っている。


側面から体を何度も斬る。

たまに来る攻撃を避けては、また斬る。

だが、それがずっと続く訳もなく。


「…グフォ!?」


そんな声が出て、少し後ろへ飛ばされる。

どうやら暴れていた真っ赤なお鼻のトナカイの角が当たってしまったらしい。

さっきの後ろ足蹴りもそうだけど、なんでかすったり、本気じゃない攻撃が当たったりして後ろに飛ばされるんだろうか。

……謎だ。


こいつ実は強い?

いや、ボスだし強いのは当たり前か。

まあ、弱いとは思ってなかったけどさすがにここまで強いとはな。


残り時間は20分くらいか?

早くしないと、『解印』が終わっちまうしなー。

手数を増やすか。


元々持っていた『初心者の短刀』を左手に持ち替え、右手に『初心者のロッド』を持つ。

すぐに真っ赤なお鼻のトナカイに正面から近づくと、さっき何度も見たアッパー気味の角攻撃をしてくる。

だが、今回は少し違う。


アッパーのタイミングに合わせるように『初心者のロッド』を眉間に叩き込み、そのまま『初心者のロッド』の頭を眉間に向けることで、相手の上を取る。

まあ今の状況を簡単に言うと、『初心者のロッド』を棒代わりに使って、その頭の一点だけで体を支えている状態だ。

語彙力がないから、これ以上の説明ができない。

いや誰に説明してんだ、俺。


まあ、支えていると言ったがアッパーのタイミングに合わせたので、アッパーでこちらをかち上げてくれる。

それを利用して相手の上を取ることが、今回の狙いだ。

だけど結構上まで飛ばしてくれたな、おい。

落ちるって意外に怖いんだぞ?

分かってるのか?こいつは。


上にかち上げられた俺は、少しして重力に従うように落ち始めた。

落ちた先は、かち上げられた場所と同じところ。

つまり真っ赤なお鼻のトナカイの眉間だ。

そこに照準を合わせるように、『初心者の短刀』を構える。

真っ赤なお鼻のトナカイは、こちらに気づいた様子もなく『初心者の短刀』がすんなりと刺さった。

しかしやはりと言うべきか、深く入りすぎて抜けなくなる。


仕方ないので放置することにして、『初心者のロッド』で背中を叩いて、別の場所に着地する。

さっきまで『初心者の短刀』の柄を持っていたから、まだ着地することが出来てなかったんだよ。

今したけど。


『初心者の短刀』が刺さったままだからなのか、すごい速度でHPが減っている。

おー!

今までで一番減ってるぞ、これ!

『解印』しても全然HP減らなかったからな、こいつ。

まあ、これでも充分おかしいんだけどな!

眉間突き抜けたのに、まだHPバーが三割も残ってるんだぜ?

まあ、現在進行形で減ってるわけだが。


怒ったのか、真っ赤なお鼻のトナカイはまた突進をしてくる。

それを横に飛んで避けるが、すぐに方向転換。

こちらにまた突進してくる。

こいつ止まらないのか!?

猪突猛進すぎるだろ!?

トナカイのくせに、なんで猪突猛進なんだよ!?


俺は突進を避け続けながらも、隙があればすぐに攻撃するようにした。

それほど隙もできなかったが、それで充分だ。

程なくして、真っ赤なお鼻のトナカイは光の粒子となった。


『解印』残り時間10分。

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