表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
さくら荘の珍住人  作者: 和泉あや子
第二章 住人のギャップ
31/45

第二章14 住宅街のパン屋さん

 自分が恋する未来を少し考えてみて、むずがゆい感覚になった。いつかできるだろう、と思うことにして、私の恋愛については頭の隅に追いやった。


 朝の散策へ行くつもりだったが、立ち話をしている間に陽がだいぶ高くなっていた。今日は軽く散歩ぐらいにとどめておこう。

 瑠璃子さんたちと別れ、さくら荘をあとにした。


 ただ歩くのもつまらないので、なにか目標か目的を決めてみようと思いつく。なにが良いだろう。隠れ家的なお店があったら楽しそう。そういう小さなお店を探しながら歩くことにした。

 隠れ家といえば住宅街にひっそり建っているイメージだから、さくら荘の裏手を進む。わりと新しい家が多いが、昔ながらの瓦屋根の家もちらほらあり風情を感じた。

 風が吹いて甘い香りが鼻をくすぐった。

「良い匂い……」

 匂いにつられて歩いていくと、一軒のパン屋があった。

 近くまでいくと米粉で作るパン、と扉に描かれていて、“チェリーベーカリー”の看板が出ていた。米粉で作るって珍しい。もちもちした感じかな。開店時間はだいぶ先だったが、仕込み作業をしているのだろう、ガラス越しに工房で働く人たちが見えた。家族で切り盛りしているのか、おじさんと奥さんらしき女性、そして私と同年代くらいと思われる男子がいた。

 中をそれとなくのぞいていたら男子が勝手口から出てきた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ