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罰〜突然妹ができて、人生終わりました。  作者: 蓮太郎


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12/31

12.別荘。

「涼・・・お前・・・いやっ!涼様!

俺の様な下々の者と仲良くして頂き、ありがとうございます。」


新太郎は、涼の父親の別荘を見上げ、動揺している。


「おぃ新太郎。そう言うのやめろ。

すごいのはオヤジであって俺じゃない。」


「あ、あぁ。すまん。」


「大体、オヤジの会社継ぐことになるんだろうけど、俺で務まるのか今から不安で押しつぶされそうなんだ。」


「・・・なんか大変そうだな。一般家庭に産まれて良かったと今思った。」

新太郎は、別荘を見上げたまま固まっている。


「そう言う謙虚なとこ、好きだよ。」

ひよりは、涼の腕にしがみつく。

「私が全力で支えるからね。」

ニコッと微笑むひよりを見て、涼は嬉しそうにする。

「ありがとう。」


「まぁ、俺も力になれることがあれば協力するよ。

将来の事なんか分からないけどな。」


「そうだな。俺達はずっと親友でいような。」


「そうだな。」

新太郎は、将来の不安を感じ、無意識に凛の手を握った。

「ふふっ。私も新太郎とずっと一緒だよ。」

凛は、新太郎の手を握り返した。


「さぁ!こんな所で立ち話もなんだし、早く入ろうぜ!」

涼は、楽しそうに別荘の玄関へと向かった。


「天井たけ〜。」

リビングに入ると、新太郎は呆然と立ち尽くす。

「涼、天井のあれは、扇風機か?」


「あ〜、よく分からんが、プロペラを回して空気を循環させるものしいな。」


「そうなんだ。」


「そんな事より、見てよ!」

凛は新太郎の手を引き、窓のほうへと小走りに進む。

「おー!海だ!・・・す、すごいな。」


「うん、すごい綺麗!」


「涼!泳ぎに行こうぜ!」

新太郎は、ワクワクした表情で新太郎に叫ぶ。


「まったく、落ち着きがないな〜。

今ついたとこなんだし、ちょっとゆっくりしたいんだが。」


「じゃ、私達二人で行ってくる!」

凛も待てない様子だ。


「あぁ、じゃぁ、2階のあの部屋を新太郎と使ってくれ。」

涼は、階段を上がってすぐのドアを指さした。


「涼くんも泳ぐの?」

ひよりは涼にしがみついたまま見上げる。

「別にどっちでもいいかな。

俺、泳ぐの苦手だし。

砂浜を裸足で歩くくらいしかいつもしないからな。

ひよりが泳ぎたいなら一緒に泳ぐけど?」


「私も実は泳げないの。

・・・でも、水着は一応持ってきた。」


「・・・それは是非見たいな。」


「・・・バカ。」

ひよりは恥ずかしそうに俯いた。


ドタドタドタ。

涼とひよりがソファーに座って話していると、新太郎と凛が嬉しそうに階段を降りてきた。

「涼!行ってくる!」


「着替えるの早いな。」


「俺達二人共、服の下に水着着てたからな!」


「す、すごいな。」

涼は感心している。


「じゃぁ、また後でねー!」

凛が手を振ると、胸元が揺れている。

涼は、つい見てしまい、固まる。

「りょ、涼くん!」

ひよりは涼の両目を手で覆った。

「あれは見ちゃダメー!」

膨れながらひよりは叫ぶ。


「凛!目に毒よ!隠して!」

ひよりは怒っている。


「あはは。そう言われても。

行ってきます!」

凛は、新太郎のてを引き、海へと向かった。

ひよりは、ホッと胸をなで下ろした。

「涼くんのバカ。」


「ごめん、男の習性と言うか、なんと言うか。今後は視界に入らない様に気をつけるよ。」


「よろしい。」

ひよりは、そう言うと、服のボタンに手をかけた。


「ちょ、ちょっと!ひより?」

バサッ。

涼を無視して立ち上がると、ひよりはワンピースを脱ぎ捨てた。

「ふふっ。びっくりした?」

驚きとワクワクの入り乱れた様な表情の涼を見て凛は笑う。

「実は私も水着着てきた。」


「なんだよ〜。びっくりした。」

涼はひよりの水着姿を見つめる。


「ど、どう?」


「うん。ずっと見ていたい。」


「バカ。」


「うん、大事なのは大きさだけじゃない。」


「凛と比べるなー!」

ひよりはムスッとしている。

「比べたって、ひよりの方が魅力的だぞ?」


「そうですか〜。」

機嫌を直さないひよりを涼は抱きしめた。

「俺達もそろそろ行くか?」


「うん。」


涼とひよりは、手を繋ぎ海へと向かった。


「冷たくて気持ちいい〜。」

ひよりは涼と、波打ち際で足を海につけながらあるいている。

「そうだな。あいつら結構深いとこまで行ってるな。」


「涼くんも行きたい?」


「いや、実は足が着かない所は恐くてさ。子供の頃潮に流されそうになったんだ。まぁ泳げない事はないんだけど。」


「そっか。私も恐いから丁度いいね。」


「そうだね。」

二人は微笑み合うと、沖の方で浮き輪にしがみつく新太郎と凛を眺めていた。



「おぃ、凛。ちょっと深いとこまで来すぎたんじゃないか?」


「そうだね。ちょっと恐い。」


「足が着く辺りまで戻ろう。」


「うん。」

新太郎は、浮き輪を引っ張りながら、浅瀬へと戻る。


「ハァハァ。なかなか戻れないな。」


「だ、大丈夫なの?」

凛は不安そうにしている。


「少しづつは戻れてる。大丈夫だろ?」


「疑問形やめて〜!」

凛は不安そうに叫ぶ。

新太郎は必死に浅瀬を目指す。


「ハァー!なんとか戻れたな。」

必死の思いで足が着く所まで戻ると、大きなため息をつきながら、新太郎は肩をなでおろした。

「恐かったー!」


「おっ、おぃ!」

凛は、新太郎に抱きついて離れない。

「り、凛。その、水着だとくっつかれるとつらい。」


「だって〜、恐かったんだもん。」

凛は、腕も足も新太郎に巻き付く様にくっついている。


「も、もういいだろ?」


「・・・そ、そう言う事か。」

凛は、足に当たる感触で察した。

「あはは。」


「あはは、じゃない。」


「ひより達の所に戻ろうか。足が着いてても、深いとこちょっと恐くなってきた。」


「今はちょっと。先に戻っててくれ。」


「う、うん。」

凛は、一人、ひより達を目指して波打ち際にたどり着いた。


「あれ?新太郎は?」

涼は不思議そうに一人で戻ってきた凛を見る。


「ちょっとね。」


「あ、いた。」


「おーーー!!!!」

新太郎は煩悩を振り払おうと、浜辺に平行に全力クロールをしている。


「あいつ、どうしたの?」


「あはは。」

凛は誤魔化す様に笑い、涼とひよりは、必死に泳ぐ新太郎を不思議そうに眺めていた。


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