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ユメルサ~アイドルグループの正体はアナウンサー!?~  作者: ケンタシノリ
第2章 放送局「非公認」アイドル・ユメルサ始動

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第6話 アイドルデビューに向けてのレッスン(1)

 次の日から、私たちはユメルサとしてアイドルデビューするためのトレーニングを始めることにした。

 そうは言っても、私たちの本業がアナウンサーであることに変わりはない。この日も、3人それぞれが番組の取材やニュース読み、CMのナレーション撮りといった各々の担当業務をこなしていた。

 一通りの業務が終わった午後5時を過ぎたころ、会社の4階にある第1小会議室へ私たち3人が集まった。事前に藤本から小会議室を使用する許可を得ているので、私たちは小会議室の中へ入ってすぐに準備を始めた。机を移動してスペースを確保すると、私は自分のスマホをコンセントに差し込んだ。

 さっそく、スマホで定額音楽配信サービスのサイトを開くと、すぐにヒップホップの楽曲をクリックした。

 「和実ちゃん、これから何をするの?」

 「今から音楽に合わせてダンスをするから、私の動きをよく見てね!」

 スマホから音楽が流れると、私はそれに合わせてキレのよい動きを2人の前で見せている。その動きは、アイドルを一度あきらめてから10年間のブランクを感じさせないものである。それでも、私は自分のダンスの動きにまだ満足していない。

 「この動きでは、アイドルとしてデビューするにはまだぎこちないわ。もっとがんばらないと……」

 私たちの目標は、ユメルサとしてのアイドルデビューを成功させることである。そのためにも、基本的なダンスの動きを3人全員がマスターすることが必要となる。

 今度は、加世とさゆ子の2人に私が実際の動きを交えながら教えるところである。しかし、ダンス経験がほとんどない2人はうまく踊ることができません。

 「こんな動きでは、アイドル失格だわ……」「なかなかうまくダンスができない……」

 「そんなことであきらめたらダメだよ! 少しずつ練習すれば、そのうちダンスがうまくなるから」

 それでも、私からの励ましを受けた2人は私のダンスの動きに合わせようと努力を重ねている。そのうち、2人はダンスの楽しさに魅了すると、最初は苦痛だった練習がいつの間にか楽しく感じるようになった。

 「あっ、もうすぐ夜の7時になるわ。今日のダンスの練習はここまでよ」

 「土日はここが使えないけど、練習はどうするの?」

 「う~ん……。マンションの中では隣人との関係もあるし、なかなか練習することができないなあ」

 土日はこの小会議室を使用することができない上に、他の練習場所も見つからない状況の中で、3人は土日の練習場所という壁にぶち当たることになった。

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