表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
初期装備最強説 リアルなVRMMOでの成長ー初期装備の可能性と魔物プレイヤー  作者: りんごアップル
異世界編2 ダンジョン編
76/103

真理

地球の強い生物との戦いは、実にいい鍛錬になった。


まず、今までスキルに頼り、力任せに振り回していた棒術が通用しない。


受け流さなければ木の棒は折れる。


まずは、木の棒を折らずに1撃を耐えることを目標にしよう。


新たな目標を立て、修行開始1日目。


まずは、スキルとは何か考える。


今までスキルを使ったときは、技を使うスキル(棒術など)は勝手に体が動く。


スキルに体が操られている。


ならば、逆に、体がスキルを操る事で、理想の動きができるのではないだろうか。


棒術。それは棒で戦うこと。


力を受け流す。


それだけを考え、いくつもの土魔法を木の棒に傷1つつけずに受け流す。


まずは土玉1つ。


土の塊を野球のように跳ね返す。


だめだ。力を入れすぎた。


木の棒が折れた。


もう1度。


力を一瞬抜いて、打つ。


今度は折れなかったが、大きな傷がついた。


もっと集中しなければ。


1ヶ月経過。


棒に傷をつけない。簡単そうで難しい。


よって、毎日素振りをしている。


1年経過。


いつものように素振りをすると、ゴウッという音がなった。


それでも泥団子ごときに勝てぬ。まだまだ未熟。


3年経過。


素振りをすると風圧が飛ぶようになった。


それでも泥団子にも勝てぬ。


5年経過。


素振りをすると、斬撃が飛ぶようになった。ただし、そよ風程度だが。


10年経過。


風圧を放出するのではなく、留めておき、風の流れで受け流すという名案を閃いた。


しかし現実は厳しい。


15年経過。


もはや当初の目的すら忘れ、木の棒を振っているが、何故木の棒を振っているのか分からなくなった。




20年経過。


棒とは何か分からなくなった。

風を纏い突けば槍になり、風を纏い斬れば剣となる。

風を纏わせながら振り回せば盾となる。



風圧はある程度操れるようになった。



25年経過。


風を少しだけ纏い、泥団子を弾くことに成功した。



50年経過。


もはや棒などいらない気がする。


力の使い方も、適切な速度もわかる。


再度最強に挑む。

慢心していた。やはり人間は脆く、弱い。


80年経過。


年のせいか、最近体がうまく動かない。


せっかく、棒とは何か、その答えが分かりそうなのに。


99年経過。


とうとう棒の全てを理解した。


棒は全ての武器に通ずる。いや、万物に通ずる。


風の刃の形を変えるだけでいい。


全ての武器になる可能性を秘めたもの。それが棒。


99年と3時間経過。


とうとう寿命がきた。



ああ、ようやく棒の真理にたどり着いたというのに。


後1度。人生があれば。


ステータスはいい。


記憶とこのスキルを使わずにたどり着いたこの真理。せめてこれだけは。


『かしこまりました。あなたは1万回の生と死をよく耐えました。あなたを異世界バリドドーブにて、転生させましょう。ステータスやスキルに頼らずにたどり着いた技と記憶だけ差し上げましょう。』


そして、俺は息をひきとった。俺の、ヒロトとしての人生はここまでだ。

最初の構想の最終話まで来ましたが、まだ続きます。


これからは、別人に生まれ変わった主人公をご覧ください

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ