表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『恋物語のあとしまつは、モブメイドの仕事です。』  作者: てぃな


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/22

4

王宮で働き始めて、三週間。


私は初めて、大きな式典の担当表に名前を書かれた。


「春宵舞踏会。」


紙に並ぶ美しい文字を見つめる。


王族や貴族が集まる、王宮でも特に大きな行事。


「……私が、ですか?」


思わず聞き返してしまった。


マーサは頷く。


「そうだよ。」


「でも、まだ新人で……」


「新人だから任せない、という仕事じゃない。」


マーサは静かに言った。


「あとしまつ係は、経験だけでできる仕事じゃないからね。」


「大切なのは、ちゃんと見ること。」


私は初日を思い出した。


床を見ること。


残されたものを見ること。


その場所で何があったのかを考えること。


「はい。」


私は大きく頷いた。


「やってみます。」



舞踏会当日。


大広間は、朝から慌ただしかった。


花が運ばれる。


椅子が並べられる。


料理が準備される。


たくさんの人が、この夜のために動いている。


私は少し離れた場所から、その様子を見ていた。


「すごいね……。」


隣にいたルルが頷く。


「うん。王宮の舞踏会って、本当に別世界。」


サーシャは確認表を見ながら言った。


「でも、私たちが見るのは始まる前じゃない。」


「終わった後。」


その言葉に、私は気を引き締めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ